春らしい陽気を感じるにつれて、使わなくなっていく冬物衣類。コートやニットなどをクローゼットから出さない日も、だんだん増えてくる時期ですよね。

結局、いつ衣替えしたらいいの? と毎年のように悩む人も多いのではないでしょうか。「まだ寒い日があるかもしれないから」と残しておいた服が、着ないままクローゼットの中で春夏を迎えてしまうことも……。

でもその冬物衣類の保管の仕方、実は要注意なんです。

6割がクリーニングに出さないと回答!意外と知らない衣替えの基本

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シーズンオフを迎えた服をクリーニングに出している? という問いに6割が「していない」と回答

これは、宅配サービスで洗濯を代行してくれる「せんたく便」が、全国20代〜60代の男女1,143人に対して行った、アンケート調査の結果です。

これによると「シーズンオフを迎えた服を、クリーニングに出してから収納していますか?」という問いには、6割もの人が「していない」と回答。またその半数の理由は「面倒くさい」でした。

しかし「衣替えの際にがっかりしたこと」を質問したところ、約4割の方が「黄ばみ」を経験したそうです。本記事では、大切な洋服を守るための、衣替えの事前準備や、タイミング、コツなどの注意点についてご紹介します。

■1:春の衣替えがベストな時期は「最高気温が15度を超えたら」 

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いつ衣替えをしたらいいのか悩んでしまう冬物衣類

春の衣替えは、ゴールデンウィークまでに済ませるのがベスト。最高気温が15度を超えたら始めるのがよいそうです。

その理由は、暖かくなると衣類を食べてしまう害虫が成虫になり、衣類に卵を産み落としてしまう可能性があるため。特に、冬物によく使われているウールやカシミヤといった動物性繊維は、虫の大好物なのだそうです。

たとえ1度しか着ていない服だとしても、必ず洗濯をして清潔にしてから、収納するようにしてくださいね。もちろん、自宅で洗うのが難しいコートなどはクリーニングへ。虫食いだけでなく、黄ばみや嫌なにおいの防止にもなりますよ。

■2:防虫剤は衣類の上に置く!正しい使い方をマスター 

防虫成分は空気より重いため、上から下へ広がっていきます。そのため、防虫剤を使う時には、衣類より上に置くのが◎。

また防虫効果を最大限に活かすなら、衣類の詰め込みすぎはNG。防虫成分を確実に行き渡らせるためには、収納ケースの8分目くらいにしておくとよいそうです。

なお、違う種類の防虫剤を一緒にすると、液漏れが起こりシミの原因になることがあるため、必ず単独で使うようにしましょう。

■3:クリーニング後のビニールカバーは必ず外して!

わりと盲点なのが「クリーニング後のビニールのカバー」。コートや衣服が汚れないようにと、ビニールを掛けたまま、クローゼットに収納している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実はこれはNG。そもそもクリーニングのビニールは、工場内や店舗への輸送の際に汚さないようにするためだけに被せているものであり、自宅での保管のことは一切想定されていません。

ビニールを掛けっぱなしにしておくと、静電気によって汚れや埃がつきやすく、カビなどの原因となります。クリーニング後は必ずビニールカバーを外し、衣類を陰干しして、水分や溶剤を十分に飛ばしてから保管するとよいそうですよ。

最新はスマホで洋服を管理!?衣替えのコツを伝授

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ごちゃごちゃになりやすい洋服の収納も、ポイントさえ押さえればすっきりと!

「清潔に、正しく収納する」のが基本の衣替え。しかし、持っている洋服が多すぎると、自分で把握しきれなかったり、収納場所に悩んだりもしますよね。最後に衣替えのコツをおさらいしましょう。

■1:アイテムごとにラベリングも!季節ごとにカテゴリー分けをする

まずは「真冬の厚手服」「秋冬の薄手服」など、季節ごとにカテゴリー分けをして、引き出しや収納ケースを最初から割り当てておきましょう。アイテムごとにラベリングをして、収納場所を明確にしておくことも◎。

これなら、「肌寒くなってきたから、薄手の服だけ出したい」とか、「一番出しやすい場所に通年で着る服が置いてあるから使いやすい」など、毎日のニーズにも対応しやすいですよね。

■2:収納方法に工夫をして取り出しやすくする

収納方法を工夫するのもベター。たたんで重ねるだけではなく、たとえば「縦にして立てて引き出しに並べる」などすれば、どんな洋服があるのか一目瞭然です。

またハンガーに掛けるときも、色や生地、衣服の種類ごとに並べておくと探しやすくなりますよ。

■3:最新の収納サービスも!不要なものは捨てる・預ける

そしてこれは基本中の基本ですが、「不要なものは捨てる」こと。衣替えを機に、いらない服を処分していくようにしましょう。まだ新品同様なのに、あまり着る機会がない……という服は、オークションやフリマアプリなどを活用してもよいですね。

また、どうしても捨てられない思い出の服などの収納には、外部の倉庫で預かってもらえる「収納サービス」も便利です。

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最新式の収納サービスはスマホで管理が可能!

例えば、倉庫業の老舗「寺田倉庫」による「ミニクラ(minikura)」という収納サービスがあります。¥200から利用できて、取り出し、預け入れ、管理まで、すべてスマホやPCで完結できる、最新の収納サービスなんですよ。

24時間365日、温度や湿度がコントロールされた環境で管理してもらえる上、洋服の高品質なクリーニングや、しわのできにくいハンガー保管など、収納オプションも充実しています。外部の収納サービスなら、大切な洋服をプロに守ってもらうことができるので安心ですよね。


収納場所の確保や、防虫剤の準備など、衣替えの事前準備を今からしておけば、いざ衣替えというタイミングで焦ることもないはず。みなさんも、正しい知識とちょっとしたコツを押さえて、面倒な衣替えを乗り切ってくださいね。

問い合わせ先

寺田倉庫 ミニクラ(minikura)

この記事の執筆者
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