「手術の天才」が集う脳外科を舞台に、神の技術と人間の苦悩、医師のすべてを描く、天海祐希さん主演の土曜ドラマ『トップナイフー天才脳外科医の条件ー』（日本テレビ系）。
天海さんが演じるのは、「女帝」「氷の女」の異名を持つ脳外科医の深山瑤子。最高の医師（＝トップナイフ）たちの活躍を描く本作は、深山以外にも個性的な医師が多数登場します。
「世界のクロイワ」と呼ばれるほど天才的な手術の才能を持つ医師である反面、プライベートに難ありで、過去の女性に子供を押し付けられた黒岩健吾（椎名桔平さん）。
コンプレックスを抱えながらも、それを受け入れた西郡琢磨（永山絢斗さん）、クセの強い脳外科医たちを集めた部長の今出川孝雄（三浦友和さん）、勉強はできるが臨床経験が少ないド新人の研修医・小机幸子（広瀬アリスさん）と、深山を含めて5人の脳外科医が登場。
医療ドラマとしてだけではなく、トップナイフたちの抱える「秘密」にも迫る展開になっており、彼らを巡る群像劇も面白いと話題になっています。さらに幸子は、脳外御用達のBARのオーナー・来島（古川雄大さん）に恋心を抱いており、ふたりの恋の行方にも注目です。
まずは、第7話のあらすじをおさらいしてみてはいかがでしょうか。
人間の持つ別の顔とは？第７話のあらすじをおさらい
※ネタバレを含みますので、気になる方は飛ばして次回のあらすじをお楽しみいただければと思います。
深山が担当している滝野祥子（原沙知絵さん）は、酔って階段から転落し後頭部を強打した患者。手術を受け、経過観察のために入院していました。エステサロンなどの経営者である彼女の見舞いにくる人は後を立たず、特に池谷（木村了さん）と西川（夙川アトムさん）のふたりの男性は、足繁く病室へ通っていました。
術後「人の顔がわからない」と訴えた祥子を、深山は人の顔の部分が誰のものなのか識別できない状態である“相貌失認 ”と診断します。
一方、深山の娘・真実（桜田ひよりさん）は、家で仕事の話をしない深山の働く姿を見たい、とこっそり病院を尋ねてきます。
幸子（広瀬アリスさん）や看護師から、母の激務について教えられた真実。手術の腕があるだけでなく、患者のケアやドクターのまとめ役として活躍する母親の“別の顔”を知ることになります。
真実は今出川部長（三浦友和さん）に、父親の再婚相手である義理の母親についても不満を打ち明け、深山が本当に自分のことを愛しているのか確かめたかったから、家を出てきたのだと胸の内を語るのでした。
自身と通ずる所のある深山に心を許していった祥子は、交際中の男性との結婚を迷っていると深山に告白します。彼女が婦人系の病気の既往歴があることから、そのことに関係があるのでは？ と問う深山に、将来のことを考えると不安だと吐露。
深山は、彼女の気持ちを受け止めつつも、「（人間は）自分でも思いがけない顔が出てきて驚くこともある。人間の中身は一年経ったら別物。脳は今の状態がずっと続くと思う面があるが、未来も自分も変わるもの」と、言葉を送ります。
一方、黒岩は息子の担任と面談をしていました。児童相談所に相談中でそちらに預ける予定だと話すと、担任から「（母親に）育児放棄の兆候があった」と告げられます。歩く息子の後ろ姿を見て「お前もか……」と意味深な言葉を呟くのでした。
気分転換に深山と院内を散歩する祥子。階段から転びそうになった際に、自分が誰かに突き落とされた記憶を思い出します！
そんな中、祥子はある男性に連れ去られてしまいます。顔が分からない彼女は、それが誰なのか特定できません。人気のないところに連れ出された祥子を襲う男。しかしそこにもうひとりの男が現れ、彼女を守ります。
警備員に取り押さえられたのは、池谷。自分の方を振り向いてもらえない嫉妬により、犯行を企てたのでした。
そして、深山に厳しい指導を受けていた、臨床経験の浅い幸子にはうれしい出来事が。幸子が執刀した患者・花井（茅島成美さん）が、「小机先生のお陰で編み物がまたできるようになった」と涙を流して幸子に感謝の気持ちを伝えたのです。感動した幸子の目にも涙が……。
激務をこなした深山は珍しく早い家路につきます。すると娘の真実が、自身の好物をつくって待っており、思わずお互い笑顔になるのでした。
日々変わる人の顔、別の顔に思わず考えさせられる声が続出
第7話では「顔」について焦点をあて物語が展開。人の顔が分からなくなった患者。人を愛しすぎたことで、恐ろしい顔を見せてしまった男性。そして、母としての顔とはまったく違う医師の顔を見せる脳外科医。母の別の顔を知ったことで、しばらく母に見せていなかった顔を見せる娘。
この物語の進み方に心を惹きつけられる方も多かったようで「顔が分からないの怖すぎる」など、症状に関する感想の他、「自分でも知らなかった顔に驚く経験をするのは、大人になってから」など自身の経験に重ね合わせ、ドラマを楽しむ声なども寄せられました。
そして、「未来の自分は、今の自分と別ってことかぁ」「考え方も変わるし変えたっていいんだよね」と深山が祥子にかけた言葉に感銘を受ける方も多かったようですよ。
また、深山の家に転がり込んできた当初は深山に反発していた真実でしたが、今回、母のためにご飯をつくり、それを深山が喜ぶというほほえましいラストシーンに「素敵な母娘！」「かわいい母娘になっている！」と、思わずほんわかしたという声が寄せられていました。
リストラされるのは誰なのか！？想像が止まらない
6話から脳外科で話題になっている「医師のリストラ問題」についても皆さん興味津々のよう。「トップナイフやばい！ 毎回見る度楽しくなるし、謎が増えていく」などの声も寄せられ、リストラされるのは深山なのか、新任の3人のうちの誰かなのか、はたまた部長の今出川なのか、気になる声が上がっています。
さらに「深山と西郡の『タメ口やめろ』のやり取りが好き」「小机先生の成長が楽しみ」などの感想も寄せられ医療ドラマとしてももちろん、医師たちの成長物語としても、様々な角度からみなさん楽しんでいらっしゃるようです。
さて、第8話では7話の終わりで驚くべき事実が発覚した、脳出血の患者・前川の物語が進んでいくようですよ。気になるあらすじを日本テレビさんご協力のもと、ご紹介します。
自分の腕が恋人に見える！？第８話のあらすじ
担当する患者が増えた幸子（広瀬アリスさん）は、脳出血の患者・前川（金田明夫さん）の担当にも当たっていました。前川は、麻痺した腕を他人の腕と思い込む“エイリアンハンド”と診断されますが、信じられないことに左腕が人間に見えており、しかも自分の「愛する若い女性」と思っているよう。
左手が動かない前川の献身的に介護をしてきた妻・ 純子（原日出子さん）は、幻覚であるにせよ、若い女に心を奪われている夫の裏切りに、ショックと怒りを感じます。
一刻も早く手術をする必要がある前川。しかし純子は、夫への復讐の意図があるのか、手術の同意書へのサインを拒否します。困った幸子は、深山（天海祐希さん）を頼ろうとしますが、部長の今出川（三浦友和さん）に自分で同意書を取るよう厳しく指導を受けます。
いつもは温厚な今出川の剣幕に驚き、人を頼らず自分で純子を説得しようとする幸子。しかし、長年の夫婦関係の中で、純子が前川に抱いている複雑な心情を呑み込めない幸子には、為す術がありません。
脳外科に来てからの3か月間、全く結果を出せていないことを人知れず悩んでいた幸子。看護師の犬飼（福士誠治さん）や真凛（森田望智さん）の励ましもあり、前川にもアプローチしていきます。
そんな中、病院に深山の別れた夫・沢城（小市慢太郎さん）とその妻・薫（酒井美紀さん）が訪れます。深山の元に飛び出してしまったまま戻ってこない娘・真実（桜田ひより）を心配しているようです。時間をかけながらも、ようやく真実と打ち解けてきた深山は、複雑な心境で応じます。
近々、アメリカに戻る予定の黒岩 （椎名桔平さん）は、行方をくらませた保の母親を探すも見つからず、さらに心を開かない保にも手を焼いていて……。
さまざまな症状を持つ患者たちに加え、ドクターたちそれぞれの抱える問題も浮き彫りに。次回も次々と明らかになる脳の謎やドクターたちの秘密に、目が離せない展開が続きそうです。放送は、2月29日（土）午後10時からですので、ぜひお楽しみください！
番組詳細
- トップナイフ―天才脳外科医の条件―
- 2020年2月29日（土）午後10時スタート予定 日本テレビ系
