古着のコートというと土臭いイメージもあるが、そんなものばかりではない。現在では割に合わない手間暇をかけてつくられた「本当のラグジュアリー」を垣間見ることも多いのだ。

ウィンザー公御用達!時代を経ても古びない本物のラグジュアリー

アクアスキュータムのシルクコート

●モデル名:不明 ●生産国:イギリス ●生産年:1930年代 ●価格相場:10万~20万円程度 ●サイズ:Lサイズ程度 ●入手方法:ヴィンテージショップにて ●備考:当時の英国王ジョージ5世(タグ写真左)と、世紀の伊達男・ウィンザー公(右)のワラントが施されている点も、ヴィンテージ好きなら見逃せないポイント。(山下英介私物)
●モデル名:不明 ●生産国:イギリス ●生産年:1930年代 ●価格相場:10万~20万円程度 ●サイズ:Lサイズ程度 ●入手方法:ヴィンテージショップにて
●備考:当時の英国王ジョージ5世(タグ写真左)と、世紀の伊達男・ウィンザー公(右)のワラントが施されている点も、ヴィンテージ好きなら見逃せないポイント。(私物)

1930年代につくられたと思われる写真のコートは、その中でも群を抜く逸品。なんと言っても生地がシルク100%のギャバジン。しかも贅沢にも裏地にまで同じ生地を使った無双仕立てである!

軽さや暖かさといった機能面で秀でているのは無論、はおったときのドレープ感がダントツに美しいのだ。往時のロンドンを知るとある古老は、「シルクのコートを着ていると、ホテルでの扱いが断然違った」と教えてくれた。(文・山下英介)

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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