「鳥だ!飛行機だ!いや……」は、40代以下の方には「?」かも。そう、アメリカの生んだ超人ヒーロー、スーパーマンのテレビシリーズの出だしのお決まり文句(「鳥だ!飛行機だ!いやスーパーマンだ!」となります、ハイ)。ラグビーのチームでは、このスーパーマン(いや、エイトマンか!?)に匹敵するのが“No.8=ナンバーエイト”というポジション。ラグビーを知ってくると、“ナンバー”部分は省略して、単にエイトと呼んだりします。

一番モテるポジションのナンバーエイトを落とすのはこの手だ!

驚異的な運動能力の彼らにも「ガラスのハート」はある

イラスト/うぬまいちろう
イラスト/うぬまいちろう

ではこのポジションにつく人たちはどんな感じなのか?

ナンバーエイトあるある

・ケンシロウを実写化したようなボディライン
・スクラムの最後尾から声を出す根っからのリーダー
・重いくせに超速い
・ラグビー愛が部内イチ
・とにかく数字の8が大好き

どんなポジション?

ナンバーエイトは、力勝負のフォワードメンバーの中でもひときわパワフルな、フォワードのエースです。前回のフランカーと同様に、スクラムには参加するものの、押すことがメインの仕事ではありません。スクラム最後列から全体を見渡し、冷静に状況確認をして、スクラムを組んでいるメンバーに伝達。

さらに、スクラムの中のボールをキープしてスクラムハーフ(9番)に回したり、時には自分でボールを持ち、敵ラインに突っ込んでいきます。ナンバーエイトのオフェンス力はチーム随一と言っても過言ではありません。一人、二人ぐらいなら引きづっても走れる彼らは、驚異的な突破力でアタックし、確実にゴールラインへとボールを進めていきます。このような仕事ぶりや超人的な身体能力からも、ナンバーエイトはフォワードのリーダーと呼ばれることが多く、また、ラグビー部全体でもキャプテンを務めることの多いポジションです。

こんなキャラ

スーパーマン
イラスト/うぬまいちろう

ナンバーエイトはどんなプレーでも万能にできるスーパーマンです。その証拠がこのポジション名。ラグビーでポジション名に背番号の数字がつくのは、このナンバーエイトだけ。この8という数字の1文字に、ポジションの重みが集約されてると言ってもよいでしょう。そんな誇り高き背番号を背負って立つ彼らは、このポジションに誇りとプライドを持っています。

他のチームの試合を観戦しに行くのでも、他のメンバーは私服なのに、ナンバーエイトだけはなぜか背番号8のジャージを着て観に行ったりします。超人的で、目立って、プライドも高い。普通ならとてつもなく嫌味なやつですが、そうならないのが彼らのまたすごいところ。純粋で優しい性格が、このポジションを務める人の特徴でもあります。真面目で、優しくて、純粋にラグビーを愛しているこの姿勢が周りからも分かるからこそ、チーム内のみんなから頼られ、好かれ、心も体も、8の番号を背負う風格に仕上がっていくのです。

裏の一面

万能の一方で、危うい一面もあります。どのポジションでも、トイメン(敵チームの自分と同じ背番号)が気になりますが、ナンバーエイトはより相手のナンバーエイトを意識します。そしてもし、相手のナンバーエイトに倒されたり抜かれたりと、コテンパンにされてしてしまうと、心に尋常じゃなく深い傷を負います。チームいち屈強で、普段から負け知らずな分、落胆っぷりが半端ではありません。そこから不振に陥り、空回り、巻き返せず絶不調のまま試合を終える、なんていうガラスのハートも持ち合わせているのです。

ナンバーエイトとの恋愛は

前回まで、「女子と絡むのが苦手」というポジションの紹介が続きましたが、ナンバーエイトはそんなことはありません。

また、フォワードではもちろん、もしかしたらラグビー部全体の中でも一番モテるといっても過言ではない人気ポジションです。

他にも、今後ご紹介するスタンドオフ10番やウイング11・14番など、目立って女子にモテるポジションはあります。しかし、ナンバーエイトと彼らの違いは、何と言っても「純」なところ。純粋に「強くなりたい!」という気持ちから生まれた屈強な筋肉。純粋に「ラグビーが大好きだ」という気持ちから生まれる超人プレーに、「モテたい」「目立ちたい」というヨコシマな気持ちは一切感じられません。

超人でいて純朴。そんな稀有な男を女子が放っておくはずがなく、ナンバーエイトを彼氏にしようと思ったら、競争の激しい人気のポジションであることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

落とすためにはやはり、裏の一面「ガラスのハート」を利用します。傷心している彼に、あからさまに慰めに行くのではなく、そこには直接的に触れず、「もう一度頑張ろう!」と前向きな気持ちになれるように行動であらわしていきます。

おすすめは、筋肉が喜びそうなお弁当の差し入れです。お菓子を差し入れする女子が多い中、てんこ盛りの鳥ササミ丼とプロテインドリンクをもらったら、彼はやる気を取り戻すとともに、あなただけのスーパーマンになることを決意するはずです。