【目次】
- ファンデに頼らず美肌を作る「コンシーラーの使い方」
- ナチュラルに仕上がる「ベースメイクの方法」
- 透明感を生み出す「ハイライト&チークの塗り方」
- 今どき顔に変わる抜け感のある「眉の描き方眉&眉マスカラの塗り方」
- 目元美人になる「アイラインの引き方」
- 目力をアップさせる「アイシャドウ&マスカラの塗り方」
- 若々しい口元をつくる「リップの塗り方」
ファンデに頼らず美肌を作る「コンシーラーの使い方」
■美肌に見えるコンシーラーの塗り方
<目の下>シワやクマは、光感で自然にとばして若々しい印象に
<ほうれい線>ほうれい線の影は深い小鼻脇からしっかりとカバー
<眉間>眉間の縦ジワには横ラインでさりげなくプレスしつつトーンアップ
ノーファンデーションでも美肌映え!「影を消すライン」で立体的な美人顔に
ナチュラルに仕上がる「ベースメイクの方法」
■厚塗りにならないファンデーションの塗り方
ベースメイクはカバー力こそ大事、という思い込みが「厚塗り肌」を招く原因。カバー力を高めるために、つい塗り重ねてしまいがちですが、今のファンデーションは光ワザに優れているので、むしろ少量のほうがベスト。そもそも私たちの肌トラブルをすべて、パーフェクトに隠すファンデーションはありえないし、むしろカバー力は8割程度のほうが自然です。それよりも頬につやを与えてメリハリ感をつくる、毛穴やシワを目立たせない、などいかに若々しい印象に仕上げるかが肝心。そのためには正解の使用量、しっかりと塗るところと薄く塗るところを把握すること、塗り始めの位置、指&スポンジ使い、仕上げのブラシ使いという5つの塗り方ポイントを確認しておきましょう。
<POINT1>少なめで十分。一度に塗るのではなく、半顔ずつ塗ること
カバー効果を高めたいとつい多めにとりたくなりますが、これが厚塗り、ムラづきの失敗のもと。何度もいいますがファンデーションのテクスチャーも粉体も進化しています。のびはいいし、光反射効果に優れ、薄くてもアラはしっかりと隠せますから、少なめで十分。パフやスポンジにとる場合は半分くらい、リキッドなら米粒大をまず片頬、額、鼻の半顔に塗る。次にもう1度同じ量をとって、片頬、口元を塗り、その残った分でまぶたを塗る。足りなければ後から重ね足すこともできるので、まずは少量から始めて。
【半顔に塗る正解の使用量】
2回に分けて、半顔ずつ塗布。
線で示したように、顔をふたつのエリアに分けて塗布を。シミ、くすみがカバーしきれなかったら、最後に重ねづけすればいいのではじめは少量を心がけて。
<POINT2>しっかり塗るところ、薄く塗るところ、塗らないところを知ること!
ファンデーションをキレイに塗る、というのは顔全体に均一の厚さで塗ることではありません。場所によって「しっかりと塗るところ」「薄く塗るところ」「塗らなくていいところ」があり、プロはそれを意識しているから、自然で美しい肌に仕上げることができるのです。頬のいちばん高い位置はしっかりカバーして、つや感を強調。フェースライン、生え際は塗らない。それ以外の額、目周り、口周りはよく動いてヨレやすい場所なので、なるべく薄めに仕上げること。この法則を守るとメリハリ感まで生まれ、小顔効果も得られます。
<POINT3>どのタイプのファンデーションも塗り始めが肝心。頬骨の高い位置からのばす
ベースメイクを美しく仕上げるためには、ファンデーションをどこから塗り始めるのか、が重要。なぜなら最初につけたところに多くつくので、つやが欲しいところ、くずれにくいところから始めるべき。なので、塗り始めのスタート地点は「頬骨のいちばん高い位置」が正解です。今までのファンデーションの塗り方の常識とされてきた「内側から外側」の方向で塗ってしまうと、目の下に厚くたまりやすく、ヨレやくずれの原因になるので、これが習慣化している人は、すぐに変えましょう。額は眉間の少し上から放射状に生え際に向かってぼかしていくと自然だし、小鼻や口周りは厚塗りにせず、指やスポンジに余ったものを薄く塗ってヨレを防止。これを気をつけるだけで、長時間、メイクくずれが起こらず若々しい印象をキープできます。
【正しい塗り方の手順】
<STEP.1>頬骨の高い位置から中心に向かって放射状にのばしていく。
<STEP.2>そのまま、つけ足さずに額は眉間の少し上から、生え際に向かって放射状にのばし、鼻を塗る。
<STEP.3>ファンデーションをとり、反対側の頬を1と同じ方法で塗る。
<STEP.4>そのまま口周りを仕上げる。
<STEP.5>まぶたは残った分を塗布する。
<STEP.6>最後に指、またはスポンジでムラ付きしているところをならす。
<POINT4>グイグイと力まかせに塗らないこと。指、スポンジの使い方も気をつけて
時間がない朝は、とにかくファンデーションをすばやくのばしたい。だからといって皮膚が大きく動くほど、グイグイと力まかせに塗るのは厳禁。早くのばせるわけでも、カバー力が増すわけでもないし、その刺激の積み重ねが肌にダメージを与えている可能性も! プロにメイクをしてもらうとわかるのですが、まるで羽根が触れるような、ソフトタッチが基本。プロ並みの仕上がりを目指すなら、優しいタッチでスタンプ塗り、もしくはスポンジを滑らすのを心がけて。
<POINT5>ブラシでトントン、クルクル。このひと手間でより美しい仕上がりに
ブラシを使うと、指やスポンジよりもムラなく密着させることができるので、カバー効果を高めたいときの重ねづけに最適。特に毛穴カバーはブラシづけがベスト。下から上へと動かしやすく、クルクルと小さく円を描きながら塗布すると、下向きのたるみ毛穴にファンデーションを押し込むことができ、ふんわりと自然に隠すことができます。さらに密着力も高まるので、メイクもちが格段にアップするのも利点。おすすめはクルクルと円を描くように塗布しやすい、下の3本のようなカット面が大きい、カブキブラシタイプです。
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■艶肌に仕上げるフェースパウダーの使い方
大人の肌づくり、仕上げはフェースパウダーです。ここ数年、ナチュラルな艶肌ブームもあり、肌づくりはファンデーションで終わり、と唱えるヘア&メイクさんも多いのですが、艶も欲しいけれど、きちんと感もほしい40代・50代の女性は、最後に必ずフェースパウダーをまといましょう。フェースパウダーは超微粒子タイプを。ノンパールより繊細なパールが入ったものがおすすめです。パール粒が大きいとパールのギラギラ感が肌にのってしまい、若々しいどころか「若づくり」に見えてしまうので要注意。光の当たる加減で、気持ちキラッとするようなタイプがおすすめです。ファンデーション同様、顔全体ではなくTゾーンを中心にまとうと、パールの光が顔の中心に集って、透明感と立体感が出ます。パールタイプを使うことで、光が気になる肌トラブルも飛ばしてくれます。
<STEP.1>フェースパウダーはパフの中までたっぷり含ませる
パフの表面だけにパウダーがついていると、顔にのせたときに、最初につけたところだけに粉がついてしまいます。これを防ぐには、パフの中までパウダーをたっぷり含ませることが大切。パフの表面にパウダーを取ったら、その面を内側に折り、軽くもみ込みましょう。これでパフの中まで粉が行き渡ります。
<STEP.2>フェースパウダーはTゾーンを中心に
まずはおでこから。光を集めたいおでこの中心にパフをくるくると、両サイドは軽くなじませます。鼻筋はパフの先を使って軽くなでるように。小鼻の周りはトントンとたたき込むようになじませます。
<STEP.3>忘れがちな眉にもオン
眉にパウダーをはたいておくと、後からつけるアイブロウが崩れにくくなるので、ここにも忘れずに塗布しましょう。付け方は、眉頭から眉尻に向かってパフをすっとなじませた後、眉尻から眉の中間に向かって戻るように逆毛を立てます。こうすると、眉の間にもパウダーがたっぷり入るんです。
<STEP.4>目尻にもはたいてメイク崩れを阻止
目尻は、マスカラやアイシャドウが溜まりやすいゾーン。ここにパウダーをはたいておくと、メイクが落ちても肌につきにくくなるんです。目元はデリケートな場所なので、パフの先を使って、ポンポンと軽くたたくようにのせましょう。
【薄づきなのに綺麗。艶ときちんと感のある「透明美肌」へ】
40代・50代の女性はベースメイクの仕上げに「フェースパウダー」を必ず!
透明感を生み出す「ハイライト&チークの塗り方」
■リフトアップに効果的なチークの塗り方
<STEP.1>初めにハイライトを頬骨より少し上までのせる
●色はブラシの側面全体につける
<STEP.2>頬骨の下から耳前まで水平に色をのせる
●NGメイク例
<STEP.3>光をプラスしてさらに「上げ」
美容の匠・黒田啓蔵さん流「チークメソッド」|上げも下げもしないフラットチークで、たるみもほうれい線もカバー
■自然な血色感を作るリキッドチークの塗り方
大人がメイクで最もミスしやすいのがチーク。アイテム選びものせる位置も若い頃のまま、更新されずに間違っている人が多いもの。まずアイテム選びは、カサついてしぼんだ頬をふくらませる艶やかなリキッドが正解。のせる位置ですが、今まで “にっこり笑ったときにいちばん高くなるところ” と教わってきましたが、これだと真顔になったときに下にズレるため、たるみを強調。正しいのは、頬骨よりも上で、黒目の少し外側の延長線のところ。こんなに上?と思うかもしれませんが、ここを中心に指でぼかし広げていくと頬がキュッと上がったような錯覚効果が。これが「大人の正しい位置」なのです。
<STEP.1>手の甲にとり、指で色素の粒々をつぶし、ジェルと色素を混ぜる
<STEP.2>黒目の少し外側の下、頬骨よりも少し上の位置にチョンとのせる
<STEP.3>指の腹を使い軽い力でトントンと叩きながらなじませる
大人メイクで難しい【チーク】もこれなら大丈夫!「シャネル」名品チークで叶う【自然な血色頬】
今どき顔に変わる抜け感のある「眉の描き方」
■脱・明るめ眉! 今どき大人眉の描き方
「茶髪ブームのときに『眉は髪よりワントーン明るく』と言われていましたが、その名残なのか、髪色は落ち着いた今でも明るめ眉をキープしているアラフォー世代の方をよくお見かけします。髪のトーンに合わせて、眉の色もトーンダウンさせるのが正解です。自眉と同じグレーもしくはダークブラウンのペンシルで、足りない部分を描き足してから、明るいパウダーを重ねてほんのり明るさを出すのが鍵。色を重ねることで、眉に自然な立体感と抜け感も加味されます」(長井さん)。
【今どきダーク眉にシフトさせるアイブロウアイテム】
<STEP.1>足りない部分に眉を描き足す
アイブロウペンシルのスクリューブラシで眉の毛流れを整えから、欠けた部分や足りない部分をペンシルで描き足していきます。
<STEP.2>左右交互に整えていく
どちらか片方を仕上げて、もう片方を描き始めるのはNGです。同時進行で、左右交互に描き進めていくのが、左右対象に仕上げる秘訣。ペンシルで描き終えたら、再度スクリューブラシでとかし、眉をぼかしながら肌に定着させます。
<STEP.3>パウダーをのせる
使用したアイブロウパウダーにアイホールにも使用したオレンジのパウダーを混ぜてアイブロウブラシにとり、眉にふんわり重ねます。まぶたの色を眉にもほんのり感じさせることで目元が締まり、抜け感もアップ。
【BEFORE→AFTER】
【ナチュラルで抜け感のある今どき立体眉に】
■大人眉がうまくいく眉マスカラの使い方
<STEP.1>眉尻から眉頭に向かって毛を起こしていく
眉をペンシルやパウダーで整えてから眉マスカラを。眉マスカラをよくしごいて、ブラシにつく量を調節。毛流れに逆らうようにして、眉尻から眉頭に向かって梳かすように塗っていく。毛を起こしながら毛先を中心に塗る。
<STEP.2>眉頭は上に向けて立たせるのがポイント
眉頭は眉の立体感を出し、若々しさを演出する要。下から上へブラシを動かし、眉幅からはみ出るくらいにしっかりと毛を立たせて毛流れも整えておく。
<STEP.3>最後は毛流れをさばきながら整えて
眉頭から自然につながるように、眉山まで斜め上に上辺から毛が出るくらい立ち上がらせて整える。眉山から眉尻は斜め下に向かって梳かす。ただし、眉尻側は眉幅より下に毛がはみ出しそうなときは平行に流して。
眉マスカラの使い方は簡単!毛を立たせて、流して、整えるだけ|大人におすすめのアイテムもご紹介
目元美人になる「アイラインの引き方」
■ブラウンの2色使いでナチュラルに引き締める方法
目をぱっちり見せようと、黒で締めすぎてしまうのは逆効果! 目のフレームが強調されてかえって小さく見えてしまいます。ナチュラルに目をぱっちりさせたいなら、ブラウンの2色使いが正解! ブラウンには、奥行感を出しながら優しい印象に見せる効果があるのです。黒のリキッドライナーはキリッとさせたいアイメイクのときには有効ですが、「大人のナチュラル」はペンシルタイプを使います。色はダークブラウンとパールブラウンの2色を用意しましょう。ダークブラウンは上まぶたの引き締め用に、パールブラウンは目尻のニュアンス用に使います。
<STEP.1>ダークブラウンを目のインサイド(粘膜)に入れる
年を重ねるとまつげもやせて減るせいか、まつげとまつげの間にすき間が生まれます。正面から見たときに白い粘膜が見えてしまうと、目がぼやけてしまう原因に。まずは、この部分をダークブラウンのペンシルで埋めましょう。たるみでまぶたが目にかぶって見えにくい場合は、指でまぶたを軽く引き上げると描きやすくなります。ペン先をまつげの下側から入れたら、左右に小刻みに動かしましょう。ここにしっかり色が乗るだけで、輪郭がくっきりするのがわかります。
<STEP.2>まつげの上にダークブラウンのラインを重ねる
1でまつげの間を埋めたので、今度はまつげの上から太さを出します。太さの目安は、目を開けたときに茶色が少し見えるぐらいが理想。太く入れ過ぎてしまうと二重の幅がつぶれてしまい、逆に目が小さく見えてしまいます。ラインはあとからぼかすので、多少ガタついていてもOK。線は一気に描こうとはせずに、ペン先を小刻みに動かしてしっかりラインを入れましょう。ラインは目のフレーム通りに引いていき、目尻から5mmぐらいはみ出たところで止めます。そのとき下がったまぶたを矯正しようと目尻を不必要にハネ上げてしまうと、古くさい印象になってしまうので気をつけて!
<STEP.3>STEP.2で引いたラインを綿棒でぼかす
今回はナチュラルがテーマなので、2でラインがうまく描けた人も必ず綿棒でぼかしましょう。目頭から目尻に向かって、ラインの上側をそっとぼかすイメージで。こうすると目の際にはラインがしっかり引かれ、ラインの上側はグラデーションになり、まるでシャドウラインのような仕上がりに。これだけで目に奥行感が出ます。
<STEP.4>下まぶたの目尻寄りにパールブラウンを入れる
「ナチュラルに仕上げたいから、下まぶたにはアイラインを入れません」これはNGです。大人のアイメイクはバランスが大切。下まぶたにも必ずラインを入れましょう。ただし、入れるのは目尻から3分の1ところだけに。全体に入れて囲んでしまうと締まりすぎて、目が小さく見えてしまうからです。色は上まぶた同様ダークブラウンでもいいのですが、パール入りのブラウンを選択すると、目尻にニュアンスが生まれ華やかな印象になります。ここもあとからぼかすので、多少ガタついても気にせずに大胆に入れましょう。
<STEP.5>最後に綿棒でぼかすのを忘れずに!
下まぶたは、目尻から目の中央に向かってぼかしていきます。こちらはラインの下側をぼかすと、グラデーションがつきます。パール効果でまばたきするたびにキラキラ輝いて、ぼやけたまぶたが明るく見えますね。
アイラインは「引いてからぼかす」と、優しく見えて&目力もアップ!
■ナチュラルに見えないアイラインの失敗例
<失敗例1>「長すぎ」
「長すぎ」は黒色が悪目立ちして滑稽顔になってしまいます。
<失敗例2>「太すぎ」
「長すぎ」同様に、黒色が悪目立ちしてしまいます。
<失敗例3>「囲み目」
黒で上下のまぶたの際をぐるりと囲むのは、かえって目が小さく見え、きつく怖い印象になります。
<失敗例4>「はね上げ」
目尻を引き上げようと無理にキュッと上に「はね上げ」れば、横から見たときにラインが際から離れているのでわざとらしい若づくりに映ります。
<失敗例5>「隙間あり」
「隙間」ができるのは描き方が根本から間違っているせい…。
<失敗例6>「派手すぎ」
派手な色のカラーライナーは引き締め効果が得られないので、大人のアイラインは上まぶたは黒、下まぶたにはネイビーと限定しましょう。
囲み目、はね上げ・・・こんなことしていませんか?NGアイライン6連発!
目力をアップさせる「アイシャドウ&マスカラの塗り方」
■まつげを際立たせる「透かしアイシャドウ」の塗り方
「目力」と言うと、「しっかりとアイシャドウで目元に立体感をつくり、引き締めないと!」と思う方が多いのですが、実はこれ、逆効果になることが。目の大きさは上まつげから下まつげまでの先端から先端までを意味します。ということは、まつげの存在がしっかり見えないと目力が存分に発揮されないことになるのです。締め色のアイシャドウをしっかり塗ってしまうと、まつげが濃い色に重なってあまり認識できません。それでも目力は出るかもしれませんが、大人の品格ある目力は宿りにくくなってしまうのです。しかし、水彩画のような透け感のあるアイシャドウなら、まつげをくっきりと際立たせる効果が出ます。
<STEP.1>まぶたの中央にアイシャドウをおいてアイホールにのばす
塗るとき、まずはアイシャドウを薬指にとります。アイホール全体にのばしていくので、薬指の第一関節分を指にとってみてください。そして、ちょうど黒目の上あたりに薬指をのせましょう。
<STEP.2>薬指でワイパーのようにしてなじませる
1で上まぶたにのせた薬指を、ワイパーのように左右に大きく動かしながら、のばしていきます。このとき、黒目の上がいちばん濃く、目頭と目尻に向かうにしたがって自然と淡くなるようにしましょう。すると、自然なグラデーションがついて、肌なじみがアップします。
<STEP.3>下まぶたにも同じ色をスッとひと筋のせる
下まぶた用に、上まぶたにのせたのと同じアイシャドウをチップ、または綿棒にとる。黒目の下におき、目尻側、目頭側へとぼかす。涙袋分の幅になるようにのせるとちょうどよい。
■目を縦に大きく広げてパッチリ見せる、マスカラの塗り方
私たちは、目力のあるまつげ=ボリュームと思いがちです。確かに若いころならいいのかもしれません。ですが、品格のある大人の目力を目指すなら、断然まつげの長さとカールのふたつが必要になります。理由は、まつげ1本1本にはボリュームが出るものの、束になってしまい、まつげの本数が少なく見えてしまうから。けれども、しっかり根元からカールさせて、まつげに長さを出し、扇状にキレイにセパレートすると、パッと華やいだ印象の、上品な目力が叶うようになります。このとき、下まつげにも長さをしっかり出すように塗ると、より効果的です。
<STEP.1>上まつげを根元から持ち上げて目頭方向へ
マスカラは、ブラシをよくしごき、液を適度に落としてから塗るのが鉄則。ブラシを中央のまつげの根元に当て、目頭の方向に引くように持ち上げて塗ります。すると、自然と扇状に広がるように。
<STEP.2>目尻側はブラシの先端で斜め上へと引き上げる
目尻側はブラシの面ではなく、先端を使って、まつげの根元からグッと押し上げるようにしながら塗っていきましょう。目尻側1/3までを、同じように先端で塗っておいてください。
<STEP.3>下まつげは目尻から中央に寄せるように
下まつげに塗るときは、ブラシの先端など細かく塗れる部分を使い、目尻側から中央に向かって寄せるようにして塗ります。下まつげは目尻側に多く生えている場合があるため、下に長さを出すため、中央に寄せると効果的です。
<STEP.4>最後に下まつげを下に向けて整える
中央から目頭の下まつげを下に向かって引くようにして塗ります。最後にまつげ全体をとかすようにして真下に向かって塗り、毛流れを整えればOK!
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若々しい口元をつくる「リップの塗り方」
■キュッと口角が上がって見えるリップメイクの方法
年齢とともに口周りが寂しく見えてくることがあります。そう見えてしまういちばんの要因は口角が下がって見えること。そこで、メイクにひと工夫してみましょう。メイクで口角をキュッと上げて見せるだけで若々しい印象に変えることができます! いちばんのポイントは下唇の口角部分にできる影を消すことです。この影をコンシーラーで消し、口角が下がって見える原因をまず解消します。
次に、下唇の口角部分をきっちりラインどりしないことが重要です。ラインをとってしまうと、下がっているのをより強調してしまうので避けましょう。リップラインは、上唇を全体的にふっくらめに描き、下唇は中央のみに引いて、上下唇でハートの形になるように描いてみてください。下がり口角の寂しい印象からふっくらとした若々しい雰囲気に一気にアップグレードされるはずです!
<STEP.1>唇の口角にコンシーラーを引く
コンシーラーを使って、口角を「く」の字に囲むようにラインを引きましょう。下唇の口角をやや長めに引いておくのがコツ。口角の存在感をくっきりと出しつつ、口角下の影をしっかり消し去るのが目的です。
<STEP.2>コンシーラーを指でしっかりなじませる
1で引いたラインを指でリップラインに沿ってなじませていきます。口元はよく動く部分なので、しっかりなじませておくのがキレイに仕上げるポイントです。指だけで心配な人はスポンジでさらになじませてください。
<STEP.3>上唇+下唇中央にリップラインを引く
唇の色になじみやすい、ベージュピンクのリップライナーで上唇のラインをとりましょう。上唇にボリュームを出したい人はふっくらめに。下唇は中央のみぷっくりと引きます。口角下は引かず、口紅で全体に直塗りをしてください。
老けて見える「下がり口角」を解消!口角をキュッと見せるメイクのコツ
■ふっくら唇に見えるリップティントの塗り方
色移りしにくく落ちにくいマットリップ。大人はシワが目立つから、と敬遠している人が多いですが、昨今はテクスチャーが進化し、ほのかな艶のあるものも多く登場しています。とはいえ、色が均一にのりやすくベタッと平面的になるのが欠点。そこでふっくらとした立体唇に仕上げるためのコツを伝授。
<POINT>唇の山の真下の 延長線の2か所、下唇の中央1か所に重ね塗りを
唇全体に薄く塗ったあとに、上唇の山から下に向かった延長線の2か所、下唇の中央の1か所に重ね塗りすること。これは美容医療の “唇のヒアルロン酸注入” がヒントでこの部分が濃くなることで上唇の山、下唇の底辺が明るく強調されることでふくよかな唇に見せる錯覚効果が! プロが大人女優にメイクするときのとっておきのワザなのです。
中心の色が濃くなり上唇の山、下唇の底辺が明るく強調され、立体的なふっくら唇に!
「NARS」リップティントを使って【メイクさんが女優さんに施す “ふっくら唇にするワザ”】を伝授!
- TEXT :
- Precious.jp編集部