これまで大使夫人、政治家夫人、議員などのVIPと呼ばれる人々へのマナー指導や、数多くのエグゼクティブや富裕層へのイメージコンサルティングを手がけてきた、コンサルタントの大松 茜さん。

東京と英国にてマナー講師養成講座を開講しているほか、格式高い会員クラブで会員向けのエレガンスサロンを主宰し、月二回の講座を開講するなど、各所でマナーをレクチャーしています。

そんなVIPやエグゼクティブとの交友関係も広い大松さんが、特別な機会やホームパーティーの折に持参する必殺の手土産とは、一体!? さっそく大松さん御用達のお菓子をふたつ、それにたどり着いた理由とともに、教えていただきました。

大松 茜さん
マナー講師・イメージコンサルタント
(おおまつ あかね)フランスに19世紀のお城を持つ女主人。(株)エレガンプロジェ代表取締役。プロトコールマナー講師を育成するスクールを開講。TV多数出演、天皇即位儀礼のTVニュースにてカーテシーをレクチャー。著書「紳士淑女になるエレガンスの秘密」。ご卒業生へ、格式高い社交場を体験できる英国校も開講。http://www.elegantprojet.com/

エグゼクティブへの手土産に迷わない!プロが持参する菓子手土産2選

■1:亀末廣の「京のよすが」

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「京のよすが」¥3,426

縁起良く美しい包装、由緒正しい京都の老舗銘菓 

「ひとつめは、日本の季節を感じられる、京都の銘菓、亀末廣(かめすゑひろ)の『京のよすが』です。亀末廣は、文化元年(1804年)に創業された京都の老舗。江戸時代は徳川家が宿館とした二条城に菓子を納め、都が東京に遷るまでは、御所にも菓子を納めていたという由緒正しいお店です。

亀末廣の菓子は、まず包装から素晴らしいのです。包装紙には白地に亀のマークが描かれており、お店の名と同様、縁起のよさを感じます。細めの赤いリボンで結ばれたシンプルで気品ある包装も魅力です。

また、テープで止めることはせず、しっかりと折り目を入れて包装している細かな気配りに和のおもてなしが感じられます。

中を開けると、『すゑひろ』の文字がほどこされたマークが盛り上がった形で印字され、高級感あふれる熨斗紙。箱を開けると半透明の紙から透けて見える菓子がまた美しいのです」

季節ごとに菓子の中身が変化、日本の四季を感じてもらえる

「『京のよすが』は、季節ごとに、菓子の中身が変わります。木箱の中には、季節を取り入れ、ひとつひとつ丁寧につくられた菓子が美しく収められ、日本の四季を一層、感じさせてくれます。何かと忙しい時代だからこそ、贈る方にゆったりと日本の美しい四季を味わっていただき、癒しのひとときとなることを願い、お渡しします」

まるで日本の室礼の心!「ハレの日」を感じさせてくれる菓子

「素敵な木箱は仕切りがされており、茶室のコマ(4畳半)に見立てられています。そして菓子たちが季節のお飾りとして美しく4畳半の箱内にしつらえられている丁寧なお仕事は、まるで日本の伝統的な室礼の心のようです。そして普段の日でも、まるで『ハレの日』のような晴れやかな気持ちにさせてくれる菓子でもあります。

室礼とは、感謝や願いなどを季節に託して祈るため行われてきた、和の美しい伝統文化のひとつで、ハレの日、季節、節会にちなんだものなどで室内をお飾りすることを指します。

平安時代からすでに貴族たちが寝殿造りの室内をしつらえたといわれています。

このような和の美しい心が感じられる菓子ですから、お贈りする方へ感謝と皆様の健康や幸せを願う思いを、形に表せると思っております」

季節と菓子のおいしさを両方味わって喜んでもらうために

「もちろん、お味も上品でおいしいです。200年以上続く亀末廣の家訓は、『売って喜ぶよりも、買って喜んでもらう』とのこと。素敵な家訓が引き継がれ、丁寧につくられた菓子を通して、お渡しする方に季節と菓子の両方を味わって喜んでいただきたい、そんな想いも込めて、よく利用しています」

■2:LOUANGE TOKYO(ルワンジュ東京)の「トリュフシュー」

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「トリュフシュー」6個¥3,500

ワインとセットでのホームパーティーの手土産に最適

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ワインと共にホームパーティーに持参

「ふたつめは、LOUANGE TOKYO(ルワンジュ・トーキョー)の『トリュフシュー』です。私はフルボディーのワインと合わせて手土産にするようにしています。ワインとトリュフシューという組み合わせは、欧米の方などへの手土産としても最適です。

フランスでは、お互いにホームパーティーに呼んだり、呼ばれたりすることが、気持ちを許した証といわれています。招かれたら、お招き返すのはもちろんですが、招かれた当日、手ぶらでの参加はNG。

そんなフランスのホームパーティーで喜ばれる人気の手土産には、ワインやチョコレート(ショコラ)、ケーキ(ガトー)などがあります。そのようなホームパーティーにワインとともに持参するのにおすすめなのが、このLOUANGE TOKYOのトリュフシューです」

二口食べれば止まらなくなるトリュフシュー

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高級トリュフとチョコレートが中に!

「ひと口目は、トリュフの香りの強さと初めてのお味でびっくりなさるかもしれませんが、二口目からは止まらなくなるくらいのおいしさです。プチシューの中に、高級トリュフと高級チョコレートという贅沢な材料でつくられています。

またトリュフシューはワインとのお味の相性もとてもよいため、素晴らしいマリアージュに、ホームパーティーでは褒められる一品となります」

お祝いごとに使われる「プロフィトロール」として敬意をあらわせる

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敬意をあらわしたいお相手に

「トリュフシューのようなプチシューを重ねて飾ったものは『プロフィトロール』と呼ばれ、お祝いごとなどにもよく出される、西洋ではおなじみのケーキ(ガトー)のひとつです。

プロフィトロールは、1766年創業のパリのレストラン『Lapérouse(ラペルーズ)』など、歴史あるレストランなどでもデザートとして出されるほど、昔から愛されているお菓子です。そうしたプロフィトロールのちょっとした贈り物に、高級なトリュフが入ることで、一段とお相手に敬意を感じていただけると思います。

またお店の名にある『LOUANGE』とは、フランス語で『賛辞、称賛、賛美』という意味があることから、トリュフシューなら、お相手への敬意を、言葉と形で贈ることができます」

「トリュフシュー」の通販ページ

どちらも上品で気品あふれ、贈るお相手が喜び、感謝や敬意などの真摯な気持ちも伝わる手土産菓子でした。特別な贈答用やホームパーティーの手土産などに、ぜひ利用したいものですね。

※掲載した商品はすべて税抜です。

問い合わせ先

  • 亀末廣 
  • TEL:075-221-5110
  • 住所/京都市中京区姉小路通烏丸東入ル

 

 

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子、榊原淳