「パンツスーツ」の復活は、2020年春夏トレンドのビッグニュースです! これまで「仕事着」という固いイメージが強かったのですが、今年のスタイリングではぐっとエレガントな雰囲気に。

トップスとのコンビネーションや全体の配色を工夫するだけで、見慣れたパンツスーツがぐっと女性らしくなり、今年顔に早変わりします。「脱カッチリ」でフェミニンに着こなすアレンジは、早くも世界のセレブリティーが魅力を証明済み。日常に取り入れたいテクニックをチェックしていきましょう。

この春極めるべきは「フェミニンなパンツスーツ」の着こなし!海外セレブのお手本スタイル6

■1:パンツスーツの堅苦しさを取り除く「ブラウス&Tシャツ」

Naomi Watts(ナオミ・ワッツ)

ピンクのパンツスーツにボウタイブラウスの、Naomi Watts(ナオミ・ワッツ)
スラリとしたレッグシルエットに、垂らしたボウタイで縦長に見せる相乗効果を発揮

ビジネスシーンの印象が強いパンツスーツですが、フェミニン寄りのアイテムや色を使って、ムードをやわらげるのが上手なスタイリングテクニック。

女優のNaomi Watts(ナオミ・ワッツ)は、ピンクのパンツスーツにボウタイブラウスを組み合わせました。ボウタイをリボン結びにしないで下に垂らし、こなれたムードに。スーツのカラーも女らしく、しなやかさを上乗せしています。ブラウス、バッグ、靴は白で統一して、ピンクとのコントラストを際立たせることでリュクス感もアップしています。

Olivia Wilde(オリビア・ワイルド)

ネイビーのパンツスーツのOlivia Wilde(オリビア・ワイルド)
赤いシューズがツートーンコーデの程よいスパイスに

お仕事イメージが強いパンツスーツを、普段使いで着こなすには、Tシャツに代表されるカジュアルトップスが効果的です。

女優のOlivia Wilde(オリビア・ワイルド)はネイビーのパンツスーツでニューヨークの街へ。白いTシャツでカッチリしたパンツスーツのイメージをオフに。ダブルブレストの前を開けて、爽やかなテイストに仕上げました。スーツの生地がコーデュロイなのも、全体がソフトに感じられる理由。誰にでも好感度を与えやすく、気負わない印象です。

■2:パンツスーツをドレスライクに演出する「ピンク系のワントーンコーデ」

Ashley Bell(アシュリー・ベル)

ピンクベージュでスーツをチョイスしたAshley Bell(アシュリー・ベル)
キャラクターを温和に見せるノーカラージャケット選びもポイントに

装い全体のカラートーンをそろえると、パンツスーツがドレッシーにまとまります。一般的なビジネス仕様のスーツとは異なる色を選ぶと、さらにエレガントなムードに。

女優のAshley Bell(アシュリー・ベル)は、ピンクベージュのスーツをチョイス。ジャケット、パンツに加え、シャツも同系色でコーディネートしています。色を統一するワントーンコーデをつくることで、朗らかな印象へと導いています。イヤリング、ネックレスはゴールド、靴はベージュと、ピンクになじむ色でエレガントに整えました。

■3:パンツルックにメリハリを与える「カラーブロック配色」

Victoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)

くすみピンクのパンツスーツのVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)
陰影でボディーを引き締めてみせるカマイユ配色

近いカラートーンで全体をまとめる場合、スーツの上下の量感をあえてアンバランスに印象づけることで、スーツ特有の「まとまりすぎ問題」を回避できます。

ファッションデザイナーのVictoria Beckham(ヴィクトリア・ベッカム)は、くすみピンクのパンツスーツで凜々しい印象に仕上げました。オーバーサイズ気味のジャケットに細身のスティックパンツを組み合わせ、ボリュームにメリハリを出しています。似通った色調でまとめる「トーン・オン・トーン」のコーデテクニックを駆使し、個性的を放ちました。

さらに、ジャケットの内側にジャケットライクなシャツを着込むという、ユニークなアレンジもお見事! 仕上げにミントカラーのパンプスを投入し、足元にクールなエッセンスを添えました。

■4:新パンツスーツスタイルに仲間入りした「ウエストコンシャス」

Katie Holmes(ケイティ・ホームズ)

ネイビーブルーのパンツスーツのKatie Holmes(ケイティ・ホームズ)
ジャケットの胸元のVラインを際立たせて、シャープにスタイルアップ

近年、盛り上がりを見せているシルエットの一つに、腰のあたりを強調する「ウエストコンシャス」があります。パンツスーツに生かすと、ドラマティックな着映えがかなうアレンジです。

女優のKatie Holmes(ケイティ・ホームズ)は、ネイビーブルーのパンツスーツを選びました。見どころはジャケットのリボンベルト。正面でキュッと絞って、美しいドレープをこしらえています。こういった新顔パンツスーツがこの春夏は続々と登場。ベルトを締める際、ウエスト近くにたくさんのドレープが生まれるように工夫するのが、ほっそりと見せるコツです。

Irina Shayk(イリーナ・シェイク)

ブラウン系のパンツスーツのIrina Shayk(イリーナ・シェイク)
ネイチャーブームに馴染むサンドカラーは今のおしゃれ気分にマッチ

アレンジを多彩に楽しめる共布ベルトには、着こなしのムードを左右する存在感が宿ります。リボン状に結んでも下に垂らしても、コーディネートのポイントになってくれます。

モデルのIrina Shayk(イリーナ・シェイク)は、ブラウン系のパンツスーツ姿を披露。このような色味のスーツなら、オンでもオフでも自在に着回せそう。共布ベルトはあえて結ばずに遊ばせて、ローブやガウンのようにアレンジすることで、こなれた雰囲気に。ボディーラインにメリハリが出て女っぽさも引き出せる、今年らしいパンツスーツスタイルのお手本といえます。


今回は、再びトレンドアイテムとして浮上した「パンツスーツ」に注目しました。トレンド感が強まったこの春夏の最旬スタイルでは、さらにバリエーションが広がり、シーンを問わずで着こなせる頼もしいアイテムになりつつあります。今こそ、自分らしいパンツスーツの着こなしを見つけてみませんか?

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃