花粉症や新型コロナウイルス対策などで、マスク着用の日々が続く昨今。そんな中、マスク着用による肌トラブルに悩んでいる人が多いといいます。マスク着用による肌トラブルにはどういったものがあり、また対処法はあるのでしょうか。

そこで、マスク着用による肌トラブルの傾向・原因、そしてその対処法について、皮膚科専門医で医学博士の赤須医院 院長である赤須玲子先生にお話を伺いました。

赤須玲子先生
女性専門皮膚科クリニック 赤須医院 院長
(あかす れいこ)医学博士  日本皮膚科学会専門医、美容皮膚科学会会員、アメリカ皮膚病位認定医、赤須医院 院長。山梨医科大学(現・山梨大学)皮膚科助手、カナダ・トロント大学病理リサーチフェローを経て赤須医院を開設。美容皮膚科の話題を中心に様々なメディアでも活躍。講演も多数行う。

こうなったら要注意! マスク荒れによる3大トラブル症状の傾向とは?

体を守るためにつけるはずが、肌は傷つけられてしまう可能性も。
体を守るためにつけるはずが、肌は傷つけられてしまう可能性も。

本来肌に起きる症状、そしてそれによる悩みは様々ですが、どんな症状がマスク着用によると言えるのでしょうか?

「いま、肌に起きている状態が、マスク着用によるトラブルなのかそうでないのかをまず把握することが大切です。大きく3つの傾向がありますので、それを参考にしてみてください」(赤須先生)

■症状1:ニキビ(吹き出物)

「花粉症や新型コロナウイルス感染予防のためにマスクを着用する機会が増えたため、口から顎にかけて発症したニキビの悪化というお悩みでクリニックを訪れる患者様が増えています。

大人のニキビは、摩擦によって生じやすいという特徴があり、摩擦をおこさないよう、刺激が少なく肌あたりの柔らかいマスクを選ぶことをまずはおすすめしています。

しかし昨今の情勢上、マスクが不足しているため選べない方も多いと思います。その際は、コットンを肌に乗せてからマスクを着用することをおすすめしています。

また、メイク下地として、保湿効果に優れたクリームを使用することにより、皮膚を保護し、摩擦が軽減されるのでこれも一つの方法となります。

その他、マスクの中の蒸れた状態は雑菌が繁殖しやすく、ニキビを悪化させる原因の一つとなります。通気性の良いマスク生地を選ぶことがベストですが、やはり難しい場合は、口周りに汗をかいた時にはこまめにティッシュなどでふき取るといった習慣をつけていくことが大切です」(赤須先生)

■症状2:肌荒れ

「マスクを長い時間着用していると、それによるかぶれ(接触皮膚炎)で、口周りが赤くただれて粉をふくことがあります。そして、軽度のかゆみがあり、熱めのお湯で洗顔するとヒリヒリと刺激が現れます。かぶれない素材のマスクを選ぶことを基本にしていただきたいですが、まずは炎症をともなっている場合には、保冷剤などで冷やし、たっぷりの保湿剤を使用することをおすすめします。

もう一つ、マスクに付着した花粉やホコリ、汚れが肌の刺激になり、かゆみを引き起こすことがあります。まずは洗顔をしっかりして肌を清潔に保つことが大切です」(赤須先生)

■症状3:乾燥

「洗顔後、直にマスクを着用していると、一時的に潤った感じになるため、つい保湿のスキンケアが手抜きになってしまったりするようですが、要注意です。マスクを外した直後は、肌表面の水分が蒸発するので、乾燥が進行してしまいます。

肌が乾燥すると表面のバリア機能が低下して、細菌やウイルスが侵入しやすくなってしまうのです。そうなると、口唇ヘルペスなどができやすくなり、湿疹も起こりやすくなります。

また、化粧のノリも悪くなり、手触りがザラつきます。肌の乾燥を防ぐには、保湿ケアが大切です。化粧水でたっぷりの水分を補い、乳液やクリーム等で大事な水分が逃げないようにカバーし、ケアすることが大切です。

特に、これからの季節は紫外線量が増えるため、毎日のスキンケアには紫外線による乾燥ダメージを意識した保湿ケアをおすすめします。

マスクによる肌荒れが続くと、『与えて護る』保湿のケアに重きを置くようになり、クレンジングや洗顔の『落とすケア』は、見落としがちになってしまうことも懸念されています。毛穴に詰まった汚れが落とし切れていないと、そこからさらに肌荒れを引き起こすことにもなりかねません。

帰宅後マスクをはずしたら、まずは丁寧に落とすケアを行いましょう。その際に、ごしごしと肌を擦るのは厳禁です。肌への負担が少ないクレンジング剤や洗顔料を選ぶと良いでしょう」(赤須先生)

今こそ基本のスキンケアに立ち返る!

前述のとおり、ニキビ、肌荒れ、乾燥がマスク着用による肌トラブルの傾向と原因がわかりました。マスクを選ぶことに加え、日々のスキンケアはルーティンのためしっかり出来ていると思っても、特に疲れて帰宅した日などは、ついおざなりにもなりがちです。今こそ、基本に立ち返ることが大切です!

(1)まずは、清潔で肌当たりの柔らかいマスクを着用するようにする。
(2)マスク着用時は、雑菌繁殖しないよう蒸れに気をつけて通気性の良いものを選ぶようにする。マスクの種類を選べないときは、口周りに汗をかいた際はこまめに拭き取る。
(3)マスクについた花粉やウイルス、汚れなどが刺激になる可能性があるため、しっかりと洗顔し清潔に保つ。洗顔時の摩擦に注意。
(4)洗顔後の保湿ケアは念入りに。すぐにマスクをするのではなく、いつも通り、化粧水で水分を補い、乳液やクリームなどで潤いの保護を。

マスク生活で特におすすめしたいのは「摩擦レス洗顔」!

洗顔料_1
シーボン フェイシャリストホワイト クリアウォッシュ 200ml ¥5,000[医薬部外品]

フェイシャリストホワイトシリーズは、肌の潤いと透明感をサポートするサンゴ草抽出液、シーグラスエキス、チンピエキス(保湿成分)を共通配合したスキンケアシリーズ。

このシリーズ内の薬用洗顔料は、ワンプッシュでクリーミィな泡が出てくるフォームタイプなので、摩擦レスで洗うことができます。マスクでのトラブル肌も優しくケア。

グリチルリチン酸ジカリウムが肌を洗浄し肌荒れを防ぎ、持続性ビタミンC誘導体がしっかりと保湿。くすんだ古い角質をオフ、なめらかでクリアな素肌へ導きます。

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マスク嫌いでも、予防やエチケットのために着用することが推奨されるようになってきた昨今。正しい対策を知ることで、肌にも心にも快適なマスク生活を送りましょう。

※商品の価格はすべて税抜です。

問い合わせ先

シーボン

TEL:0120-18-4074

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この記事の執筆者
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EDIT&WRITING :
Sachi Tamura