自宅でのテレワークが定着してきたことで、パソコンに向かう時間が長くなったいう人が多いのではないでしょうか? 長時間前かがみ姿勢でいると、いつの間にか巻き肩になり、背中が丸まり猫背に…。肩甲骨や背骨に負担がかかり、肩こり、腰痛が現れてしまいます。

「腕を振るだけ」の簡単な巻き肩解消メソッドですが、最大のポイントは「烏口突起(うこうとっき)」を押さえて行うこと。「烏口突起」とは、巻き肩に大きく関わる上腕二頭筋腱短頭や上腕筋、小胸筋という筋肉がつく骨のこと。肩関節の手前の鎖骨下にある、丸いボタンのようなところで、ここを押さえて行うことで、凝り固まった筋肉がしっかりと緩みやすくなります。

「腕を小さく前後に降る」「手首から回旋させる」という動きで、胸と腕の筋肉、肩甲骨周りの筋肉が緩みます。しかも左右でトータル2分で完了する簡単さ!猫背が原因の巻き肩、肩こり解消できてラクにできますよ。

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は「50年の人生を通して確立した「美」や「健康」に対する考え方・習慣をまとめた 『おとなの美人習慣』(KKベストセラーズ)。 」Instagram
体験者:武田宏美さん
(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「烏口突起の場所さえ把握すれば、これだけでいいの?というくらい簡単で肩こり、腕のこりがすっきり!正しい姿勢をキープしやすくなり、呼吸も楽になったよう。いつでもどこでもできるのでこまめにケアしたいですね」

 腕を振るだけで「巻き肩」を解消するメソッド

■Step1:まずは「烏口突起」の位置を確認

肩関節のちょっと手前の鎖骨下にある、丸いボタンのような骨が「烏口突起」。腕の筋肉、胸の筋肉と繋がっていて、巻き肩と大きく関わる骨です。

烏口突起の位置を示している
鎖骨をたどって、肩の骨と交わるあたりの下、と覚えておくといいでしょう。

■Step2:腕を前後に小さく振る

「烏口突起」を押さえたまま、腕を前後に小さく振る動作を左右30秒ずつ行って。

腕を前後に小さく振っている様子
「烏口突起」が微妙に動くのがわかるはず。これがしっかりとほぐれている証拠に。

■Step3:手首から腕を回旋させる

まるでお遊戯の「きらきら星」のように、手首を回旋させましょう。これを左右30秒ずつ行います。

手首から腕を回旋させている様子
腕全体を動かすのではなく、手首をだけを動かすのがコツです。

【まとめ|腕を振るだけで「巻き肩」を解消するメソッド4か条】
1.おばさん猫背になってしまうのは、肩が内側に入る「巻き肩」が原因。
2.「巻き肩」は胸と腕の筋肉が硬く収縮してしまうことで起こりやすくなる。
3.烏口突起を押さえながら、腕を振る、手首を回旋させると胸と腕の筋肉が緩む。
4.胸と腕の筋肉のコリがほぐれると、正しい姿勢をキープしやすくなるし、肩こり解消、バストアップに。

以上、腕を振るだけで「巻き肩」を解消するメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は4月11日(土)の更新です。お楽しみに!