「性」という漢字のもともとの意味は?…なるほど!そういう意味だったとは!

本日4月4日は、『トランスジェンダーの日』…性の多様性について、広く社会的な理解を深めるための記念日です。ということで、さっそく、本日1問目の日本語クイズです。

【問題1】「性」という漢字は、もともとナニを表している?

「性(せい)」という漢字は、「生」という字と、もう1文字の漢字を組み合わせて作られた漢字です。「生」以外の1文字は、なんでしょうか?

ヒント:「快」「忙」は「なに偏」の漢字でしょうか?

「性」という漢字は、なに偏(へん)の漢字?
「性」という漢字は、なに偏(へん)の漢字?

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 心(こころ) です。

「性」という字は、「生まれながらの」「心」を表しています。
「性」という字は、「生まれながらの」「心」を表しています。

「心」という漢字を偏(へん)にしたのが、「りっしんべん」です。ヒントで触れた「快」も「忙」も、「人の心」に関係する文字ですよね?

「性」という字はもともと、「人に生まれながらにそなわっている心」を表現した漢字なのです。「性(さが)」「性(たち)」とも読みます。

「トランスジェンダー」に関わる「性(せい)」は、「生物学上の雌雄」を起点とする考え方です。

その意味で「身体的性と性自認が一致しない人(トランスセクシュアル)」。

「性自認と周囲から見られる性が一致しない状態(狭義のトランスジェンダー)」。

「性自認と身体的性は一致している状態で、それとは異なった服装を身にまとう状態(トランスヴェスタイト)」。

これらの総称が、広義の「トランスジェンダー」です。

「トランスジェンダー」がセクシャル・マイノリティと呼ばれる現状ではありますが、「性」という漢字のもともとの成り立ちをひも解くと、「人に生まれながらにそなわっている心=性」に、周囲に惑わされずに向き合うことのできる、人間ならではの「自分」を大切にする力があるからこそ、「トランスジェンダー」が存在するのだ…という解釈も成り立ちますね。

「自分」とはどんな人間であるのか?は、人類がずっと向き合ってきた哲学的問題でもあります。

【問題2】「自分」の「自」で「自ず」、なんと読む?

「自ず」という日本語の読み仮名をお答えください。

ヒント:意味は「ほかの影響を受けず、自発的にそうなるさまの表現」です。

「○○ず」と読み仮名2文字です。
「○○ず」と読み仮名2文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 自(おの)ず です。

「自発的にそうなるさま」を表現する言葉です。

「その考えは、自(おの)ずと湧いてきた」といえば、自分自身の中から湧き出るように出て来た、とても自然な衝動を表しますよね?

この週末は、自分自身の心と向き合う時間を意識して持ってみる…というのも、素敵な過ごし方かもしれません。

本日4月4日は『トランスジェンダーの日』にちなんで、

・性(せい)

という漢字のもともとの成り立ちと意味、

「自分自身の心」と関連する

・自(おの)ず

という日本語をおさらいしました。

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ILLUSTRATION :
小出 真朱