逗子、葉山、佐島……。大海原への窓口として、また大人の社交場としても機能する名マリーナは、今や湘南文化のひとつとして、若い世代にも憧憬として受け止められている。サーフィンもヨットもお手の物のベテランなら、いうまでもないことだろう。もっとも、ファッションとしての一面に魅力を感じる大多数の読者諸氏にも、湘南は優しい。今春オープンした逗子の「マリブホテル」には、湘南を愛するすべての人たちを歓迎する、ラグジュアリーな空間だ。

自由度の高いリゾートステイが満喫できる場所

日本にいることを忘れそうになる、美しくラグジュアリーな場所。
日本にいることを忘れそうになる、美しくラグジュアリーな空間。

1970年代から80年代の若者たちにとって湘南ドライブは、心が浮き立つ特別な時間だった。車内で聴くのはイーグルスやリンダ・ロンシュタット、ドゥービー・ブラザーズといったウエストコーストサウンドか、日本の曲ならサザンオールスターズ。サーフィンを主題にした映画「ビッグ・ウエンズデー」(1978年)が流行った頃でもあり、誰もが妙にサーフィンには詳しいのだが、実際に波に乗れるヤツは多くはなかった……。

波乗りはできなくても、友達や恋人を誘って辻堂、江ノ島、鎌倉あたりのカフェでのんびりすることが楽しく、格好よかった時代だ。別荘地として愛され、湘南サウンドが生まれ、サーフカルチャーが花開いた湘南エリアには、いつの時代も文化の発信地として数多くの人たちを惹きつける、特別な魅力があった。

逗子の新しい名所の誕生だ。
逗子の新しい名所が誕生。自由に行動できるようになった暁には、ぜひご予約を。

そんな特別な地に、去る3月26日誕生したのが「マリブホテル」。「リビエラ逗子マリーナ」の一角に開業した4階建てホテルのコンセプトは“スモールラグジュアリー”。部屋数は全11室で、すべてが50㎡以上の広さがあるスイートというしつらえ。全室から江ノ島や富士山まで望むハーバービューを楽しめる。そして限られた部屋数だからこそ可能となる、高度で洗練されたホスピタリティ。

細部にまで神経が行き届いたもてなしは、すべてのゲストを日常のストレスからゆっくりと解放してくれる。大きな窓を開け放てば、やわらかな海風がバルコニーから部屋へと優しく吹き抜けていく。

パームツリーコーナースイートのベッドルーム
パームツリーコーナースイートのベッドルーム

特別な空間をデザイン監修したのは、ロサンゼルスのインテリアデザイナートップ20に選ばれる「アレキサンダーデザイン」だ。それぞれの部屋からの眺めに合わせ、個別の演出を施すことで、唯一無二の上質な空間を創り上げている。

たとえば専用のアプローチやガーデンテラスを設えた「プライベートヴィラ」では、愛犬との宿泊も可能。家族の一員であるペットと心おきなく過ごしたいというゲストの要望を満足させるだけ準備を整え、出迎えてくれる。自由度の高いリゾートステイだからこそ、いつ訪れても新たな発見があるのだ。

愛犬と共に過ごせる「ドッグフレンドリールーム」。
愛犬と共に過ごせる「ドッグフレンドリールーム」。
デッキにはペット用シャワーも完備。
デッキにはペット用シャワーも完備。
全室、広々としたバルコニーが付いている。
全室、広々としたバルコニーが付いている。

最高の料理を客室でも楽しめる

併せて、L.A屈指のリゾート地、マリブでセレブリティに支持されているレストラン「マリブファーム」も日本への初上陸を果たした。このレストランのコンセプトは「フレッシュ、オーガニック、ローカル」。地元の鎌倉野菜や葉山牛なども含め、多くの新鮮な素材を使い、早くも話題となっている。

「マリブファーム」も同時にオープン。
「マリブファーム」も同時にオープン。

うれしいのは、「マリブファーム」がてがけたルームサービス限定の日本料理などを、客室で楽しむことができること。部屋に併設されたガーデンテラスやバルコニーで、素晴らしい眺めとともに自由に最高の料理を堪能できるのだ。

ルームサービス専用の和朝食メニュー。
ルームサービス専用の和朝食メニュー。
日本初となるスーパーフードやヘルシーフードを活かしたスパ。
日本初となるスーパーフードやヘルシーフードを活かしたスパは、男性も施術を受けることができる。

体験型アクティビティも充実。プライベートクルージングは、「リビエラ逗子マリーナ」から大型カタマランヨットで出航し、セーリングや船上からのサンセット鑑賞など、多彩な体験型プランが用意されている。このほかにも、半年に1日だけ訪れるダイヤモンド富士を見るために、もっとも美しく見える日時に、「リビエラ逗子マリーナ」の16.3万㎡もの広大な敷地のもっとも眺めの良い場所にテーブルをセットして、ディナーを楽しむ「プライベートセッティング」もある。

絶景を楽しむためのプライベートセッティングもある。
絶景を楽しむためのプライベートセッティングもある。

青春の思い出を湘南で作った世代は、その後の好景気でひときわ華やかな過ごし方を体験したことだろう。ラグジュアリーを知る読者諸氏なら、気に入ること確実。今、日本は不要不急の外出を慎まなければならない状況にあるが、いつかまた自由に行動できる日が訪れたら、昔を思い出して、週末のリゾート体験を心ゆくまで楽しんでみてはいかがだろう。

問い合わせ先

 ※営業時間などの詳細は、HPなどでご確認ください。

この記事の執筆者
男性週刊誌、ライフスタイル誌、夕刊紙など一般誌を中心に、2輪から4輪まで「いかに乗り物のある生活を楽しむか」をテーマに、多くの情報を発信・提案を行う自動車ライター。著書「クルマ界歴史の証人」(講談社刊)。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。