日本の「水羊羹」のスタンダードを築いた!老舗和菓子店「たねや」の人気商品の秘密

おもたせとしても、自分へのご褒美としても人気な「たねや」の和スイーツ。近江八幡市にあるたねやグループの旗艦店「ラ コリーナ近江八幡」は観光スポットとしても人気です。

今回は、そんなたねやの新しい商品に隠された秘密に迫ります。

1872年創業の老舗「たねや」。名前の由来は…?

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昭和初期のたねや

もともと材木商だったという「たねや」。後に野菜などの種を扱う商いへ変わっていき、周りから「たねや」と呼ばれるようになったのが店名の由来です。明治初期の1872年に菓子屋として創業しました。

「クラブハリエ」のバームクーヘンに代表されるような洋菓子を扱うようになったのは、1951年のこと。著名な建築家のヴォーリズが近所に住んでおり、交流の中で洋菓子づくりを教えてもらったのだそうです。意外なつながりが今の人気商品の源流にありました。

「たねや」の商品に隠された「舌も気持ちもハッピーになる」秘密

■1:「たねや最中」の種(皮)に隠された、環境への優しさ

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「たねや最中」6個入¥1,210(税込)

たねや発祥の、直前に種と餡をあわせて食べるスタイルの最中。この「たねや最中」も口に入れる直前に合わせることで、職人だけが知る絶品の味をおうちで楽しめる逸品です。

「お客様にも、ぜひご自身で種と餡を合わせるところから、口に入れるまでのひと手間をぜひ楽しんでいただきたいです」(たねや広報担当)

さらに、この小豆色の最中種には、おいしさや見た目の美しさ以外にも、ひそかなポイントがありました。

「この最中種には、小豆皮を乾燥・粉末化した『小豆皮パウダー』を加えています。こしあんの製造時に出る小豆の皮は、通常廃棄されてしまうのですが、できるだけ材料を余すことなく使いたいという思いから、検討を重ねました」(たねや広報担当)

おいしいだけでなく、環境にも優しいのですね。舌だけでなく、心もほっこりできる甘味です。

■2:贅沢気分でいくつも食べたい!「のどごし一番本生水羊羹」をおうち時間のお共に

「かつて、缶入りの水羊羹が主流だった時代がありました。そのような中、涼しげな中身を見せるパッケージで登場させたのは『たねや』でした」(たねや広報担当)

パッケージに加え、日持ちがしなかった問題も解決。クリーンルームの工場で製造し、「本生」の水羊羮が全国に流通できるようにしたのだそうです。日本の水羊羮のスタンダードをつくった「たねや」。もちろん、おいしさも格別です。

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のどごし一番本生水羊羹

炊きたての水羊羮の風味を、そのまま閉じ込めたい。そんな思いで十数年も開発に取り組んだ末に完成した水羊羹は、口の中でさらりと溶けるような口どけ、なめらかなのどごしです。

さらに、今年からはたっぷりこだわりの水羊羹を味わえて、環境に優しいパッケージも登場しました。

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「ラベルレス のどごし一番本生水羊羹」32個入¥10,800(税込)、「ラベルレス たねや寒天 小豆」24個入¥10,800(税込)

「新しくラベルレスのたねや寒天も発売しました。自家需要としてパッケージから少しでもゴミになってしまうものを減らそう、という思いから生まれた商品です」(たねや広報)

水羊羹の場合、通常の商品に比べてプラスティック1.8g、紙0.7gを削減できるのだそう。

「おうち時間のおともに、ぜひご自宅で楽しんでいただければと思います」(たねや広報担当)

32個もあれば、長く味わえそうです。日持ちもするので安心ですね。自分や家族へのご褒美スイーツにもぴったりです。それぞれの生活スタイルに合わせて、程よく冷やしてお召し上がりくださいとのこと。

「暑い夏に、さらりとしたのどごしのよさを存分にお楽しみいただける、こだわりの水羊羹です」(たねや広報担当)


おいしいのはもちろんのこと、環境にも優しいたねやの商品。舌だけでなく、心も幸せな気分になれそうです。

問い合わせ先

たねや

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WRITING :
ミノシマタカコ
EDIT :
小林麻美