【目次】

日焼け後の「5つの対処法」


炎症を起こした肌は「クールダウン」が最優先!

【1】炎症を起こした肌を完全にクールダウン

佐治真澄さん
All Aboutスキンケアガイド
(さじ ますみ)複数の化粧品会社の広報を経験。その際に得た美容に関する知識を基にライターとして活動を開始。単に高価な化粧品だけではなく、コストに見合った効果を実感できる商品や、プチプラコスメ、地元密着コスメなどを日々探求。それらの商品を、自分の肌で試しているときが一番幸せを感じる自称コスメマニア。

うっかり日焼けをしてしまった直後、おそらく大半の人は肌が赤くなっているはず。これは肌が炎症を起こしている状態なので、まずはクールダウンすることが大切です。濡らしたタオルや冷たいおしぼり、保冷剤をタオルで包んだものなどで冷やしてあげましょう。

タオルなどが手元にない場合は、水道水などで冷やしてあげてもOK。熱を持っているときは熱いお風呂やシャワーも控え、とにかく冷やすことを心がけましょう。触れると痛いからと言って、そのまま放置するのはNGです。

冷やす時間は日焼けの程度によるので一概には言えませんが、赤みが少しおさまる、熱を持っていたのが引いてくるなど、肌の状態に応じて対応するようにしてください。

また、シミにさせないために美白ケアを……とすぐに美白化粧水や美白美容液などをつける方もいるかもしれません。しかし、日焼けは肌が炎症を起こしている状態。そのため普段使っている化粧水でもしみることがあります。炎症を悪化させてしまう恐れもあるので、十分にクールダウンしてから行うようにしましょう。

【2】保湿はクールダウンの後に

日焼け後は乾燥が気になることも。ただし、日焼けした肌はとてもデリケートな状態。保湿をするのは、肌をクールダウンさせて赤みや熱が少し引いてからにしましょう。肌の状態を見ながら行うようにしてください。

保湿には、ひんやり効果があり、テクスチャーも優しいジェルタイプのスキンケア用品をオススメします。冷蔵庫で冷やして使うとひんやり感がよりアップし、肌にも心地良いはず。鎮静効果のあるアロエが配合された「ベラリス」やコパトーンの「アフターサンオイルフリージェル」、そのほか、ナチュリエの「ハトムギ保湿ジェル」といった商品がオススメです。

鎮静効果のあるジェルを冷やして使えばひんやり快適。
鎮静効果のあるジェルを冷やして使えばひんやり快適。

【3】水分・ビタミンC・リコピンを補給!

肌の上からのお手入れも大切ですが、体の内側からもケアしてあげましょう。日焼け後に補給したいものを伺いました。

水分補給
まずはたっぷりと水分補給を行うようにしましょう。前述したように日焼けによって乾燥を引き起すこともあるので、水分をとることで潤い補給の効果も期待できます。

ビタミンC
ビタミンのなかでも、ビタミンCには抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制したり、シミやそばかすを防いだりする働きもあるので特にオススメです。最近ではサプリで飲むタイプの日焼け止めも出ているので、アウトドアなど1日中外にいるときには外側からのケアにプラスしてもいいでしょう。

ビタミンCが豊富なオレンジ、キウイ、グレープフルーツ、ブロッコリーなども日焼け後にとりたい食べものです。

リコピン
日光への耐性を高める効果が期待できるリコピンを含んだ食べ物をとるのもいいでしょう。代表はトマトですが、そのほか、赤いパプリカやスイカなどにも含まれています。

うっかり日焼けは最悪!正しいケアと日焼け止めの塗り方4つのルール

クールダウン後は「ケア」をしっかり行う

【4】化粧品を使う

 
 
赤須 玲子先生
日本皮膚科学会専門医、美容皮膚科学会会員、アメリカ皮膚病位認定、医学博士、赤須医院院長
(あかす れいこ)美容皮膚科の話題を中心に様々なメディアでも活躍。講演も多数行う。
デイリーなスキンケアも大切。
デイリーなスキンケアも大切。

私たち女性にとって身近で手軽にケアができると思えるのは、日頃の化粧品使用によるものでしょう。すでに、重点的に紫外線対策のできるものや、美白に特化したアイテムをチョイスしていることも多いと思います。改めて、光老化には化粧品成分としてどんなものが入っていると良いのでしょうか?

光老化に関しては、やはり抗酸化対策が一番のポイントと言えます。活性酸素を取り除いてくれる働きのある成分が入っていると良いと思います。

紫外線ダメージにアプローチするアスタキサンチンを始め、ビタミンE作用をするαトコフェロール、皮膚細胞の分化を促進すると言われるレチノール等ビタミンA誘導体、生体内で酵素よりビタミンCとなるビタミンC誘導体など。

そのほか、それぞれの化粧品の特徴に合わせて、抗炎症性を持つクルクミン(ウコンエキス)や肌の組織を回復・再生させると言われるアロエエキス、皮膚の発育に必要な亜鉛や皮膚予防因子であるナイアシンなどが含まれるコメヌカエキス、豊富な栄養素を含むプラセンタエキスなど様々な成分が入ります。

肌質やアレルギーなどで、自分に合うものを探すと良いでしょう」(赤須先生)

専門医に聞く!肌老化の80%を占める「光老化」から夏肌を守るには?

【5】質の高い睡眠を十分にとる

日比野佐和子さん
医療法人 社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾 統括院長、大阪大学大学院 医学系研究科臨床遺伝子治療学 特任准教授、公益財団法人 ルイ・パステゥール医学研究センター 基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長
(ひびの さわこ)同志社大学 アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学 保険医療学部准教授などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍すると共に、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。
充分な睡眠が肌の再生につながります。
充分な睡眠が肌の再生につながります。

日焼けをした日は、しっかりリラックスして体を休めてあげることも大切です。充分な睡眠で体をしっかり休めてあげることが、紫外線ダメージを受けた肌の再生につながっていきます。

睡眠中には、美容と関連が深い成長ホルモンが分泌されています。睡眠中にまとまって分泌される成長ホルモンには、新陳代謝を高めて、肌のターンオーバーを促進する働きがあります。

実際にアメリカで30歳~50歳の女性60名を対象に行われた実験によると睡眠が十分にとれている人ほど肌の水分保持量が高いことが分かっています」(日比野先生)

日比野先生は、紫外線を浴びると全身の疲労にもつながると話します。

「紫外線を肌や目から多く浴びることで、体内では有害物質から身を守る活性酸素が増加します。この活性酸素によって自律神経が乱れ、脳の疲労から全身の疲労につながることがあります」(日比野先生)

紫外線を浴びたら、肌のためにも、体のためにもしっかり睡眠をとることが重要であるようですね。

ところで、睡眠時間はどのくらいとればいいのでしょうか?

「理想的な時間は7時間といわれていますが、睡眠は時間ではなくて、質が重要です。コンスタントに質の良い睡眠を取ることを心がけましょう」(日比野先生)

「紫外線を浴びてしまった!」という日にすべき、3つの重要なアフターケア

日焼け後に取り入れたい「栄養素」


日比野佐和子さん
医療法人 社団康梓会 Y'sサイエンスクリニック広尾 統括院長、大阪大学大学院 医学系研究科臨床遺伝子治療学 特任准教授、公益財団法人 ルイ・パステゥール医学研究センター 基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長
(ひびの さわこ)同志社大学 アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学 保険医療学部准教授などを歴任。現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍すると共に、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。

■ビタミンACE(エース)

抗酸化作用のあるビタミンACEで、紫外線に対抗できる肌に。
抗酸化作用のあるビタミンACEで、紫外線に対抗できる肌に。

「紫外線に対抗できるように、抗酸化力の強い食事をとることも大事です。レバー・緑黄色野菜・ウナギ・キウイ・レモンなどに多く含まれるビタミンACEはともに抗酸化機能をもっていて、この時期に欠かせない栄養素です」(日比野先生)

■ビタミンA(βカロテン)

皮膚や粘膜の免疫力をアップさせてくれるといわれており、紫外線やストレスでダメージを受けた肌をサポートしてくれる。緑黄色野菜に多く含まれる。

■ビタミンC

抗酸化作用があり、紫外線疲労の原因となる活性酸素から細胞や組織を守るため、皮膚や粘膜を健康に保つために必要不可欠。コラーゲンの生成を促し、肌のターンオーバーを整える。フルーツや野菜などに多く含まれる。

■ビタミンE

血行をよくし、肌の生まれ変わりを整える。ナッツなどに多く含まれる。

■ビタミンB1・B2・B6

紫外線を浴びても、疲れにくい体をつくりましょう。
紫外線を浴びても、疲れにくい体をつくりましょう。

「紫外線疲労を感じたら、抗疲労成分としても知られるビタミンB1、B2、B6がエネルギー代謝を助けてくれます。より疲れにくい体に近づけることができるでしょう。豚肉、レバー、ウナギ、ゴマ、大豆製品、卵などに多く含まれます」(日比野先生)

「紫外線を浴びてしまった!」という日にすべき、3つの重要なアフターケア

美容賢者がおすすめする「サプリ&ドリンク」【3選】


■抗酸化成分、ビタミンを凝縮。UVダメージを防御&帳消しに

入江 信子さん
ビューティ エディター
いりえのぶこ●メーカー、出版社勤務を経て、フリーランスに。雑誌、広告などで活躍し、鋭い視点でわかりやすい記事づくりに定評あり。
松澤 章子さん
ビューティ ディレクター
まつざわしょうこ●インターナショナル誌での編集者経験を生かし、広い視野で女性の美を考察。雑誌やウェブへの寄稿、広告制作を行う。

美容賢者たちが圧倒的な美肌のもち主であるのは、だれよりも早く「飲む日焼け止め」「美白ドリンク」を一年中、継続して愛飲しているのが大きな理由。紫外線ダメージを受けやすいこの世代は、「塗る日焼け止め」だけでは、シミやくすみの増殖は防げない、というのが賢者の共通意見です。

「飲む日焼け止め」は紫外線ダメージに備えるため、夏場だけでなく、これからの季節も朝の外出前に服用が必須です。

塗る日焼け止め”で入ってくる紫外線を防ぐことはもちろん大事ですが、完璧に防ぐのは不可能だし、年齢を重ねるにつれ、体内に侵入してきた紫外線の悪影響を打ち消すことは難しくなってきます。生きているだけでシミになる世代だからこそ、塗るケアと飲むケア=内外両方からの防御が必要」(ビューティ エディター 入江信子さん)。

そして「美白ドリンク」は紫外線ダメージを受けた肌細胞をスピーディに回復させるのに効果的なので、夜の服用がおすすめ。

「ドリンクのメリットは、即効性を感じやすいということ。特に美白に関する成分、ヒアルロン酸やコラーゲンを増やす成分を配合したドリンクは、翌日から肌が目に見えてふっくらしたり、明るさがアップしたりと結果が早く見えます」(ビューティ ディレクター 松澤章子さん)

では、「飲む日焼け止め」と「美白ドリンク」のどちらを飲めばいいのか、といえば、シミができやすい大人はW使いがベスト。

「とはいえ、ドリンクは1本の価格が高いので、毎日、長期間続けるのはハードルが高い。最初の1週間は続けて飲んで、いっきに効果を上げておくというのも手だと思います。その後は『飲む日焼け止め』をベースにし、週に1回とか、肌のテンションが落ちたときに再び集中的にドリンクを飲むとか、自分のペースで取り入れるようにしてみるのがいいでしょう」(松澤さん)

美肌のプロが愛用する、飲む日焼け止め&美白ドリンク5選

【1】ポーラ「ホワイトショット インナーロック タブレット IXS N」

ポーラ ホワイトショット インナーロック タブレット IXS N 60粒 ¥6,696(特許取得健康食品)
ポーラ ホワイトショット インナーロック タブレット IXS N 60粒 ¥6,696(特許取得健康食品)

体の内側から透明感をサポートする、飲む美白。インドで食用に栽培されている「マンゴージンジャー」から抽出した、オリジナル原料などを配合。白さを全身で引き出す、今までにない効果。

2022 新美白コスメを徹底解説!『ポーラ ホワイトショット SXS』&“飲む美白”タブレット

左から/ポーラホワイトショット インナーロック リキッド IXS 30ml×10本 ¥6,264、コスメデコルテホワイトロジスト オーバーナイト インナープラス 約30日分[120粒] ¥8,100
左から/ポーラホワイトショット インナーロック リキッド IXS 30ml×10本 ¥6,264、コスメデコルテ ホワイトロジスト オーバーナイト インナー プラス 約30日分[120粒] ¥8,100

【2】ポーラ「ホワイトショット インナーロック リキッド IXS」

メラノサイトの塊を解体すべく、色ムラを徹底攻略。別名ブラジル人参のパフィアエキス、カベルネ・ソーヴィニヨン果汁とビタミンC、酵素処理ルチン、ベニバナの花などから抽出した成分を配合した特許取得健康食品。すっきりとした味わいでとても美味。1日1本を目安に、できれば毎日続けて。

【3】コスメデコルテ「ホワイトロジスト オーバーナイト インナープラス」

配合成分は睡眠の質に関わるテアニン、抗酸化効果で知られるブドウ種子ポリフェノール、血行促進効果が期待できる黒コショウ抽出物、腸内環境を整えるビフィズス菌、バリア機能に関わるパインセラミドなど。全方位で働くタブレットは、10日間で結果が。1日4粒を目安にどうぞ。

体の内側から美白力を高める!ポーラとコスメデコルテの「パワーサプリメント」の魅力

※掲載した商品は、すべて税込み価格です。

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
TAGS: