【目次】

ファンデーションを浮かせない「スキンケア方法」


乾燥による皮脂の過剰分泌を防止する化粧水のつけ方

ファンデーションが浮いてしまうのは、過度な皮脂の分泌も原因のひとつ。肌の乾燥が原因で皮脂が余計に分泌されている場合も多いので、日々のスキンケアも見直しましょう。そこで、ぜひトライして欲しいのは、「コットンづけ」と「手のひらづけ」により肌を潤いで満たす、化粧水のつけ方。毛穴を引き締め、潤いをたっぷりと閉じ込めることができます。

上から順に「額」「毛穴」「頬や手元」「首筋」をケア
上から順に「額」「毛穴」「頬や手元」「首筋」をケア!

コットンに広く行きわたるように化粧水を含ませたら、まずは肌の上を軽く滑らせるように、大きなストロークで水分をなじませていきます。この拭き取り動作により、肌は一段クリアな印象に。さらに、下から上へと毛穴にも潤いを入れ込むイメージでパッティングしていくと、心地よい刺激で血流がアップ。潤いがスムーズに巡り始め、やがて磨き上げたような艶も生まれてきます。そうして肌全体に水分が行きわたったら、今度は手のひらに化粧水を数滴とり、乾きやすい頬や目元、口元にヒタヒタと重ねづけを。手のひらで軽くプッシュしながら、潤いを肌に移すイメージで行いましょう。「もうこれ以上入らない」と思っていても、手のひらで温められた肌は再び潤いを吸収! 肌がふっくらとよみがえるのを実感することができるはずです。

【乾燥肌が潤う化粧水のつけ方】

<STEP.1>化粧水を含ませたコットンを額におき、肌をクールダウン

額の中央は肌の温度センサー。化粧水を含ませたコットンをここに貼ってひと息おくと、肌が鎮静されてケア効果もアップ! 化粧水をつける前の準備段階となる、ぜひ覚えておきたいステップです。

化粧水を含ませたコットンを額におき、肌をクールダウンさせる
化粧水を含ませたコットンを額におき、肌をクールダウンさせる。
<STEP.2>1度目は、コットンを使って潤いを毛穴へと送り込む

コットンに化粧水をたっぷり含ませ、優しく拭き取るようになじませます。次に、軽やかなパッティングで、水分を毛穴の奥までしっかりと送り込みましょう。

1度目は、コットンを使って化粧水の潤いを毛穴へと送り込む
1度目は、コットンを使って化粧水の潤いを毛穴へと送り込む。
<STEP.3>2度目は、手のひらを使って乾きやすい部分へアプローチ

化粧水を数滴手のひらになじませたら、その手で頬や口元など乾きやすい部分をプッシュ。目の周り、眉間は指の腹でピタピタとなじませます。

2度目は、手のひらを使って特に乾きやすい部分を重点的に
2度目は、手のひらを使って特に乾きやすい部分を重点的に。
<STEP.4>顔全体に化粧水を塗布したら、忘れてしまいがちな首筋もケアしてフィニッシュ

本当は乾いているのに、つい忘れてしまいがちなのが首筋のケア。手のひらで全体に塗布したら、耳元から鎖骨へとリンパを流すと代謝も上がります!

最後は、忘れがちな首筋のケアも行って終了
最後は、忘れがちな首筋のケアも行って終了

2度づけ推奨!冬の乾燥肌が潤う化粧水のつけ方4ステップ

【高保湿化粧水をしっかり入れ込む方法】

「化粧水は、これ以上は吸い込まないという限界まで、入れ込む。それが、圧倒的なハリとツヤとなって表面に漲ってきます。具体的には、初めに、コットンを使い顔全体に押し込むようになじませます。次に、指先でトントンしながら水分をなじませる。さらに、手の平全体で1滴残らず押し込むイメージです」(ヘア&メイクアップアーティスト 黒田啓蔵さん)。化粧水がしっかりなじんだら、いよいよ首の詰まり流し。

「マッサージといっても難しいことはなにひとつないんです。顔周りのいらないものを耳の下に集めて首に流すだけ。リンパマッサージを正しくやろうと思っても、忙しい朝にできる人は少ないですよね。それなら、耳から下に流す1アクションだけ、毎日やってほしい。それだけで、朝の顔のむくみがとれ、本来の骨格が甦ります」(黒田さん)。

化粧水で立ち上げてほうれい線さえも浅く

潤い重視のメソッドには、ほかにもメリットが。「僕が使うのは、しっとりとした高保湿タイプの化粧水。潤い成分や油分もたっぷり入っています。だから、クリームは最小限ですみますし、そうなるとアブラ崩れしにくく、メイクも長もちします。下地やファンデーションも使用量が減り、素肌感のある仕上がりが1日中キープできます」(黒田さん)。

<STEP.1>限界まで吸わせて極限まで張らせる

化粧水をあの手この手で肌に入れ込む。コットン→指トントンのあとに、両手の平で顔を包み込み、温めながら押し込む。肌の上に残った水分をすべて吸わせるイメージで。潤いが足りないと感じたら、この3つの工程を繰り返して。

化粧水をあの手この手で肌に入れ込む。コットン→指トントンのあとに、両手の平で顔を包み込み、温めながら押し込む。肌の上に残った水分をすべて吸わせるイメージで。潤いが足りないと感じたら、この3つの工程を繰り返して。

 

最初に、化粧水をコットン全体がひたひたになるくらいたっぷりととって、たたかずに肌にしっかり押し込んでいく。

最初に、化粧水をコットン全体がひたひたになるくらいたっぷりととって、たたかずに肌にしっかり押し込んでいく。

次に、指の先で優しくトントンとたたき、肌をほぐしながら、化粧水をなじませる。

次に、指の先で優しくトントンとたたき、肌をほぐしながら、化粧水をなじませる。
<STEP.2>顔周りのいらないものを耳の下に集める

指先2本を使って、いらないものをアゴ下から耳の下に集めたら、耳の下にしっかり圧をかけてプッシュ。朝だけでなく、仕事中や移動中にも、気付いたらプッシュ!

指先2本を使って、いらないものをアゴ下から耳の下に集めたら、耳の下にしっかり圧をかけてプッシュ。朝だけでなく、仕事中や移動中にも、気付いたらプッシュ!

 
<STEP.3>首に沿って下に流して骨格出し

そのまま指2本を使って、耳の下から首筋に沿って下に、ゆっくりと流していく。顔周りのいらないものを捨てにいく意識で。たまったむくみが引いて、本来の骨格が出てくる。

そのまま指2本を使って、耳の下から首筋に沿って下に、ゆっくりと流していく。顔周りのいらないものを捨てにいく意識で。たまったむくみが引いて、本来の骨格が出てくる。

 

超大御所ヘア&メイクアップアーティストの黒田啓蔵さん琉「化粧水メソッド」|たまった詰まりを流して、整える

スプレー化粧水を携帯し乾燥を防ぐ

ミストタイプの化粧水で、常に肌を潤す
ミストタイプの化粧水で、常に肌を潤す。

毛穴肌が乾くと、ひとつひとつの毛穴のフチにファンデーションがたまり、縁どったかのような微妙な状態に。常に肌を潤わせておくためには、こまめな水分補給が必須です。保湿成分がたっぷりと含まれたミストタイプの化粧水を常備して、肌を乾かさないように心がけましょう。

毛穴をなかったことに!化粧直しのポイント4つ

ファンデーションを浮かせない「ベースメイク方法」


2種のフェイスパウダーを使い分けてくずれ知らずに

「ほとんどの方が、1種類のフェイスパウダーでメイクを仕上げていると思いますが、メイクくずれが気になるようなら、『塩』と『砂糖』の2種類のパウダーの使いわけを。『塩』パウダーは、粒子が細かくサラサラで肌に溶け込むタイプ。いわゆるフェイスパウダーやおしろいに分類されるもの。『砂糖』パウダーはミネラルが主成分でしっとりとした質感が特徴です。ミネラルパウダー=『砂糖』パウダーとして覚えていただいてOKです」(ヘア&メイクアップアーティスト・長井かおりさん)。

【おすすめのベースメイク方法】

<STEP.1>塩パウダーをTゾーンに

ファンデーションを塗った肌に、パウダーをのせます。まずはサラサラタイプの塩パウダーをパフに揉み込み、皮脂の多いTゾーンにオン。

一度のメイクに必要な量はこれくらい。多すぎるとムラづきの原因になるので要注意。
一度のメイクに必要な量はこれくらい。多すぎるとムラづきの原因になるので要注意。
パフを揉み込んで内側に粉を入れ込むことで、均一な仕上がりに。
パフを揉み込んで内側に粉を入れ込むことで、均一な仕上がりに。
パフを折り込み、圧をかけるようにのせるのがポイント。
パフを折り込み、圧をかけるようにのせるのがポイント。
<STEP.2>塩パウダーを目の下にも

続いて塩パウダーをアイシャドウブラシにとり、目の下を2往復。これが、アイメイクのにじみやくずれを予防する防波堤に。

塩パウダーでファンデーションの油分を抑えて、アイメイクくずれを防止。
塩パウダーでファンデーションの油分を抑えて、アイメイクくずれを防止。
<STEP.3>砂糖パウダーをブラシにとる

しっとりタイプの砂糖パウダーをブラシにとります。まず余分な粉を落とし、その後ブラシの先を上に向けてトントンと粉をブラシの中に入れ込みます。

ブラシを広げて内側にパウダーを含ませます。
ブラシを広げて内側にパウダーを含ませます。
ふたの縁をブラシの柄で軽くトントンと叩き、余分な粉を落とします。
ふたの縁をブラシの柄で軽くトントンと叩き、余分な粉を落とします
ブラシの内側にパウダーを含ませておくことで、均一なヴェールを纏ったような仕上がりが実現。
ブラシの内側にパウダーを含ませておくことで、均一なヴェールを纏ったような仕上がりが実現。
<STEP.4>Uゾーンと首筋に砂糖パウダーを

乾燥しやすいUゾーンに、ブラシに含ませた砂糖パウダーをオン。ファンデーションがよれないよう中央は点置き、フェイスラインのみ軽く払うようにのせるのがコツ。ブラシに残ったパウダーを首筋にものせます。

頰など顔の内側は、ブラシの先を肌にそっとのせて砂糖パウダーを点置き。
頰など顔の内側は、ブラシの先を肌にそっとのせて砂糖パウダーを点置き。
フェースラインなど顔の外側は、軽く払うようにパウダーをのせるのがポイント。
フェースラインなど顔の外側は、軽く払うようにパウダーをのせるのがポイント。
首と顔の質感を揃えることで、より洗練された仕上がりに。
首と顔の質感を揃えることで、より洗練された仕上がりに。

【一日中くずれないメイクの完成】

塩と砂糖、2種のパウダーを使いわけることで、ベースメイクもアイメイクも一日中くずれることなく綺麗なまま。
塩と砂糖、2種のパウダーを使いわけることで、ベースメイクもアイメイクも一日中くずれることなく綺麗なまま!

1日中メイクがくずれないと噂の「塩」パウダー&「砂糖」パウダー使いとは?

いっそファンデーションを省いてしまうのも手!

メイクが厚塗りだと、ひび割れを起こし、大幅に崩れたあとでは修復も困難になってしまいます。それならば、もっとメイクを簡略化してしまえばいいのです。そのために編み出したのが、メイクのあり方を今までとは違う視線で捉えた「ゴーグルゾーンメイク」。この「ゴーグルゾーン」とは、眉下から頬骨下の範囲を示す、まさにゴーグルをしたときに覆われる範囲のこと。なぜこの範囲に特化するかというと、ここは他人の視線が集中する場所であり、「肌の印象を決める場所」、といわれているからです。「ゴーグルゾーン」でのベースメイクの特徴は、ファンデーションの代役としてコンシーラーを使用すること。さまざまなタイプがありますが、活用すべきはテクスチャーがやわらかくてのびがよく、加齢トラブルのすべてに対応できる汎用性の高いスティックタイプです。今回は、ファンデーションなしでも美肌が完成する、スティックタイプのコンシーラーを使ったベースメイクをご紹介します。

【コンシーラーを使ったベースメイク方法】

<STEP.1>肌の濁りを消すメイク下地を塗布する

紫外線対策、濁り消し、保湿の3役を兼ねたメイク下地を全体に塗布します。その後、手のひらでフィットさせるようにすると密着力が高まります。

メイク下地を塗布し、肌の濁りを消すように密着させる
メイク下地を塗布し、肌の濁りを消すように密着させる。
<STEP.2>上まぶたと頬の中央にCCクリームをのせる

明るくして艶を出したいところには、CCクリームを。上まぶたにのせたものは目周りに、頬にのせたものは頬全体にのばしていきます。薄くのばす程度なので、量はあずき粒大で十分です。

明るく艶を出したい部分にCCクリームを
明るく艶を出したい部分にCCクリームを。
<STEP.3>コンシーラーをクルクルとなじませて濃いシミを消す

ここでコンシーラーの出番! 目立つシミがあれば、垂直に立てて塗りつぶしていきましょう。最後に、はがれ落ちないよう、スポンジで軽くたたいてなじませます。

クルクルと塗りつぶしていき、スポンジでなじませる
クルクルと塗りつぶしていき、スポンジでなじませる
<STEP.4>クマ、目尻のくすみを覆うようにカバーする

写真の目尻の部分を、コンシーラーでカバーして明るくすると、疲れや老けた印象を払拭できます。スッスッと1〜3cmほどライン状にのせたら、指で優しくのばしていきます。

目元を明るくカバー
目元を明るくカバー!
<STEP.5>長めにのばしてぼかし、頬の色ムラ、点在ジミを消去

頬の赤み、くすみ、点在ジミが消えると、顔全体が一気に明るく変わります。頬骨下まで指でぼかすように長めになじませたら、スポンジで塗りムラをなくしていきましょう。毛穴が目立たなくなる効果もありますよ。

広い範囲は長めにのばしてぼかす
広い範囲は長めにのばしてぼかす。
<STEP.6>Tゾーン、小鼻脇にパウダーをのせて崩れ防止

仕上げに、透明ラメ入りで白浮きせずに自然な艶を生むパウダーを小鼻に使います。皮脂崩れを防止するだけでなく、立体感も強調させて完成です。

仕上げのパウダーで皮脂崩れ防止&立体感UP
仕上げのパウダーで皮脂崩れ防止&立体感UP!

ファンデーションいらず!コンシーラーで簡単ベースメイク

ファンデーションが浮いてしまった時の「お直し方法」


3ステップで素早くきれいに美肌を復活

メイク直しの際にパウダリーファンデーションを重ねる人が多いと思いますが、乾いた肌に粉ものをのせてもファンデーションがキレイにのらず、崩れも早いんです。そこでおすすめしたいのが、「ゴーグルゾーンメイク」と同じ手順でメイク直しをする方法。今回は、コンシーラー、スポンジ、フェースパウダーを使った、キレイで簡単なリタッチの3ステップをご紹介します。

【簡単きれいな化粧直し方法】

<STEP.1>メイク崩れした部分にコンシーラーをのせる

皮脂浮きしやすい小鼻、涙目の影響を受ける目尻が、特にメイク崩れしやすい部分です。ここにチョンチョンとコンシーラーをのせていきます。

小鼻や目尻など、メイク崩れしやすい部分にコンシーラーをのせる
小鼻や目尻など、メイク崩れしやすい部分にコンシーラーをのせる。
<STEP.2>スポンジでトントンとたたき込み、なじませる

強い力でぐいぐいとこすると、せっかくのコンシーラーがはがれ落ちてしまいます。皮脂や油分を吸着させる程度の、軽いタッチでなじませます。

コンシーラーがはがれ落ちないよう、スポンジを使い軽いタッチでなじませる
コンシーラーがはがれ落ちないよう、スポンジを使い軽いタッチでなじませる。
<STEP.3>Tゾーンと小鼻にフェースパウダーを重ねる
Tゾーンと小鼻にフェイスパウダーをのせることで、美肌印象が復活!
Tゾーンと小鼻にフェイスパウダーをのせることで、美肌印象が復活!

夕方に美肌を復活!簡単キレイな化粧直しの3ステップ

リタッチ前にはティッシュオフ&潤い補給を

大人の世代は、潤い保持力がダウンしているので、午後には乾燥ジワが現れ、そのシワの動きによって、メイクが剥がれ落ちるのが早い。だからつい何度もパウダリーファンデーションを重ねてしまい、夕方にはぎょっとするような厚塗りシワ肌に…。パウダリーファンデーションが悪いのではなく、いきなり重ねるのを繰り返すことがNG。「パウダリーファンデーションを塗る前に潤い補給し、肌の土台をなめらかに補正して。リタッチには下地を搭載したコンパクトが便利だし、くずれにくくなるからメイク直しの回数が激減します。夏場は特に、重ねるほど大きくくずれるのが宿命。いきなり塗らずに皮脂浮きはティッシュで押さえ、潤い補給をして土台を整えてから重ねるのが鉄則です」(美容愛好家・野毛 まゆりさん)。

手抜きの化粧直しは「素顔より老け顔に・・・」|コスメポーチの中身「愛あるダメ出し」シンプル派編

この記事の執筆者
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