「叶 匠壽庵」の銘菓「標野」が2020年6月1日(月)よりリニューアル販売!

有名百貨店に数多く出店し、その季節折々の美しく美味しい創作和菓子に魅せられる人が多い叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)。

その豊富なラインナップノオなかでも、「和菓子は甘いもの」という当時の概念を壊し、新たな和菓子の概念をつくり出すきっかけとなったのが「標野(しめの)」です。46年続く梅酒の銘菓で、叶 匠壽庵の看板商品のひとつでもあります。

そんな標野が2020年6月1日(月)にリニューアル! 一体、どんなお味に変わったのでしょうか?

「創作和菓子の叶 匠壽庵」を世間に印象付けた梅酒ゼリー「標野」

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46年愛され続けている「標野」

以前は梅などの酸味が強い素材を使ったものはタブーだった和菓子。そんな中、創業者の芝田清次氏がつくりだしたのが「標野」でした。

梅の林を手に入れ、自分が思うような梅を育て、落ちる寸前の完熟梅を梅酒に漬け込み、試行錯誤の末にできあがった梅酒のゼリー。当時の和菓子としては画期的なものでした。

炎のような赤色と、包装紙にも使用している額田王と大海人皇子の情熱的な万葉恋歌からとった商品名がマッチし、爆発的な人気を呼びます。

「創作菓子の叶 匠壽庵」を一躍有名にした標野。今回のリニューアルは、非常に大きなできごとと言えるでしょう。

生まれ変わった「標野」の魅力

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「新標野」1個 ¥200

では、いったいどのようなリニューアルが行われたのでしょうか?

これまでの標野の炎のような赤は、梅本来の色ではなく、着色したものでした。梅そのものの色素で赤を表現することは、長年の課題となっていたのです。

そんな中、職人でもある3代目が6年前にたどり着いたのが、果皮も果肉も赤い希少な梅の新品種「露茜(つゆあかね)」。

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リニューアルの要となる「露茜」

スモモと梅の交雑で2008年につくり出された品種で、果皮も果肉も赤く、アントシアニン色素は一般的な梅の、約60倍も含まれているのだとか。

こちらの梅を使用し、これまでの標野の背景や歴史を大切にしながらも、露茜の赤を生かした新しい色と形、そして味わいを実現した「新標野」が誕生。

本社工場「寿長生の郷(すないのさと)」で大切に育てた「城州城(じょうしゅうはく)」を1年成熟させた梅酒に、露茜の赤い梅酒を加えることで、額田王の「あかねさす」恋歌に詠まれた、近江の情景を表現することができたのです。

開発期間に6年もの年月を要した「新標野」。理想とする形状のために新技術「液体での深絞り充填」も取り入れられるなど、改良に改良が重ねられました。

色も形も、味も一新した新標野は、梅の風味をより濃く感じられるすっきりとした「大人の梅酒ゼリー」。これからの季節にもぴったりな和菓子となっています。

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「新標野」5個入り ¥1,150

叶 匠壽庵の新たな一歩とも言える「新標野」。ぜひその味を確かめてみてくださいね。

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この記事の執筆者
大阪府出身。大学卒業後、フリーランスのライターとしてゲームシナリオを中心に執筆活動を開始。夫とたれ耳のうさぎと暮らしている。好きなもの:料理、文房具、うさぎ、夏フェス、小説、アクセサリー
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EDIT :
小林麻美