人気の猫種、ブリティッシュショートヘア。

ラグジュアリーマガジン『Precious』カバーモデルである大政 絢さんが、ブリティッシュショートヘアの子猫を抱っこしている写真を、Precious.jpの公式Instagramに投稿したところ、大反響!

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ブリティッシュショートヘアは、その名の通りイギリス発祥の猫で、かつては農家の穀物をネズミから守る、「ワーキングキャット」として活躍していたという、頼もしい猫です。

でも、ビジュアルはまんまるの顔に可愛らしさがあり、穏やかな雰囲気に心癒されることも。

そんな魅力たっぷりのブリティッシュショートヘアの特徴や飼い方を、ブリティッシュショートヘア専門キャッテリー「ブルージャスミン」のブリーダーである大戸寿子さんにうかがいました。

ブリティッシュショートヘアの魅力8つ

まずはブリティッシュショートヘアの魅力からご紹介していきます。

■1:まんまるの顔や目に、ころんとしたボディ

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すべてがまんまる!

「お顔もボディも目もまんまるで、可愛らしい姿が特徴です」

■2:意外にも発達した筋肉

「その可愛らしいルックスとは裏腹に、かつて、イギリスで穀物を食べるネズミを狙ってしとめていたこともあり、筋肉量が多く、非常に発達しています」

■3:高級じゅうたんのような毛並み

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ふわふわのたっぷりとした毛並み

「高級じゅうたんのようなたっぷりの毛並み。短毛種のダブルコートです。ダブルコートとは、オーバーコートという太い毛と、アンダーコートという細かいふわふわの寒さから守る毛の2種類が生えているタイプのことです」

■4:落ち着きがあって頭が良い

「ブリティッシュショートヘアは頭がよく、落ち着きがあって温和な性格をしています」

■5:ほとんど鳴くことがない

「自由に動き回ることのできる環境なら、ほとんど鳴きません。マンションで飼うのには向いています。うちでは20頭余り飼育していますが、お隣さんからは、『全然、猫の声がしないですね』と言われているくらいです」

■6:温和な性格で飼育しやすい

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温和な性格

「猫の性格は、飼い主の接する時間や接し方によって変わるものですが、ブリティッシュショートヘアは全体的に温和な性格。私はこれまで、噛まれたり引っかかれたりしたことは一度もありません。非常に飼育しやすい猫です」

■7:天真爛漫さ・ちょっとまぬけなところに癒される

「ちょっと間抜けで、可愛らしいところも魅力。小さい子どものような天真爛漫さを感じます。小さいことは気にしないというか。そういったところを見ていると癒されます」

■8:伴侶動物としてのレベルが高い

「暮らしやすさに加えて、全体的に人間とのつながりが濃厚で、伴侶動物としてのレベルが高いと感じます。ワーキングキャットとして知られているように、人間の役に立っていた猫であることに起因しているのだと思います」

ブリティッシュショートヘアの飼い方のポイント3つ

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一緒に楽しく暮らすには?

知れば知るほど魅力あふれるブリティッシュショートヘア。続いては、飼い方や生態などをうかがいました。

■1:飼う環境は湿度と温度、運動できる環境を用意

温度と湿度

「温度・湿度の管理はしっかり行いましょう。当キャッテリーでは、夏は27度前後、冬は23度前後にしています。湿度は50~60%を保っています。湿度は低すぎると乾燥して風邪をひきやすくなり、湿度が高いと肌にカビが生えてしまいます。それはどの猫種でも同様です」

運動量

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意外と筋肉量が多い

「ブリティッシュショートヘアは筋肉量が多いので、縦方向にジャンプして遊べるタワーがあるのが理想です。少し高価でも、杉の木でできているしっかりしたものなどを選ぶと、5年以上もつので、コスパがよくおすすめです」

■2:フードは肉をメインにしてOK

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赤身肉をメインに

「獣医さんの話によれば、太古から猫は鶏やネズミなどを食べていた肉食動物だそうです。ですから、フードは肉だけでも栄養的に問題ないとのこと。当キャッテリーでは、離乳食として馬肉や鶏のささみ、生の牛肉、例えば、オーストラリアのオージービーフのかたまりなど、人間も食べられるものを与えています。

魚焼きグリルで焼いて、薄切りにして細かく切って与えています。脂身は必要ないですし、体に悪いため、赤身を与えましょう。もも肉は油が多いので避けること。そのほか、ドイツのペットフードも与えています」

成猫になるまで5年かかる!

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5年で成猫に!

「ブリティッシュショートヘアは、成長がほかの猫種と比べて、ゆっくりという特徴があります。

たいていの猫種は1年から1年半くらいで成猫になりますが、ブリティッシュショートヘアは、体が完成して成長が止まるのが5歳くらい。体は1歳くらいで大きくなるのですが、そこからさらに筋肉とか頭蓋骨が発達します。頭蓋骨は2歳くらいで完成します。

そのため、成長期がたびたび訪れます。1歳半になると急に子猫の食欲に戻り、たくさん食べるようになります。

その食べっぷりを見てもらえると、その時々にどれだけエネルギー量が必要なのか分かるので、毎日観察することが大事です。うんちとおしっこの色の変化や量、硬さなども見てください。寿命は10歳から20歳で、フードや環境で変わってきます」

■3:付き合い方・接し方は人間の子どもに接するように

「私は、人間の子に接するような付き合い方をしており、伴侶動物として扱っています。ブリティッシュショートヘアは頭がよいので、話しかけるとよくわかっている感じがあります。

接し方の注意点としては、精神的、身体的ストレスをかけないこと。例えば、寝ているところたたき起こしたり、いきなり抱き上げたり、大きな声や音楽を聴かせたり、寒暖差や湿度差の激しい環境にしたりすることなど。これはブリティッシュショートヘアだけでなく、猫全般によくないことです」

猫を飼うときの心がまえは「責任を持つ」こと

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猫の生涯に責任をもって

ブリティッシュショートヘアの魅力や飼い方を知ると、我が家に迎え入れたくなりますよね。

大戸さんは、ブリティッシュショートヘアを飼う際には、もってほしい心がまえがあるといいます。

「ブリティッシュショートヘアだけでなく、猫やペット全般にいえることですが、飼うと決めたあと、その生涯にきちんと責任をもってほしいです。ぜひ飼うメリットとデメリットをしっかり認識してから、飼い始めてくださいね」

ブリティッシュショートヘアの魅力や飼い方などをご紹介してきました。愛らしいまんまるのルックスとは裏腹に、ワイルドな一面もあり、ミステリアスな魅力もある猫でした。

問い合わせ先

ブルージャスミン

TEL:090-3317-8964(大戸寿子さん)

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この記事の執筆者
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PHOTO :
ブルージャスミン
WRITING :
石原亜香利
EDIT :
安念美和子、榊原淳
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