【目次】

【基本】3分でできる、おでこのシワを撃退するほぐし技


村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。最新刊は『10秒で10歳若返る 奇跡のたるみリフト』(主婦の友社)。

■簡単「ほぐし技」を習慣にして、美しくつるんとしたおでこに

「おでこには薄い筋肉があり、頭や目周りの筋肉などとつながっています。表情を動かすときに顔の筋肉は必要になるわけですが、昨今、パソコンなど、同じ距離でものを見る機会が大幅に増え、筋肉を動かさず、固まっていることが多くなっています。そのため、筋肉が使えておらず、固まり、むだに力が入りやすくなっているのです。そうすると、筋肉は縮まり、下に垂れていくことに。しかも、筋肉がこり固まると、血流が悪くなり、新鮮な酸素や栄養が肌に行き届かなくなるため、たるみやくすみ、乾燥などのエイジングが進んでしまうのです。まずはこり固まった筋肉をほぐし、動かす習慣をぜひつけてみてください。肌悩みだけでなく、疲れ目や偏頭痛などにも効果的ですよ」(村木さん)。

<STEP.1>たるみを引き起こしている側頭筋をまずほぐす

・側頭筋を最初にほぐす。机などに肘をつき、グーの手を側頭筋に当て、痛い、硬いと思う部分を探す。
・痛い箇所をそのまま押さえ、小さくうんうんとうなずく、イヤイヤと首を振るのを5回ずつ、数か所行う。
・反対側も同様に。

 
ほぐすのはココ!|たるみの大きな要因となる側頭筋

・側頭部から頬やあごの筋肉とつながる側頭筋。
・ここがこると頬や眉、おでこが下に引っ張られます。デスクワークのときなど、気付いたらほぐす習慣を。

 

<STEP.2>老廃物がたまりやすい生え際をよくほぐして

・筋肉のつなぎ目があったりと、境目である生え際は老廃物がたまりやすい箇所。
・口を少し開け、グーの手でくるくると5回ずつ小さく円を描きながら刺激を与える。
・少しずつ位置をずらしながら、中央からこめかみまで行って。

 

・手の形はグーで第一関節から第二関節の間の平面を当てて。

 

<STEP.3>小さく動かしながら額全体をほぐす

・おでこ全体をグーの手でくるくると5回、円を描くようにもみほぐす。
・少しずつ中央から外側へ位置をずらしながら、こめかみまで4〜5か所行う。これを3セット繰り返して。

 
硬くなった前頭筋を頭の重みでほぐして

・3を行う前に、おでこにグーの手を当て、肘を机などにつき、グーの手に寄り掛かるようにしておでこ全体に圧をかける。こった前頭筋をほぐす効果が。

 

<STEP.4>シワを寄せてしまう眉の筋肉をマッサージ

・眉頭のあたりにある皺眉筋(しゅうびきん)を人差し指と親指でつまむ。
・眉の奥にある骨も一緒につまむようなイメージで、持ち上げるように縦に10回動かす。
・さらに外に向かって横に10回。眉山まで3か所行う。

 

<STEP.5>眉をつまんで円を描くようによくほぐす

4と同じく、眉頭の皺眉筋を人差し指と親指でしっかりつまむ。
・そのまま、小さな円を描くように、外回り10回、内回り10回行ってほぐしていく。
・位置をずらしながら眉山まで3か所行って。

 

<STEP.6>老廃物がたまりがちな眉間もしっかりほぐして

・机などに肘をつき、眉頭から鼻筋にかけてある眉毛下制筋を中指でグッと押さえてとらえて頭の重みで圧をかける。
・少し鼻筋を挟むようにして押さえるのがポイント。痛気持ちいいと感じられたらOK。

 
ほぐすのはココ!|眉頭から鼻筋まで逆三角形についている眉毛下制筋

・おでこの前頭筋から目の周りを囲む眼輪筋についている小さな筋肉。
・この箇所をよくほぐしておくと、おでこの血色がよくなり、潤いに満ちた艶やかな肌に。

 

初出:気になるおでこのシワを【簡単「ほぐし技」】で解消!|シワ&むくみ撃退3分メソッド

【1】「ツボ押し」でおでこ・眉間のシワを撃退


■綿棒を使った「陽白(ようはく)」「魚腰(ぎょよう)」のツボ押し

\このメソッドの効果とポイント/
・長時間、スマホやパソコンの画面を凝視すると瞬きの回数が減る。
・目が乾燥し、目周りの筋肉が緊張しっぱなし状態になり、疲れ目の原因に。
・目元の筋肉のコリによって血流が悪化し、シワやたるみを招くことに。
・疲れ目、シワ、たるみに効く「陽白」「魚腰」のツボを綿棒でプッシュするのがおすすめ。

<STEP.1>「陽白」「魚腰」のツボの位置を確認

・「陽白」は瞳の上、眉から1〜2㎝ほど上にある骨の際のわずかなくぼみのところで、疲れ目、小ジワ、額のシワ解消にも。

・「魚腰」は眉毛の真ん中にあるツボ。上に向かって押すのが効果的。目の乾燥、疲労に効果的。眉毛を寄せたりするときに使う筋肉「皺眉筋」を柔軟にする効果があるので、眉間のシワ対策にも効果的ですよ。

 

<STEP.2>綿棒の先端を使って優しくプッシュ

・ツボの位置に綿棒の先端を当てて「ゆっくりと5秒かけて押し、5秒かけて離す」を3〜5回繰り返しましょう。強く押す必要はありません。優しく気持ちいい、と感じる程度でOKです。

 

初出:疲れ目&まぶたのシワ解消に!村木宏衣さん直伝「綿棒でプッシュ!ツボ押し」メソッド

【2】「眼輪筋(がんりんきん)」を鍛えて、目尻の大ジワを解消


■酷使した目まわりをゆるめる「眼輪筋ストレッチ」

\このメソッドの効果とポイント/
・目が疲れている人は眼輪筋が硬くなっている可能性が。
・血流やリンパの流れも滞るためシワやたるみにもつながる。
・ただし、目元の皮膚は繊細なので強いマッサージは厳禁。
・まぶたを動かすことで眼輪筋をストレッチするこのメソッドが簡単でおすすめ。

親指で眉頭の下をプッシュしながら瞬きする

まず眉頭下=眼輪筋の上部を親指で押さえます。押さえるのはこの位置。

 

眉頭下=眼輪筋の上部を親指で押さえたまま、まぶたをパチパチと瞬きします。これによって眼輪筋がストレッチされて血流アップに。30秒くらい行いましょう。

 

初出:たった30秒で目の疲れを一掃!【村木宏衣さん直伝】眼輪筋ストレッチ

【3】「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」を鍛えておでこのシワを解消


■まぶたの筋肉を鍛えて、おでこにシワを作らせない「まぶた開閉トレーニング」

\このメソッドの効果とポイント/
・まぶたを大きく開けるとおでこにシワができるのは、額の筋肉でまぶたを引き上げているから。
・まぶたの筋肉、眼瞼挙筋が衰えているため、前頭筋がサポートしている状態に。
・このクセを放っておくとシワが定着してしまうので対策が必須。
・眼瞼挙筋を鍛えるトレーニングを行えば、おでこのくっきりジワは防げる。

まぶたをあげる筋肉=「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」が弱っているため、前頭筋でサポートしている状態で、まぶたの開閉のたびにシワを育ててしまうという悪しき習慣につながります。まぶたの開閉トレーニングは眼瞼鋸筋(がんけんきょきん)を効果的に鍛えます。

<STEP.1>手のひら全体で額を押さえる

・トレーニングの際は、「前頭筋(ぜんとうきん)」が1ミリたりとも動かないようにするために、手のひら全体で、前頭筋がある額をピタッと押さえる。

とにかく額の筋肉を使うことがシワの原因なので、額を動かさないというのを意識して。
とにかく額の筋肉を使うことがシワの原因なので、額を動かさないというのを意識して。

<STEP.2>額を動かさず、上まぶたを引き上げて目を開ける

・STEP1の状態で、上まぶたの力だけで目を開け閉めしましょう。これを10回行って。
・この時、前頭筋は絶対に動かさないように意識しましょう。初めは動いてしまっても、継続することで動かなくりますよ。

アゴが上がらないように、まっすぐ正面を見たまま行いましょう。
アゴが上がらないように、まっすぐ正面を見たまま行いましょう。

初出:10秒で完了!老け見えするおでこの深いシワ対策には「まぶた開閉トレーニング」が効く

【4】「前頭筋」をほぐしてシワになるクセを脱却


■重く垂れ下がった前頭筋を押し上げる「おでこプッシュ」

\このメソッドの効果とポイント/
・目が重たく感じるならば、目の疲れが溜まっている状態。
・原因は目や目周りだけでなく前頭筋も大きく関与。
・前頭筋が重く垂れ下がり眼輪筋に圧をかけている可能性が。
・下がった前頭筋をキュッと持ち上げることで視界も良好に!

<STEP.1>額の出っ張りに手の付け根を当てる

指を軽く開いた状態で、額の中央部=出っ張った部分に手の付け根を当てるようにします。メイクをしているときは、ティッシュを挟むと滑らなくなりますよ。

 

<STEP.2>もう片方の手は後頭部抱え込むように支える

反対の手は4指をそろえて、後頭部に当てます。このとき手は軽く握るようにして、抱え込むように支える。

 

<STEP.3>額をぐっと押し上げるようにして圧をかける

手の付け根で額の筋肉=前頭筋を押し上げ、圧をかけたまま固定します。このとき少しあごが上がるくらい、圧をかけます。そして、後頭部に当てた手は握るようにした状態のままキープしておきましょう。この状態で30秒、じんわりと圧をかけるだけで、視界がクリアになったように目の重さが軽減します。

 

初出:額プッシュで視界良好!【村木宏衣さん直伝】重く疲れた目をケアするメソッド

【5】「前頭筋」をほぐしておでこと目元のシワを解消


■額も目元もグッと引き上げてハリを取り戻す「おでこストレッチ」

\このメソッドの効果とポイント/
・年齢を重ねるごとに目元のハリが衰え、目が小さくなってしまう。
・たるみで上まぶたが下がり、目にかぶるのが原因。
・上まぶたのたるみはおでこにある「前頭筋」という筋肉の緊張が大きく関与。
・解決策は額も目元も引き上げてハリを生む、おでこのストレッチが効果的。

指で眉を押さえながら、目を見開いて額をぐっと引き上げる

・前頭筋のストレッチ効果を高めるために、親指以外の4本の指で眉を押さえます。
・横から見るとこのような感じです。

手が滑って押さえにくい人は、指と眉の間にティッシュを挟んで行いましょう。
手が滑って押さえにくい人は、指と眉の間にティッシュを挟んで行いましょう。

・この状態で、目を見開くようにして、額をぐっと持ち上げて。
・深いシワをつくるように、目を上に持ち上げる感じです。
・このとき眉は動かないように押さえたままです。これを10回3セット行いましょう。これでストレッチ完了!

目の疲れもスッキリして、目を開けやすくなる効果もあり。
目の疲れもスッキリして、目を開けやすくなる効果もあり。

初出:村木宏衣さん指南|小さくなった老け目元がぱっちり!かぶりまぶたを引き上げる、おでこストレッチとは?

【6】「側頭部」をほぐして眉間のシワを解消


■顔全体の巡りを良くして眉間にシワをつくらせない「耳周りマッサージ」

\このメソッドの効果とポイント/
・食いしばりや目を酷使することで、側頭筋が硬化し、リンパの流れが滞ることで眉間のシワやくすみが起こる。
・放っておくとシワが深くなり、顔の疲労感も増すので老け顔に…。
・耳周りには、側頭筋につながる筋肉やリンパ節があるので、ここをほぐすのが効果的。
・人差し指1本で簡単にできるこのマッサージで、眉間のシワも顔のくすみをまとめて解消できる。

耳周りを緩めることで、側頭部や目周りの筋肉がしなやかになるので、クセになってしまった眉間のシワにも効き、顔全体のリンパの流れも改善します。

<STEP.1>人差し指を使い、耳の上を横方向にさすりながらほぐす

・気持ちいいくらいの優しい圧で行いましょう。耳の上には「耳介筋(じかいきん)」という筋肉があり、これは縦方向に走っているので、優しく横にさすりながらほぐして。これを約10秒くらい。

優しいタッチでも十分効果はあるので、力を入れすぎないように注意しましょう。
優しいタッチでも十分効果はあるので、力を入れすぎないように注意しましょう。

<STEP.2>耳の前側を縦方向にさすりながらほぐす

・STEP1と同様に、人差し指でさすります。これを10秒行って。
・耳の前にある「前耳介筋(ぜんじかいきん)」は横方向も走っているので、縦に上下しながらほぐすのが効果的。

耳の手前はリンパ節があるので、ここを刺激することで顔全体のリンパの流れが良くなります。
耳の手前はリンパ節があるので、ここを刺激することで顔全体のリンパの流れが良くなります。

<STEP.3>耳の後ろを縦方向にさすりながらほぐす

・ここもSTEP.1、STEP.2と同様に、人差し指でさすります。これを10秒。
・耳の後ろにある後耳介筋も横方向に走っているので、縦に上下しながらほぐしましょう。
・そして、STEP.1、STEP.2、STEP.3の行程を反対側の耳でも行いましょう。

耳の後ろにもリンパ節があります。耳の手前、後ろの両方を刺激すると巡りが良くなり、むくみ解消にもつながりますよ。
耳の後ろにもリンパ節があります。耳の手前、後ろの両方を刺激すると巡りが良くなり、むくみ解消にもつながりますよ。

初出:眉間のシワも顔のくすみも解消!耳周りマッサージで若返る

この記事の執筆者
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