優雅な昼下がりを過ごしたい、女友達、母や娘とゆっくりお茶を楽しみたい、そんなときには都内のシティホテルでのアフタヌーンティーがおすすめ。アフタヌーンティーというと「紅茶にスコーンにサンドウィッチ」というイメージですが、ラグジュアリーなホテルのアフタヌーンティーは旬のフルーツなどを使用するため、シーズンごとに変化があるのはご存知でしょうか? そんな贅を尽くしたスイーツが並ぶ「ワンランク上のアフタヌーンティー」のおすすめを3つ、スイーツライターのchicoさんに伺いました。


■1:目にも涼しげな限定アフタヌーンティー【マンダリン オリエンタル 東京】

今年からアフタヌーンティーを一新していて、これまで以上にヴァージョンアップしたマンダリン オリエンタル 東京のアフタヌーンティー。「プレミアム アフタヌーンティー」と「レジェンダリー アフタヌーンティー」の2種類があり、「プレミアム アフタヌーンティー」は完全予約制。季節ごとにテーマが変わり、今は「プレミアム マンゴー アフタヌーンティー」です。

「レジェンダリー アフタヌーンティー “サマー” 」¥4,200 (平日のみ・税サ別) ※土日祝は「ゴールデンファン アフタヌーンティー “サマー”」¥4,800(ともに税サ別・8月31日まで)
「レジェンダリー アフタヌーンティー “サマー” 」¥4,200 (平日のみ・税サ別) ※土日祝は「ゴールデンファン アフタヌーンティー “サマー”」¥4,800(ともに税サ別・8月31日まで)

「レジェンダリー アフタヌーンティー“サマー”」には、日本橋の夏イベント「ECO EDO 日本橋2017〜五感で楽しむ江戸の涼〜」と連動した、金魚ヴェリーヌ「アクアリウム」もミニサイズになり盛り込まれています。グレープフルーツゼリーとライムゼリーにバニラパンナコッタを合わせていて、甘酸っぱくさわやか。クリアなゼリーにホワイトチョコの赤い金魚が泳ぎ、目にも舌にも涼しげです。

グラスデザート「アクアリウム」
グラスデザート「アクアリウム」
「レジェンダリー アフタヌーンティー“サマー”」のスイーツ
「レジェンダリー アフタヌーンティー“サマー”」のスイーツ
「レジェンダリー アフタヌーンティー“サマー”」のセイボリー
「レジェンダリー アフタヌーンティー“サマー”」のセイボリー
「プレミアム マンゴー アフタヌーンティー」¥9,000(税サ別・8月31日まで)
「プレミアム マンゴー アフタヌーンティー」¥9,000(税サ別・8月31日まで)

すべてに完熟マンゴーを使ったアフタヌーンティーは、完全予約制の「プレミアム アフタヌーンティー」として展開。塩気と甘みのバランスに工夫を凝らしたセイボリー、そしてマンゴーのフレッシュ感を引き立たせるスイーツ、どちらのテイストも生かすコンビネーションを実現。

「プレミアム マンゴー アフタヌーンティー」のスイーツ&セイボリー
「プレミアム マンゴー アフタヌーンティー」のスイーツ&セイボリー

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■2:老舗和菓子屋「空也」とのコラボにも注目です【パレスホテル東京】

パレスホテル「プリヴェ」のアフタヌーンティーが2017年春からリニューアル。セイボリーはすべて、隣接するフランス料理店「クラウン」のキッチンから提供されていて、「クラシカル」と「スタイリッシュ」さが交差する繊細な味わいです。

「プリヴェ」アフタヌーンティー 1名 ¥4,000(税サ別)
「プリヴェ」アフタヌーンティー 1名 ¥4,000(税サ別)

大きな窓から望む景色をモチーフにしたオリジナルのティースタンドにも注目。鋳物の「能作」とのコラボで生まれたスタンドは、とまり木のようなカーブを描き、もうアート作品の域。プレートの上段には飴細工の鳥の巣にラングドシャの小鳥が舞い降りて、見ているだけでなんだか癒されます。

また、美しい三段重にいなり寿司や和菓子なども入る『ザ パレス ラウンンジ』のアフタヌーンティーも評判ですが、9/1〜11/30には、老舗和菓子屋「空也」とコラボした「アフタヌーンティー〜まるさんかくしかく〜」が登場予定。「空也」5代目、山口彦之さんがテーマからプロデュースしたもので、まる、さんかく、しかくをイメージした3段重になっています。

アフタヌーンティー〜まるさんかくしかく〜 1名 ¥4,600(税サ別)
アフタヌーンティー〜まるさんかくしかく〜 1名 ¥4,600(税サ別)

「まる」の段は山口さんの担当で、ひよこ豆やダークチョコレートなど、自由な素材を使った餡が。とりわけ柑橘の餡は色味も美しくさっぱり、レモンの皮や柑橘の香りが弾けるよう。そのままでもいいけれど、小箱に入った最中種にディップしながらパリッといくと、香ばしさと甘さの調和がたまりません。独創的で色とりどりの餡に、山口さんの「世界に餡の和菓子を広めたい」、という気概がひしひし感じられます。

「しかく」の段は、パレスホテルペストリーシェフ窪田修己さんが担当。マンゴー入り紫蘇のジュレや、日本酒風味の抹茶ラミントンなど、和が香る洋のお菓子は、ところどころに酸味を効かせて甘さは控えめ。餡の甘さとのバランスがちょうどよく、ボリュームたっぷりながら全体を軽やかにまとめてくれています。

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■3:モダンに洗練された「禅」を感じるティータイムを【アマン東京】

ブラックアフタヌーンティー 1名¥4,900(税サ別)
ブラックアフタヌーンティー 1名¥4,900(税サ別)

有田焼と竹を組み合わせたオリジナルの黒い三段トレーに、竹炭バンズのサンドイッチなどセイボリーやお菓子も黒を基調としていて、禅を感じる凛とした美しさと、お菓子の可憐さの調和が見事。

青りんごのパートドフリュイ
青りんごのパートドフリュイ

チョコレートのハンドバッグやハイヒールのストラップまで、どこまでもていねいな細工がとても美しい。チョコハイヒールからライムキャラメルがとろりとあふれ出したり、あちこちに潜んでいるサプライズも、誰かと共有したくなる楽しみがあります。

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味はもちろんのこと、SNS映えもばっちりな東京都内有名ホテルのアフタヌーンティーたち。次の週末にぜひ、足を運んでみてください!

PROFILE
chico(ちこ)さん
スイーツライター。雑誌などで数々のスイーツ連載を持ち、ガイドブック『東京の本当においしいスイーツ探し』のシリーズ監修も担当。
この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
EDIT :
渋谷香菜子