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ゴールドマン・サックス 副会長兼チーフ日本株ストラテジスト、キャシー・松井さん

キャシー・松井さん

1965年米国生まれ。ハーバード大学卒業、ジョンズ・ホプキンズ大学大学院修了。90年バークレイズ証券、94 年ゴールドマン・サックス証券入社。99 年に「ウーマノミクス」を発表し、日本政府が打ち出した「女性活躍」の裏付けになる。『インスティテューショナル・インベスター』誌日本株式投資戦略部門アナリストランキングで 1 位を獲得。2015 年から現職。チーフ日本株ストラテジストとして活躍する一方、アジア女子大学の理事会メンバーも務める。1 男 1 女の母。

ウーマノミクス提唱から20年、女性活躍が企業発展のカギ

『ゴールドマン・サックス流  女性写真の育て方、教えます』の著者であるキャシー・松井さん。ウーマノミクスとは、ウーマン(女性)とエコノミクス(経済)を合わせた造語で、高齢化社会が進む日本で、経済を活性化させるためには、「人口の半分を占める女性の活躍が必要」という取り組みです。

20年間のウーマノミクスの取り組みを行う中で、優秀な女性社員を多く育ててきたキャシー・松井さんが、その秘策を著書でご紹介されています。

「ゴールドマン・サックス流  女性写真の育て方、教えます」
『ゴールドマン・サックス流  女性写真の育て方、教えます』(キャシー松井著 中公新書ラクレ)

世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」では、日本は調査対象153か国のうち121位。先進国の中では最下位をマークしています。日本では、30代の女性が、出産や子育てをきっかけに、キャリアを諦めてしまう傾向にあるそうです。

ゴールドマン・サックスではダイバーシティを積極的に推進することで、優秀な人材の確保、全ての社員が働きやすい環境の構築、イノベーションを生み出すことに成功し、幅広い人材を活用することで、生産性を高め、企業の競争力強化につなげています。

女性の働きやすい環境は、男性にとっても働きやすい環境である

男女ともに結婚しても、働き続けることを「当たり前」と考え、ワーク・ライフ・バランスが健全に実現できるということ。そして、女性が働きやすい職場環境を作るということは、実は、男性にとっても働きやすい環境であり、優秀な男性社員の採用もしやすくなるのです。

「どうしたら優秀な人材を流出させず、活躍させることができるのか」と人知れず悩んでいる、管理職や人事担当者、そして、キャリアアップを目指す女性に是非読んでいただきたい一冊です。

 

キャシー・松井さんが2019年に発表されたウーマノミクス20周年のレポート「ウーマノミクス5.0」がこちらからご覧いただけます。

「ウーマノミクス5.0」レポートをチェック!

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TEXT :
Precious.jp編集部 
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『ゴールドマン・サックス流 女性社員の育て方、教えます』 (キャシー松井著 中公新書ラクレ)
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EDIT&WRITING :
岡山由紀子
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