TBS系で放送中の金曜ドラマ『MIU404』は、綾野剛さん&星野源さんW主演のノンストップエンターテインメントドラマ。24時間の限られた時間の中で、事件解決を目指す初動捜査のプロフェッショナルである「機動捜査隊」(通称:機捜)の活躍が描かれています。

頭で考えるよりも先に身体が動いてしまう「野生のバカ」こと伊吹藍(いぶき・あい)役を綾野剛さん。彼の相棒で、観察眼と社交力に優れ、理性的な志摩一未(しま・かずみ)役を星野源さんが演じています。

今作は、ドラマ『アンナチュラル』をヒットに導いたプロデューサー・新井順子さん、監督・塚原あゆ子さん、脚本・野木亜紀子さんが再集結してドラマをつくり上げており、ファンにはたまらない作品となっています。

第2話では、NHK連続テレビ小説『スカーレット』の出演も話題になった俳優・松下洸平さんがゲスト出演。逃げる容疑者役を演じ、その演技力の高さに思わず涙する人が続出しました。

まずは、そんな第2話のあらすじをおさらいしてみましょう。

それぞれの「切なる願い」とは?第2話あらすじを振り返り

ネタバレを含みますので「これから観る予定」という人、気になる方はこの部分を飛ばして、次回のあらすじからお楽しみいただければと思います。
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伊吹藍(綾野剛さん) @TBS

志摩(星野源さん)に、殴ったことへの謝罪を要求する伊吹(綾野剛さん)でしたが、志摩は自分たちの乗っている車が移動メロンパン販売車なのはどうしてなのか? と話題を逸らします。

壊した車の代わりにメロンパン号でパトロールするコートナンバー404のふたり。ふと伊吹が隣の車を見ると、後部座席の女性(池津祥子さん)と目が合います。運転席には女性の夫(鶴見辰吾さん)。そして、後部座席の女性のフードを掴む男の手が見え、黄緑色のジャンパーを着ていることがわかります。

「殺人事件の容疑者が逃走した」と無線が入ると、伊吹は犯人の特徴と乗っていた人の様子がおかしかったことから、先ほどの車に乗っていたのが犯人ではないかと予想。志摩は「誰が信じるんだ」と言いながらも、追尾許可をとります。

殺人事件の被害者は、ハウスクリーニング店の専務。殺害現場の初動捜査にあたっていた陣馬耕平(橋本じゅんさん)と九重世人(岡田雄史氏さん)は、被害者の店で働く加々見崇(松下洸平さん)が凶器を持って逃走したことを知ります。

加々見は運転ができなかったことから、「逃げるために通りがかりの人を車ごと拉致した可能性がある」と捜査を開始。ただ、容疑者と思われる加々見が逃げたにも関わらず、なぜかドアノブには血痕がついていませんでした。

404が追う車は検問で止められますが、夫婦が加々見と思われる男のことを「息子です」と証言して検問を突破。疑う404のふたりは、山梨方面へ逃げる車をさらに追いかけます。

そんな中、夫婦の子供は13年前の今日、亡くなっていたと判明します。

機転を効かせた志摩が、尾行する車にボイスレコーダーを仕掛けることに。容疑者は身の上話を始め「自分は殺していない」と断言。夫婦も彼を信じます。加々見が言うには、自分は同級生である岸のおかげでクリーニング会社に入れたが、パワハラが行われており、岸は専務を殴り退職になった、と言うのです。

実際、岸のSNSアカウントには、「天誅上等」と殺人を匂わせることが書かれており、警察は岸の行方も追うことに。刑事の仕事は「疑うこと」だと言う志摩に、伊吹は「加々見のことを信じてやる刑事がいてもいい」と言いますが、加々見が夫婦を拉致監禁する様子が映っていた映像が発見されます。

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犯人を追いかける伊吹(綾野剛さん)と志摩一未(星野源さん) ©TBS

夫婦には、息子のことを信じてやれず、息子を自殺させてしまった過去がありました。そのため、息子が生きていたら同じくらいの年齢と思われる加々見のことを信じ、最後まで付き合うことを約束していたのです。しかし、パーキンングエリアで加々見は伊吹に捕らえられてしまいます。夫婦が加々見を庇い、加々見は逃走。

加々見の「岸に自首をすすめるために山梨にきた」という発言を信じていた夫婦は、彼の行方を話しませんでしたが、志摩から「加々見が自殺する可能性がある」と聞かされると、行方を教えます。

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犯人を最後まで信じていたかった伊吹(綾野剛さん)の優しさに心が揺さぶられた人も多いのでは? ©TBS

加々見は、専務からパワハラを受けていました。専務の姿を、自分を暴力で抑えつけて謝ってくれたことのない父親に重ね合わせ、実家に戻って父親も殺そうとしていたのです。しかし、父親はすでに他界していたことを知り、絶望。

「殺した方が負け。無実でいて欲しかったなぁ」と伊吹に言われると涙を流し、手錠をかけられるのでした。

連行中「最後まで付き合ってあげられなくてごめんね」「今度こそ、うどん食おう」「いつかまたね」と夫婦が語りかけると、深々とおじぎする加々見。

事件の捜査を終えた志摩は伊吹に殴ったことを謝りますが、伊吹がふざけたため「撤回する」と憮然。しかし伊吹に「時は戻らない」と言われると「そうだな。時は戻らない」「お前は長生きしろよ」と意味深な言葉を投げかけるのでした。

見事な伏線回収、ストーリーに涙する人が続出!

加々見が父親から聞きたかった言葉を、息子に伝えられなかった夫婦が加々見に対して投げかけるラストシーンでは、涙を流す人が続出。

「人質にした夫婦に1番聞きたかった『ごめんね』を言われるのやりきれない」「『ごめんね』に救われたと信じたい」「人は信じたいものを信じるから、加々見は犯人じゃないって視聴者も願いを抱いていたと思う」など、ストーリーに引き込まれた声が相次ぎました。

加々見は左利きだったが父親に矯正させられていたのでは? ともとれる描写もあり、シナリオや演出のクオリティーに圧倒された視聴者が続出したようです。

今後の展開の伏線とも取れるシーンやふたりの関係性も気になる!

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第4話での志摩(星野源さん)、伊吹(綾野剛さん)。志摩はうまく伊吹をハンドリングできている? ©TBS

「志摩の『お前は長生きしろよ』が頭から離れない」「『時は戻らない、戻せない』も志摩の過去に関係あるのかな」など今度の展開に繋がりそうなセリフに思わず反応する方も。何が伏線となるかわからない巧みなシナリオに、みなさん振り回されている様子。

シリアスなシーンも多いですが、伊吹と志摩の車内での会話劇や、ふたりのバディ感がアップしていくところも楽しみにしている方も多いようで「メロンパンの値段の話してるのかわいい!」「志摩と伊吹の関係性が好き」などの声が寄せられていました。全話通して、ふたりの関係性がどう変わっていくのか楽しみですよね。

次回ではどんな伏線が張られ、回収されるのでしょうか。ここからは気になる第3話のあらすじを先取りしてお届けします。

分岐点となるストーリーが展開される?第3話あらすじを先取り

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左から、伊吹藍(綾野剛さん)、志摩一未(星野源さん)、桔梗ゆづる(麻生久美子さん) ©TBS

西武蔵野署管内でイタズラの通報が頻発している様子。西武蔵野署の刑事・毛利(大倉孝二さん)と向島(吉田ウーロン太さん)によると、イタズラ通報は「通報したプレイヤーが警察から逃げ切ったら勝ち」というネット上のゲームのルールを模倣した愉快犯の遊びだと言うのです。

しかし、イタズラ通報に対応した警官全員が犯人に逃げ切られており、イタズラは繰り返されているもよう。それを聞いた伊吹(綾野剛さん)は「足で負ける気はしない」と、自ら犯人逮捕に名乗りを挙げることに。

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志摩(星野源さん)と九重世人(岡田健史さん) ©TBS

後日、管内をパトロールしていると伊吹と志摩(星野源さん)への入電が。しかし入電中に通話が切れるという、これまでのイタズラと同じ手口の通報が入って……。

ドラマ『アンナチュラル』の世界とリンクする『MIU404』

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左から伊吹(綾野剛さん)、向島(吉田ウーロン太さん)、毛利(大倉孝二さん)、志摩(星野源さん) ©TBS

実は、第3話で登場する西武蔵野署の刑事・毛利と向島はドラマ『アンナチュラル』に登場していたキャラクター。新井プロデューサーは、「『MIU404』と『アンナチュラル』の世界はつながっていて、どこかでミコト(『アンナチュラル』の主人公)も生きていると思っている」とコメントを寄せています。

西武蔵野署管内ではわいせつ事件も続出しており、その事件の捜査をかく乱するようにイタズラ通報が頻発。3機捜のヘルプで事件を追い始める4機捜メンバーたちは、西武蔵野署からの正式な捜査協力依頼を受けることに。そして、毛利&向島とタッグを組み、事件に隠された真相を一緒に追うことになるのだそう。


放送スタート前に星野さんが「最低3話まで観てください! そうしたら全部観たくなる」と呼びかけていましたが、いよいよ放送される第3話は一体どんな分岐点となるのでしょうか? 放送は、7月10日(金)22時から。ふたつのドラマ世界がリンクする瞬間と、404バディの活躍をぜひお見逃しなく!

番組詳細

  • MIU404
  • 2020年7月10日(金)22:00スタート予定 TBS系