脚のむくみは、同じ姿勢で長時間いることで、リンパの流れが悪くなることが原因。特に、リンパが集中する膝裏が硬くなることで、老廃物が溜まりやすくなるし、さらに膝裏の筋肉が硬く縮んでいると、歩くときに膝が曲がったままになり、骨盤の歪みや姿勢の悪さにもつながります。

つまり膝裏をほぐして柔軟にしておくことは、美脚にも、姿勢にも大きく関わるということを覚えておいて。さらに膝の痛みや違和感が起こりにくくなるので、意識してメンテナンスしておくとよさそうです。

村木さんが教えてくれるのは、膝裏全体を気持ちよくまんべんなくほぐせて、足のむくみもだるさもすっきり解消する簡単メソッド。寝る前の習慣にして、むくみが起こりにくい脚をキープしましょう。

むくみも疲労も押し流す!2分でできる膝裏ほぐしメソッド

■Step1:床に座り脚を伸ばした状態にして膝を両手でつかむ

親指以外の4本の指が膝裏をプッシュするように、両手で膝をつかみましょう。これが基本姿勢です。膝の下に硬く巻いたバスタオルを入れておくと安定して行いやすいですよ。

床に座り脚を伸ばした状態にして膝を両手でつかむ
硬く巻いたバスタオルをおくことで、太ももの筋肉を脱力させることができるため、ケア効果がアップします。

■Step2:膝を軽く上げ下げしながら、膝裏にトントンと刺激を与える

Step1の体勢のままバスタオルにトントンと叩きつけるように軽く上げ下げします。これによって親指以外の4本の指が膝裏を刺激し、滞ったリンパの流れが活性化しますよ。トントンとリズミカルに20回行いましょう。逆の脚も同様に行って。

膝を軽く上げ下げしながら、膝裏に刺激を与える
膝裏のリンパ節が詰まっている人は、初めはちょっと痛いかもしれませんが、ケアしていくうちに痛みがなくなっていきますよ。

■Step3:膝をゆらゆらと左右に回旋させ、奥の筋肉を刺激

同様に、Step1の体勢のまま、膝をゆらゆらと左右に20回、回旋させます。そうすると、力を入れなくても膝裏の奥深くの筋肉を刺激することができて、コリがほぐれ、膝裏がしっかりと伸びるように変わります。もう片方の脚も同様に行って。血行が良くなってポカポカしてくるし、疲れもすっきり取れますよ。

膝をゆらゆらと左右に回旋させ、奥の筋肉を刺激
ここが緩むと、脚全体の緊張がほぐれて、リンパの流れも血流もぐんと良くなります。

【まとめ|むくみも疲労も押し流す!2分でできる膝裏ほぐしメソッド4か条】
1.むくみでふくらはぎから足首にかけて太くなるのはリンパの流れが滞っている証拠。
2.脚のむくみは膝裏のリンパ節が大きく関与。老廃物が溜まっている可能性あり。
3.膝裏の筋肉をほぐし、リンパの流れを活性化すればむくみもだるさも解消できる。
4.両手で膝を抱えるようにし、膝裏をプッシュしながらトントン、ゆらゆらを各20回行うと効果的。

以上、むくみも疲労も押し流す!2分でできる膝裏ほぐしメソッドを教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は7月18日(土)の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
アンチエイジングデザイナー
(むらき ひろい)大手ステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。最新刊は『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)。 Instagram
体験者:武田宏美さん
(38歳・音楽配信サービス会社勤務)
「最初に膝裏をプッシュした時に、けっこう痛いな、と感じたので、膝裏のリンパ節が詰まっていたのかもしれません。何度かやっているうちに、痛みもなくなり、そして脚のだるさがなくなり、むくみにくくなってきました。夜にこのメソッドをやっておくと、翌朝はすっきりとした足になっているのでうれしいです。毎晩の習慣にしようと思います」
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子