「賓客」の「賓」って一文字でなんと読む?読みは?「賓客」って「○○なお客様」って意味だったのね!

本日7月11日は「真珠記念日」です。かつてヨーロッパにおいては、王侯貴族だけが持てる貴重な宝石であった真珠。その養殖に世界で初めて成功したのは日本なのです。

1893年のこの日、御木本幸吉夫妻(現在の株式会社ミキモト創始者)が収穫した5粒の養殖真珠が、世界初の養殖真珠だと言われています。その段階では形は半円形、5粒しか収穫できなかったそうですが、その後研究を重ね、真円形の真珠の養殖にも成功。世界的な話題となります。

フランスでは養殖真珠の真贋性を問う「パリ真珠裁判」が開廷されますが、1924年、学者による「養殖真珠は天然真珠と変わらないものである」という鑑定により決着。日本初の養殖真珠の価値が、世界的に認められるのです。

さて、真珠といえば「アコヤ貝」の中で育ちますが、「貝」は「お金」を意味する漢字でもあり、価値あるモノを表現する漢字の部首としても、多く使われていますよね?

本日の1問目は、「貝」を部首に持つ、高い価値を表現した漢字のクイズです。

【問題1】「賓」ってなんと読む?

「賓」という漢字の、「ひん」以外の、1文字で単語として成立する読み方をお答えください。

ヒント1:「よそから訪れる人」という意味の言葉で、古来は「めったに来訪しない貴い賓客」を意味する言葉でした。

ヒント2:やや古めかしい「○○うど」とという読み方で、「うど」は「若人(わこうど)」などのように「人」を意味する言葉です。

…そんな読み方があったんですね!
…そんな読み方があったんですね!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 賓(まろうど) です。

「まろうど」は「まれな人」という意味です。
「まろうど」は「まれな人」という意味です。

「まれな人=めったに来訪しないお客様」という意味の言葉です。「賓」という言葉は「賓客(ひんきゃく)」「来賓(らいひん)」「迎賓館(げいひんかん)」など、丁重に扱うべきお客様に使用される漢字ですが、そういう意味だったのですね!

「まろうど」という響きは、お土産品のお菓子の商品名やホテルチェーンの名前、歌のタイトルなどにも使われており、「マロウド」などカタカナ表記だと外来語のように感じますが、由緒正しい日本語であり、

「めったにいらっしゃらないお客様だからこそ、丁重なおもてなしを…」という気持ちの込められた言葉なのです。

現在はあまり耳慣れない言葉ですが、「ご来賓」をお迎えする時には「賓(まろうど)」という言葉を思い出すと、おもてなしの心が深まりそうな、素敵な日本語ですよね?

さて、2問目は「真珠」の「珠」という字の、難読クイズです。

【問題2】「珠鶏」ってなんと読む?

「珠鶏」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「黒地に細かい白斑がある、アフリカ原産の食用鶏」を意味しています。フレンチの高級店などで提供される食材です。

「○○○○ちょう」と読む、意外な鶏の名前です。
「○○○○ちょう」と読む、意外な鶏の名前です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 「珠鶏(ほろほろちょう)」 です。

あっさりと上品なお味で、「食鳥の女王」と呼ばれる高級食材です。

「珠」という字は「たま」とも読み、「真珠」「たまの形をしたもの」「美しいもの」などを意味する漢字ですが、「ほろほろちょう」にこの漢字が使われるのは、「白い水玉のような斑点がある」という見た目の特徴からのようです。

「ほろほろちょう」という名前は、鳴き声が「ほろほろ」と聞こえるところからきているそうなので、 「珠鶏」は完全に当て字でしょう。

「珠鶏」と書いて「ほろほろちょう」と読むとは、意外ですよね?

本日は「真珠記念日」のトリビアと

・賓(まろうど)

・珠鶏(ほろほろちょう)

という、難易度高めの漢字クイズをお届けしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:株式会社御木本真珠島ホームページ
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ILLUSTRATION :
小出 真朱