2020年7月9日(木)、新たなグルメ施設「日比谷グルメゾン」がJR有楽町から新橋駅間の高架下にオープンしました。

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趣がある高架下の空間

ひとりランチから友人や大切な人とのディナーまで、幅広いシーンでさまざまな食事が楽しめるという同施設。「その場の雰囲気を五感で味わう」ことをコンセプトに、食事はもちろんのこと、空間にもこだわっているといいます。

こだわりの料理や空間とはいったいどんなものなのでしょうか。オープン直前に取材でお邪魔してきましたので、本記事ではその魅力をたっぷりご紹介します。

バラエティ豊かな人気店が勢ぞろい!「日比谷グルメゾン」の6つの飲食店

■1:ネクスト肉料理として注目の「ムーガタ」が食べられる「タイ屋台999(カオカオカオ)」

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タイのローカル人の台所である「タイ屋台」がコンセプト 

テレビや雑誌のみならずSNSでも話題を集めている「タイ屋台999(カオカオカオ)」。店に足を踏み入れた瞬間、蛍光色のカラフルな椅子やステンレスのテーブル、アジアンテイストの提灯など、賑やかな現地の屋台を思わせる雰囲気にテンションが上がります。

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「ムーガタ」を食べる鍋。中心で肉を焼くと放射状にある溝をつたって、肉汁が外側のスープに流れ込みおいしさが増す

雰囲気だけではなく味も現地そのもの。スタッフ全員がタイの有名屋台で研修しているというから、間違いありません。

そんな日比谷グルメゾン店一番のおすすめは、鍋と焼き肉を一度に楽しめるタイの名物鍋「ムーガタ」。焼き肉四天王のひとつと言われる「にくがとう」と人気ホルモン店「三百屋」とタッグを組み、厳選されたお肉と現地の味を掛け合わせて最強のムーガタがつくられました。

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手前がムーガタ「焼肉×鍋」コースに含まれる料理、「牛タン×パクチー~999特製パクチーソース~」と「小腸~三百屋自家製タイ風ポン酢~」

この日は特別に、ムーガタ「焼肉×鍋」コースに含まれるお料理を試食させていただきました。ひとつ目は「牛タン×パクチー~999特製パクチーソース~」。牛タンから染み出る旨みにパクチーのさわやかな香りが合わさって最高の味わい! パクチー好きにはたまりませんよ。

ふたつ目の「小腸~三百屋自家製タイ風ポン酢~」は脂がしっかりのっていますが、ピリッと辛い特製のポン酢でいただくとさっぱり。これまで食べたホルモンの中で一番おいしいかも、と感じるほど絶品でした。

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飲食店では999でしか味わえないチャーンビール。くせがなく飲みやすい。 

 お店には、ほかにもタイの生ビール「チャーン」や、バケツパクチーなどやみつきになりそうなメニューが盛りだくさんです。

問い合わせ先

■2:全国の漁港から直送!いけすの魚をその場で調理「板前バル ライブフィッシュマーケット( LIVE FISH MARKET)」

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食材を選ぶときからワクワクがとまらない 

漁港市場で購入した魚をその場で食べるような体験ができる「板前バル ライブフィッシュマーケット(LIVE FISH MARKET)」。全国各地の漁港から直送の新鮮な魚介を、店内のいけすや陳列棚から選び、その場で板前さんが調理してくれます。

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いろいろな調理法でいただけるため、同じ魚でも飽きない

オーダーできる調理法は「刺身」「塩たたき」「カルパッチョ」「アクアパッツァ」「藻塩焼き」「煮付け」「大吟醸昆布蒸し」「和ヒージョオイル しゃぶしゃぶ」の8種類。和風だけでなく洋風のアレンジもお願いできるのはうれしいですね。大きい魚はハーフ&ハーフのように2種類の調理法を選ぶこともできます。

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板前さんの手さばきを目の前に見られるカウンターに、テーブル席も多数
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「淡路玉葱と新鮮野菜の和~ニャカウダ 酒盗アンチョビソース」¥900、「新鮮和出汁で寄せた旬野菜の手作りテリーヌ キャビアと泡のソース」¥590、和牛ステーキ重御膳¥1,600

和食とバル料理を融合させた創作料理が楽しめるお店だけあって、「和~ニャカウダ 酒盗アンチョビソース」や「海鮮和出汁で寄せた旬野菜の手作りテリーヌ」などのアレンジ料理もおすすめ。

テリーヌは、キャビアがのったソースが添えられているにもかかわらず590円というお手頃価格に驚きます。

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見た目は普通の醤油ですが、実はオリジナルのワイン醤油 

もうひとつの驚きは、赤ワインを煮詰めてつくったというオリジナル醤油。普通の醤油よりもまろやかで、お刺身のおいしさが引き立つような感じがしました。行った際は是非チェックしてみてくださいね。

問い合わせ先

  • 板前バル TEL:03-6807-5780
  • 営業時間/平日11:00~15:00、17:00~23:30(金曜のみ翌4:00まで)、土日祝11:00~23:00(土曜のみ23:30まで) ※LOはランチ閉店30分前、ディナー閉店60分前
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■3:表はスタンディングバー、裏は隠れ家レストラン「DRAスタンド/ウラドラ」

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「DRAスタンド」でいただけるクラフトビールとナポリピッツァ 

渋谷や新宿の人気バル「渋ドラ」「DRAセブン」の新業態が登場。店内に入るとすぐの、いわゆる表側ともいえる場所は、クラフトビールとナポリピッツァが楽しめるスタンディングバー「DRAスタンド」です。

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おすすめは「甘夏ALE」¥700、4種類飲み比べセット¥1,000~1,200

まず目に飛び込んでくるのは、タップがずらりと並んだビールサーバー。国内外選りすぐりのクラフトビールが常時11種類。どれにしようか迷ったら、4種類の飲み比べセットもおすすめです。

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右は「DRAスタンド」側の扉で、左は「ウラドラ」側の扉

 そして奥に進み扉を開けると、イタリアン食堂「ウラドラ」が現れます。コンクリート壁のスタイリッシュな「DRAスタンド」とは全然違って、あたたかみのある照明の中ゆったり座ってお食事ができる空間が広がっています。

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マスクをしながら作業するスタッフ。明るく気さくに話してくれる
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コース¥5,000 ※21時まではこちらのコース1種、21時以降はアラカルトのみ

21時までは5,000円のおまかせコース1種のみで、「フォアグラのソテー ベリキューソース」や「ローストビーフ」などフレンチのエッセンスが随所に盛り込まれたメニューとなっています。なかでも50日間じっくり熟成させたお肉を使ったローストビーフは絶品。

気軽に立ち寄ってビールを楽しめる「DRAスタンド」、世界各国のワインとお料理をゆっくり堪能できる隠れ家的な「ウラドラ」。まずはどちらに行きますか?

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■4:3つの味の人気ラーメン店が一堂に会した「ラーメンアベニュー(RAMEN AVENUE)」

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(上)博多新風(中)中華そば ふくもり(下)金澤味噌ラーメン 神仙

醤油・味噌・とんこつ、3つそれぞれの味で高い人気を誇るラーメン店が集まった「ラーメンアベニュー(RAMEN AVENUE)」。「全国ラーメン巡りをしているような感覚になってほしい」との思いから、離れた地域のラーメンをチョイスしたそうです。

醤油代表は東京で、アジの煮干しをふんだんに使ったスープが特徴の「中華そば ふくもり」。味噌は金沢から、加賀味噌を使用した濃厚スープが格別な「金澤味噌ラーメン 神仙」、とんこつは博多から、臭みのないスープと自家製麺で地元でも愛される「博多新風」です。

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(手前)金澤味噌ラーメン 神仙「炙り肉盛味噌ラーメン」¥980(右奥)博多新風「新風豚骨」¥850(左奥)中華そば ふくもり「辛ネギ中華」¥920

各店舗いくつかのラーメンがあるなかで、今回は1種類ずついただきました。

煮干しのスープに辛い肉味噌を溶かしながら食べる「中華そば ふくもり」の「辛ネギ中華」。特製黒マー油(焦がしニンニク油)でコクが増し増しになった「博多新風」の「新風豚骨」。

そして「金澤味噌ラーメン 神仙」の「炙り肉盛味噌ラーメン」は、カリカリになった香ばしい豚肉と、中太の麺によくからむまろやかで風味豊かなスープがたまらないおいしさ! ボリューミーな1杯ですが、女性でもペロリと食べられます。

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大きな時計と壁画が印象的 

また、ここは「マンハッタンの街並みでラーメンを食べる」というコンセプトがあるため、ニューヨークの人気スポット「チェルシーマーケット」のような内装で、3店舗共通のバーも併設されています。

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ビール、ハイボール、サワー、ワインが飲める 

各店舗、地域に根付いたサイドメニューも充実しているので、まずは飲んでから〆のラーメンにいくのもよさそうです!

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■5:まるでドイツのビアホールにショートトリップ「シュマッツ・ビア・ホール」

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シュマッツのクラフトビールは本場ドイツの原料と製法にこだわりながらも、フレッシュに提供するためあえて日本で醸造 

モダンドイツ料理の「シュマッツ」が、初の本格ビアホールをオープン。コンセプトは「一年中オクトーバーフェスト」。オクトーバーフェストとは、ドイツで1年に1回開催される世界最大のビールの祭典ですが、ここ「シュマッツ・ビア・ホール」では、毎日お祭り気分を楽しめるというのです。

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高架下の構造から醸造所をイメージして、このビアホールが誕生したそう 

黄色と青のを基調としたオーナメントが飾られ、ベンチスタイルの座席も多数。楽しげな雰囲気の中でいただけるのは、モダンドイツ料理です。

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今年の本場オクトーバーフェストは開催中止になってしまったため、シュマッツで心ゆくまで楽しみたい

ドイツといえばやっぱりソーセージですが、肉厚でジューシーなシュマッツのソーセージは、ドイツ人も認めた逸品。オクトーバーフェストの定番「ロティサリーチキン」もこの店ならではなので、ぜひ食べておきたいメニューです。

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「手作りマウルタッシェンの鉄板焼き」¥750

そのほか注目のメニューは「手作りマウルタッシェンの鉄板焼き」。肉を禁じられた修道僧が隠れて肉を食べるために誕生したドイツの伝統料理で、ここでは餃子の皮を使い、焼き餃子のようなイメージでつくったそう。

食べてみると焼き餃子とは違い、ちょっぴり不思議な味わい。スタッフの方に聞くと、いくつもの香草が入っているためこのような味になるそうですが、これがビールと相性抜群なんです。「もうひと口だけ」と思いながらつい全部食べてしまいました。

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ケルシュスタイルとは、ドイツのケルン地方で醸造されている伝統的なビールのスタイルのこと

また、シュマッツ創業当時につくられていたオリジナルビール「カンダクラフト」も復活。日本では珍しいと言われるケルシュスタイルのビールは、フルーティーな香りで軽くて飲みやすいのが特徴。

ビールがおいしいこれからの季節、特に通いたいお店です。

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■6:鮮度抜群のブランド肉を使った串焼きなどを堪能「串焼 黒松屋」

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運がよければ鮮度が命の希少部位、はつもとやえんがわ等に出合えるかも

岩手県や群馬県から直送される新鮮な食材を、備長炭で焼き上げる串焼きが自慢の居酒屋「串焼 黒松屋」。備長炭を使うことで表面は香ばしく、余分な脂を落としながらも中はふっくらジューシー。こわだりの上州軍鶏やプラチナポークをはじめとした串焼きは、どれも絶品です。

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串焼き以外のメニューも豊富に揃う 

上州軍鶏は鉄板焼きや親子丼、プラチナポークはしゃぶしゃぶや串カツでも楽しむことができます。

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「プラチナポークの串カツ盛り合わせ(ヒレ・ロース・バラ)」¥680 

この日、お店の方に「おすすめをお願いします」と言って出していただいたのは、「プラチナポークの串カツ盛り合わせ」。上質な脂でうまみたっぷりのお肉の味を楽しむため、ソースではなくピンク岩塩でいただきます。よく耳にする「脂が甘い」とは、こういうことを言うのかと納得。

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明るく清潔感のある店内。コロナ予防の対策もしっかり

店内はカウンター、テーブル席、半個室、などさまざまなタイプの席があります。テーブルが並ぶ場所には、飛沫防止のためのアクリル板がきちんと設置されています。

常時20種類の地酒をはじめワインやビール・焼酎などお酒の種類も豊富にあることから、老若男女問わず楽しめそうです。

問い合わせ先


日比谷グルメゾン6店舗に共通するのは、東京の高架下にいるとは思えないワクワク感があること。タイ、ニューヨーク、ドイツ、イタリアなど海外の雰囲気や料理、そして日本各地の味まで楽しめます。

好きな国や地域へ旅行にいくことがまだ難しい今、東京のど真ん中で旅行気分を味わうのもよさそう!「高架下の旅」で、ぜひ素敵な時間をお過ごしください。

※現在、営業時間は案内の記載と異なる場合があります。詳細は店舗へお問い合わせのうえお出かけください。

問い合わせ先

日比谷グルメゾン

  •  
  • 住所/東京都千代田区内幸町1丁目7番

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
WRITING :
篠原亜由美
EDIT :
小林麻美