[8/3のコーデ]夏のきちんと感は心地いい緊張感のある「モノトーン」で潔く、知的に表現する

雑誌『Precious』スタイリスト高橋リタさんが伝授する、大人の「きれいベーシック」の着こなしルールをお伝えします。モード感やトラッド感を絶妙にかけ合わせる、リタさん流「きれいベーシック」は、マンネリになりがちな夏の装いの救世主です!

コットンのバンドカラーシャツ¥31,000(トレメッツォ〈バグッタ〉) パンツ¥28,000(Theory) サングラス¥45,000(グローブスペックス エージェント〈アーレム〉) ネックレス¥315,000・バングル¥761,000・リング¥184,000(フレッド) バッグ¥267,000(セラピアン 阪急うめだ本店) 靴¥112,000[表参道店限定](ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)
コットンのバンドカラーシャツ¥31,000(トレメッツォ〈バグッタ〉)、パンツ¥28,000(Theory)、サングラス¥45,000(グローブスペックス エージェント〈アーレム〉)、ネックレス¥315,000・バングル¥761,000・リング¥184,000(フレッド)、バッグ¥267,000(セラピアン 阪急うめだ本店)、靴¥112,000[表参道店限定](ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)

白黒の分量は50%ずつ。ストイックに陥りがちな着こなしも、少量のピンクで好感度の高い洗練ベーシックに。

こっくりと映えるイエローゴールドの地金ジュエリー

ネックレス¥315,000・バングル¥761,000・リング¥184,000(フレッド)

「モノトーン」スタイルに色を差す感覚でイエローゴールドのジュエリーをトッピング。黒にリッチに映え、白にモダンに映える艶めきが、着こなしをぐっと華やかに派手にしてくれます。

今夏のマイブーム!鮮やかクリアなグレースピンク小物

バッグ¥267,000(セラピアン 阪急うめだ本店)、靴¥112,000[表参道店限定](ブルーベル・ジャパン〈マノロ ブラニク〉)

アクセントカラーでそのときどきのトレンド色や気になる色を取り入れます。今季の気分はグレースピンク。ビビッドですが、上品なトーンなので、きちんと感はしっかりキープできます。

「大人のモノトーンは配色だけでは洗練にたどり着けない。細部まで手をかけてメリハリあるきちんと感を導きます」(髙橋リタさん)

私自身、仕事の日は「モノトーン」が基本。黒と白の配色でつくる計算しつくした着こなしには、大人の女性にふさわしい"きちんと感"が宿ります。

ワンツーで完成させる夏のスタイリングは、ハーフ&ハーフの配色で構成。レフ板効果を狙う白トップス+黒ボトムの基本形に飽きが来たら、逆転の発想で、黒トップス+白ボトムにもぜひトライを。上下を入れ替えるだけで印象が様変わりします。

また、アクセントカラーの入れ方も重要。今夏は、グレースピンクの小物に注目しています。

Precious 2018年3月号 撮影/生田昌士(hannah)
Precious 2018年3月号 撮影/生田昌士(hannah)

私のスタイリング信条は"クリーン・知的・品格であること。あらゆる配色のなかで、この条件を満たしつつ、時代の気分を取り入れられて、かつ、私らしさを表現できるのが「モノトーン」です。

ただし、大人の「モノトーン」は、黒と白を配色し、ただ着るだけでは、洗練のレベルには到底たどり着けません。夏は特に、シンプルにならざるをえないワンツーフィニッシュのコーディネートが基本となるので、よりシルエットやバランスを吟味し、小物使いにも手をかけてあげる必要があります。

でないと、地味で単調なイメージに終始することになり、物足りない着こなしに。そして、細部までていねいに、手を抜かないことで「モノトーン」に心地よい緊張が生まれ、それが、"きちんと感"へとつながるのです。

オフィスシーンではシャープ感、カジュアルにはシンプルシックな趣、ドレスアップではキャッチーな表情を授け、そして、クラシカルにもモダンにも自在に転べて、意のままに自分らしさに引き寄せられる。「モノトーン」がつくり出すきちんと感があれば、どんな場面でも輝けると信じています。

だから、私はこの配色に絶対的な信頼をおいているのです。

「モノトーン」スタイルのセンスの見せどころはまだあります。それは、小物で取り入れるアクセントカラー。王道の黒白のカラーリングに、ぱきっと効かせるのが好みです。

今年注目しているのは、クリアな発色のグレースピンク。一見、派手と感じる人も少なくないミドルトーンではありますが、思いきって効かせてみてください! 若いころに比べて、くすみを増した大人の肌の透明感を高め、血色よく映るので、メイクアップと同じような効果が得られます。

Precious 2019年6月号 撮影/長山一樹(S-14)
Precious 2019年6月号 撮影/長山一樹(S-14)
Precious 2018年6月号 撮影/生田昌士(hannah)
Precious 2018年6月号 撮影/生田昌士(hannah)

※掲載した商品は、すべて税抜です。

問い合わせ先

この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious7月号』小学館、2020年
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
佐藤 彩
STYLIST :
高橋リタ
EDIT&WRITING :
下村葉月、小林 綾、喜多容子(Precious)