「軌道」「軌跡」の「軌」って一文字でなんと読む?…なるほどなるほど!

本日8月5日は『タクシーの日』です。1912(大正2)年のこの日、東京・数寄屋橋のタクシー会社が日本で初めてのタクシー営業を開始したのだそうです。

猛暑のこの季節は、涼しく安全に移動できるタクシーによくお世話になる、という方も多いのでは?

…本日は「車偏」の漢字からクイズを出題します!

【問題1】「軌」って1文字でなんと読む?

「軌」という漢字の、1文字で単語として成立する読み方をお答えください。

ヒント:「車の通ったあとに残る車輪のあと」という意味の言葉です。

<使用例>

「朝は小雨が降っていたけど、いきなり晴れて、軌も残らないような照り返しね!」

「○○○」と読み仮名3文字です。
「○○○」と読み仮名3文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 軌(わだち) です。

「車輪のあとって、なんて言うんだったかしら?」…知っているのになかなか思い出せない言葉かもしれません。
「車輪のあとって、なんて言うんだったかしら?」…知っているのになかなか思い出せない言葉かもしれません。

「轍(わだち)」という表記もあります。

「わだち」という言葉は、直接的には「車のとおった後に残る車輪のあと」という意味ですが、

「軌」という漢字はこの意味を広く発展させ「前例」や「道すじ/やり方」などを意味することがありますよね?「先人の軌跡に学ぶ」「計画が軌道(きどう)に乗る」などなど。「車輪のあと」を表現する独立した言葉があるということ自体に日本語の面白みを感じますし、その漢字を使用して「車輪のあと」になぞらえられるような、方向性の異なる熟語が多数存在することも、改めて考えると、とても面白く、奥深い言語だな、と気づきます。

さて、二問目も「車偏」の漢字クイズです。

【問題2】「転ぶ」って「ころぶ」以外になんと読む?

「転ぶ」という日本語の「ころぶ」以外の読み方をお答えください。

ヒント:「ころぶ/倒れる」「ころがる」という意味の言葉です。

<使用例>

「あの人、嘘がばれてしまった事に気づいて、こけつ転びつ、という感じで出て行ったけど…無事に帰れたかしら?」

「○○ぶ」と読み仮名2文字です。
「○○ぶ」と読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 転(まろ)ぶ です。

「ころぶ」と言うより、ちょっとかわいらしい響きですね!

ヒントの使用例に挙げた例文では「倒(こ)けつ転(まろ)びつ」という慣用句が登場しました。「倒れたり転がったりするような様子で、あわてて走るさま」を表現する慣用句です。「転(ころ)ぶ」というより「転(まろ)ぶ」と言うほうが、どことなくやわらかな感じがしますが、「倒(こ)けつ転(まろ)びつ」と韻を踏むような慣用句は、あわてふためく様子をクスッとほほ笑むような、よりユーモラスな感じがありますね。

筆者がはじめてこの慣用句に出会ったのは中学生時代で、小説家なにかで「こけつまろびつ」とひらがなで書かれた状態で目にしました。最初、意味がわからず、頭の中で「虎穴(こけつ)麿櫃(まろびつ)?…いったいどういう意味?」とややこしくカン違い(笑)しながら、辞書をひいたことを覚えています。

本日は、日本初のタクシー営業が始まった記念日『タクシーの日』にちなんで、車偏の漢字から

・軌(わだち)まろ)

・転(ぶ

という難読漢字をクイズでおさらいしました。

この記事の執筆者
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ILLUSTRATION :
小出 真朱