2020年8月10日(月)は「山の日」という祝日です。山の日とはどんな祝日で、いつから始まったのでしょうか。また、東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されていたため、2020年の山の日は移動・変更となっています。当記事では、2020年の山の日はいつなのかを、オリンピックの開催で山の日と同じく移動・変更された祝日「海の日」「スポーツの日」とあわせて確認してみました。また、山の日が振替休日になるのはいつなのか、山の日のおすすめイベントについてもご紹介しましょう。

■2020年の山の日は、移動・変更になっています!

2020年の山の日は、移動・変更になっています!
2020年の山の日は、移動・変更になっています!

日本国民の間でまだなじみの薄い8月の祝日に、山の日があります。それもそのはず、山の日は、「国民の祝日」として制定された祝日の中でも、比較的新しいもののひとつなのです。また、2020年の山の日は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される予定だったため、日付が変更されています。

新型コロナウイルス感染拡大のため、東京オリンピック・パラリンピックの開催は延期となりましたが、2020年の山の日は移動したままとなります。では、詳しく山の日について見ていきましょう。

■2020年、今年の山の日はいつ?

オリンピック・パラリンピックの開催地が東京に決まったことで、2020年の7月と8月の祝日が変更となっています。それに伴い、8月の祝日・山の日も移動します。さらに、東京オリンピック・パラリンピックが、新型コロナウイルスの影響で1年間延期されたことで、2020年だけでなく2021年の山の日も日付が変わります。

今年の山の日は、2020年8月10日(月)

2020年の夏に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピック。世界中から多くの観客が集まり、特に人の往来が激しくなると予想されるのが、オリンピックの開会式と閉会式の前後。そのため、政府は開会式の前日や当日、閉会式の翌日を特別に祝日とすることを決定したのです。

2020年の7月と8月の祝日は以下の通りとなります。

7月23日(木):海の日(オリンピック開会式の前日)
7月24日(金):スポーツの日(オリンピック開会式の当日)
8月10日(月):山の日(オリンピック閉会式の翌日)

東京オリンピック・パラリンピックは1年後に延期されましたが、一度変更した祝日はこの日付のままとなります。

来年の山の日は、2021年8月8日(日)

2020年に開催される予定だった東京オリンピック・パラリンピックが、翌年の2021年夏に延期となったことで、2020年の特別措置だった祝日の日付の移動が2021年も行われることになりました。 2021年の7月と8月の祝日は以下の通りとなります。

7月22日(木):海の日(オリンピック開会式の前日)
7月23日(金):スポーツの日(オリンピック開会式の当日)
8月8日(日):山の日(オリンピック閉会式の当日)

2021年の山の日は、2020年の変更と同様に、オリンピック閉会式の翌日に設定される案がありました。しかし、2021年8月9日(月)を山の日とすると、第二次世界大戦末期の長崎に原爆が投下された日と重なり、平和への祈りをささげる日とレジャーの祝日が同じ日になってしまいます。そのため、2021年の山の日は8月8日(日)として、翌日8月9日(月)を振替休日とすることになりました。

本来の山の日は8月11日

山の日の祝日は、もともと毎年8月11日と決められています。

ちなみに、山の日とあわせて、東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴い日付が変更となった海の日は、海の恩恵に感謝する祝日で、毎年7月第3月曜日。スポーツの日は、スポーツにたしなみ健康的な心身を目指す祝日で、10月の第2月曜日です。

スポーツの日は、もともとは「体育の日」と呼ばれていましたが、2018年6月20日に公布された「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」により、スポーツの日と改められました。2020年は、体育の日がスポーツの日となった最初の年となります。

■山の日とは

山の日とは、山に親しみ、山の恩恵に感謝する日のこと。山の日は、どのような由来があって作られたのでしょうか?

山の日の由来

日本は四方を海に囲まれた国ですが、国土の半分以上は山地となっています。7月の祝日・海の日は1995年に制定されたのですが、それ以来、「海の日があるのに山の日がないのは、おかしい」と、複数の府県から山の日を作る構想が生まれてきました。

そして、日本山岳協会などの団体が山の日の制定協議会を設立し、国民の祝日となるよう働きかける運動が広がっていったのです。

山の日を英語で言うと?

元旦や憲法記念日など、海外でも同じ祝日を設けている場合もあります。しかし山の日は、他の国には見られない祝日のひとつでしょう。そのような山の日を英語で言うときは「Mountain Day」、ちなみに「海の日」は「Marine Day」となります。

■山の日はいつから始まった?

山の日という祝日にまだあまりなじみがない感じがするのは、山の日が比較的最近制定された祝日だからでしょう。山の日の祝日は、いつから始まったのでしょうか?

山の日が祝日になったのはいつ?

山の日が祝日として制定されたのは2014年。そして2016年から施行されました。山の日の法改正は、2005年に「みどりの日」を4月29日から5月4日に移動して、4月29日を「昭和の日」にしたとき以来のことでした。

山の日が祝日になった理由

山の日をいつにするかという議論では、祝日のない6月に制定する案もあったそうです。しかし、最終的に8月11日に決まったのは、お盆休みと近く休暇が取りやすい日付であることが、理由のひとつとして挙げられています。

例年では、8月13日頃から始まるお盆休みに夏休みを取る人が多いため、その近くに祝日を設けることで、夏季休暇の長期取得が可能になります。

山の日の制定によって、1年間の祝日の合計日数は16日となり、祝日がない月は6月のみとなりました。

■山の日が振替休日になるのはいつ?

山の日が振替休日になるのはいつ?
山の日が振替休日になるのはいつ?

振替休日とは、祝日が日曜日にあたったとき、その日の後のもっとも近い平日を休日とする制度です。山の日が振替休日になれば、お休みの日が増えてうれしいものですが、そんな日はいつやってくるのでしょうか?

毎年8月11日にある山の日が振替休日になるためには、8月11日が日曜日になる必要があります。2021年の「山の日」は東京オリンピック・パラリンピックの開催に伴って日付が変わることが決まっていますので、2022年以降の山の日について調べてみると、次のような曜日となります。

2022年8月11日:木曜日
2023年8月11日:金曜日
2024年8月11日:土曜日
2025年8月11日:日曜日

つまり、山の日が振替休日になるのは2025年です。2025年の山の日が日曜日にあたるため、翌日の8月12日(月)が振替休日となります。

■山の日のおすすめイベント

山の日には、全国各地でイベントが企画されています。しかし、新型コロナウイルスの影響のため、2020年のイベントについては中止されている場合も多く、事前にホームページなどで開催日を確認することをおすすめします。

「山の日」記念全国大会(大分県)

九重連山や祖母傾山系などの景観が魅力的な大分県で、年に1度開催されるのが「山の日 記念全国大会」。登山などを楽しむイベントですが、2020年については1年後に延期されることが決定されました。

「山の日」記念全国大会 オフィシャルサイト

「山の日ポスター展」(長野県)

JAGDA(公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会)長野地区が開催するポスター展。長野県のクリエイターたちが山の日をテーマに作品を制作し、展示しています。

期間:2020年8月8日~8月23日
会場:北アルプス展望美術館(池田町立美術館)安曇野ギャラリー

山の日ポスター展 オフィシャルサイト

山の日は、山の美しさに目を向けてみて

日本全国どこにでも山があり、山がこれほど身近に感じられる場所は、日本以外にはあまりないのかもしれません。山を散策したり、木々の緑を感じたりなど、山の日には山の美しさに目を向けてみてはいかがでしょうか? 

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