「立秋」は様々な「切り替わり」の日!現代でも適用される「切り替わり」、ご存知ですか?

本日8月7日から、二十四節季で言う「立秋(りっしゅう)」に入ります。「秋が立つ」と書く通り「秋の気配がただよい始めるころ」という意味ですが、現代の気象条件的には、例年最も暑さの厳しくなる頃かもしれません。

「立秋」は、日本でおなじみのあるモノの大事な「切り替わりの日」にもなっています。「暑中見舞い」です。

「暑中見舞い」は文字通り「暑中お見舞い申し上げます」という常套句ではじめますが、「暑中見舞い」という表現を使用するのは「立秋」の前日まで、というのが決まりごとです。「立秋」以降は「暑中見舞い」ではなく「残暑見舞い」という表現を使うのが常識です。これから暑中見舞いの返信を…という方は、お気をつけくださいね。

…というところで、本日の1問目です。

【問題1】「立秋」までに来ないと、なくなるモノって?

「立秋」の日までに発表されないと、その年には存在しないことになってしまう気象現象とは何でしょうか?

ヒント:2020年は全国的にこれが遅く、東北地方北部では、これがないまま「立秋」当日になりました。

正解は、漢字が入っても入らなくても4文字です。
正解は、漢字が入っても入らなくても4文字です。

さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!
正解は↓に!

正解は… 梅雨明け です。

今年は梅雨明けの遅さが話題になりましたね!
今年は梅雨明けの遅さが話題になりましたね!

「梅雨明け」が発表されるのは「立秋」までで、「立秋」を超えるとその年はもう発表されなくなる、つまりノーカウントになる…という事実、みなさまご存知でしたか?

今年は全国的に梅雨明けが遅い年でしたが、東北地方北部は「梅雨明け」が発表されないまま立秋当日を迎えています。さて、どうなるでしょうか?(気象学上、北海道には「梅雨」がありません。)

「梅雨入り」はあっても「梅雨明け」がない…なんだか不思議ですが、日本では「立秋」がその分かれ目、切り替わりの日なのです。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「西瓜」「心太」「玉蜀黍」…なんと読む?

下記にあげる、3つの難読漢字の読み方をお答えください。

1:西瓜

2:心太

3:玉蜀黍

ヒント:すべて、この時期にとてもおいしい食べ物です!

1と3は甘く、2は酸味がさわやかな食べ物です。
1と3は甘く、2は酸味がさわやかな食べ物です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!
正解は↓に!

正解は… 1:西瓜(すいか) 2:心太(ところてん) 3:玉蜀黍(とうもろこし) です。

「とうもろこし」ってなぜこんな字なの?

「西瓜(すいか)」は小手調べ問題、

「心太(ところてん)」はこのシリーズの過去問題でも出題しましたが、正解できましたか?なぜこの読み方なのか気になる方は、過去記事でおさらいしてくださいね!

「玉蜀黍(とうもろこし)」は、なぜこの表記なのでしょうか?

玉蜀黍(とうもろこし)はポルトガル人によって16世紀に日本に伝えられた、と言われています。玉蜀黍が伝来する以前に、中国から渡来した「もろこし」と呼ばれる植物に良く似ていたため、「舶来」を意味する「唐(とう)」をつけて「とうもろこし」と呼ぶようになりました。

しかし「もろこし」の表記が「蜀黍」または「唐黍」で、すでに「舶来の黍(きび=イネ科の植物)」という意味(「蜀」も「唐」も古代中国の王朝名)だったため、「唐蜀黍」「唐唐黍」ではおかしい、ということで、
別名の「玉黍(たまきび)」から漢字をとって「玉蜀黍(とうもろこし)」と表記するようにしたようです。

「とうもろこし」という呼称は、なんと「舶来の、舶来の黍(きび)」という意味だったのですね!

日本の農作物の品種改良技術は世界中から注目されるクオリティですので、今ではたくさんの、日本発の甘くておいしい玉蜀黍が存在していますが…「国産玉蜀黍」って、言葉の構成としては、実は複雑な表現なのかもしれません(笑)。

本日は、

・立秋(りっしゅう)

に関するトリビアと、

この時期に美味しい食べ物の難読漢字クイズ

・西瓜(すいか)

・心太(ところてん)

・玉蜀黍(とうもろこし)

をお送りしました。

 

この記事の執筆者
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小出 真朱