コーディネートを考えるうえで、新たな悩みの種になりつつあるのが「マスク」の存在です。ニューノーマル時代での必需品ですが、実用品であるだけに、おしゃれな装いになじませにくいところも。でも、世界の王妃やプリンセスたちのマスク姿は、圧巻の艶やかさ。

コーディネートとして際立っている理由は、色や柄を服とそろえている点にあります。品格と華やぎをダブルでまとえる「ロイヤルマスク」の着こなしテクニックは、今すぐコーディネートのお手本に拝借したくなります。

品格も華やぎもハイレベル!ロイヤルレディーの「マスクコーデ」5選

■1:表情をやわらかく朗らかに見せる「ワントーンコーデ」

Princess Elisabeth(エリザベート王女)
マスク周りを華やかに見せるゴールドのイヤリング

真っ白ではない、ほのかに色づいたペールトーンのマスクは、ソフトな印象を与えます。穏やかなキャラクターを大事にするロイヤルレディーが好むマスクカラーです。

ベルギーの王位継承順位第1位のPrincess Elisabeth(エリザベート王女)は、パウダーピンクの花柄ワンピースで儀式にご出席。色のトーンを合わせたマスクを着けて、品位を感じさせるコーディネートに整えました。

アクセサリーのように取り入れたこのマスクは、織り模様にこだわりが! ボタニカル柄が、優しげな表情に見せています。そして、カチューシャやパンプスともカラートーンを合わせるという気配りはさすが。クラッチバッグは花柄の赤とリンクさせた差し色効果が抜群です。

■2:華やぎを与える、ワンピースとの「セットアップ」

Queen Mathilde(マチルド王妃)
赤と紫の同系色コンビネーションで華やかさがアップ!

大柄模様のマスクは、無地タイプに比べて、エレガントな印象を与えてくれます。ワンピースとそろえるセットアップ風のアレンジは、おしゃれプロならではの、王室関係者が好むスタイリングです。

先にご紹介したエリザベート王女のご両親である、現ベルギー国王ご夫妻もおしゃれなマスク姿を披露。Queen Mathilde(マチルド王妃)は、赤系の花柄でトータルコーデを意識。マスクにも花びらがあしらわれていて、華麗にまとめています。帽子とクラッチバッグの色も花色に合わせて、艶やかさの極みに。服装にも隙を見せないスタイリングテクニックはお見事ですね!

最近は服とマスクをセットで販売しているブランドも増えてきましたので、今後、おそろいで取り入れやすくなっていきそうですね。

■3:ユニークな表情で魅了する、「柄×柄」コーデ

Tatiana Santodomingo Casiraghi(タチアナ・サントドミンゴ・カシラギ)
小ぶりのショルダーバッグを添えて、軽やかな雰囲気に

全体を同じ色や柄で統一しないで、そろえすぎないテクニックも注目したいところ。柄をずらすことで、装いに動きが加わります。花柄同士ではありながら、別のモチーフという具合に、少しだけイメージを変えるのが、違和感を出さずに品良くまとめるコツです。

モナコ公国の故・グレース・ケリー王妃の孫にあたるアンドレア・カシラギの妻、Tatiana Santodomingo Casiraghi(タチアナ・サントドミンゴ・カシラギ)は、花柄のふんわりワンピースでイベントに来場。マスクはレフ板効果も高い白ベースの爽やかな色柄をチョイス。顔まわりを明るく見せています。

全く同じ柄で合わせなくても、花柄同士であれば「柄×柄」コーデも大人っぽく仕上がります。こういったコーディネートに挑戦する場合は、服の色と1色だけ同じ色味が入って入ればOK! 子供っぽくならないマスク選びのポイントを意識してみてください。

■4:好感度が上がる、爽やかな「ブルー×白」の鉄板配色

Queen Letizia(レティシア王妃)
共布のベルトを長く垂らして、縦長イメージを強調

見慣れた白や水色のマスクは、素っ気ない印象があり、装いから浮いて見えがちですが、コーディネート全体を同色配色でまとめることで、清潔感のある好感度の高いスタイルにまとめることができます。涼しげな印象を纏えるので、暑い夏にも効果的です。

スペインのQueen Letizia(レティシア王妃)が修道院訪問の日に選んだのは、淡い水色のマスク。青系のマスクには医療用のイメージがありますが、ワンピースと同じカラーでそろえることで、爽やかでおしゃれな印象に。シャツワンピース特有の「きちんと感」が際立ち、涼しげで上品なロイヤルスタイルに整いました。

レースアップの白サンダルを合わせて、オシャレな心も忘れずに。夏らしいアクセントを足元に添えています。

■5:エレガンスシックに昇華した「フォーマルブラック」

Princess Charlene(シャルレーヌ公妃)
レザーのベルトでモード感もプラス

法事やお墓参りで黒をまとう機会にも、黒のマスクが選択肢に加わってきます。黒を装うことに慣れている王室レディーたちのマスクコーデは、さすがの洗練度です。

モナコのPrincess Charlene(シャルレーヌ公妃)は、葬儀の席にオールブラックの装いで参列しました。喪服に合わせた黒マスクがシックな佇まいに。ワンピースの袖と裾に向かって切り替えを配して、ドレープで起伏をもたらし、優美な印象に整えています。

黒のワントーンでも、ディテールの工夫で単調に見せない、どんなときにも手を抜かないロイヤルレディーの着こなしはさすがですね。


マスク生活は当面続きそうですので、できるだけ楽しみながら付き合っていきたいものです。洋服の色や柄と合わせるなど、ロイヤルレディーたちが披露してくれたコーディネートテクニックを参考に、ファッションになじむマスク使いのレパートリーを広げてみませんか?

関連記事

この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃