手を洗う機会が増えた今こそこだわりたい！上質タオルのすすめ
先の見えないコロナ禍か続く昨今の状況のなか、外出先はもちろん自宅でも念入りに手洗いする機会が増えています。ウイルスの拡散を防ぐため、お手洗いのハンドドライヤーの使用中止が進んでおり、普通のハンカチでは心もとなくなっているのではないでしょうか。そんなニーズに応えるように、店頭でもハンドタオルを目にすることが増えました。
一言にハンドタオルといっても、バスタオルのようにふんわりと厚みのあるものや、片面のみに吸水機能を持たせた薄手のものなどバリエーションも豊富です。
そこで、日本産のタオルのなかでもハイクオリティなものの代名詞的存在である今治タオルショップの本店で、タオルソムリエとして働く村上さんに、おすすめのタオルや洗濯方法などについて伺いました。
適切なタイミングでタオルを買い替えることは、美肌のためにもおすすめ！
さまざまなシーンで毎日をともにしているタオル。人によっては多少質感が変わったとしても、長年使い続けているというケースもあるのでは？ 果たして、プロが考える「タオルの寿命」とはどれくらいなのでしょうか。
村上さんによると、タオルの種類・お洗濯方法・使用頻度により時期は異なるものの、「パイルの風合いが損なわれ、肌触りが悪く、硬くなってしまった」と思ったら買い替え時。さらに、洗濯方法についても意外なアドバイスが！
「少し硬くなっただけであれば、お洗濯の際に少しだけ柔軟剤を使用していただいても構いませんが、過度の柔軟剤の使用は、吸水性を損ねたり、毛羽が出やすくなる原因となりますのでおすすめしておりません」（村上さん）
タオルを洗う際に習慣のように使っているという人も多い柔軟剤ですが、タオル本来の機能を生かすには、あえて使用しないのがベターなのだそう。
「吸水性の高いタオルは、肌にタオルをあてるだけで水分を優しく吸収してくれます。肌に刺激が少ないことがメリットです。敏感肌の方や美容に気をつけている方には、ぜひご使用いただきたいです」（村上さん）
プロがセレクト！大人の女性におすすめのハンディサイズタオル６選
今治タオル工業組合の組合員企業103社のうち、約90社が今治タオルブランド商品を製造。そのなかから、村上さんにPrecious.jp読者におすすめしたい大人の女性向けのハンドタオル・ウォッシュタオルをピックアップしてもらいました。
■１：コンテックス イネス
圧倒的なボリューム感を持ち歩くタオルハンカチに求めるのならば、こちらがおすすめ。
「とてもボリュームがあり、ふかふかの肌ざわりです。まわりに細いステッチが入った巻きの仕上げになっていて、よりボリュームを実感できます。また、カラーもくすんだ色目になっていて、生活空間に取り込めば雑多な日常に潤いを与えてくれます」（村上さん）
■２：七福タオル フリュ ハンカチ
生地の織りやステッチなど、手のひらサイズのなかにさまざまなこだわりが詰まっているタオルハンカチ。
「表はなめらかなシャーリングと無撚糸パイル地で波模様を表現。耳の部分は左右色違いのメロー巻きでアクセントになっています。裏も無撚糸パイル地でふんわりとやわらかな肌ざわり。色目も落ち着いたダスティパステルで老若男女問わずご使用いただけます」（村上さん）
■３：渡辺パイル織物 ランドスケープ ハンカチ
夏は小物などで差し色にしたくなるブライトカラーを、タオルハンカチで取り入れてみては？
「中央アジア産の枯葉剤を使用していない繊維の長い綿花が完熟するのを待って手摘み。甘撚りの綿糸を作り、この綿糸をオレンジ漂白という自然に優しい常温漂白することで、さらにふんわりと仕上げています。通常より糸が細く薄手のタオル地なので、乾きも早く普段使いにおすすめです」（村上さん）
■４：吉井タオル 今治細わた多織る ウォッシュタオル
ネーミングはウォッシュタオルですが、35×35cmの正方形ハンカチスタイル。
「パイルは細くてやわらかい糸で織りあげたふんわりとした質感で、ヘム部分はガーゼでさらに優しく。綿本来のやわららかさが実感いただけます。色目も優しいトーンを取り揃えてあり、インテリア空間にも優しく溶け込みます」（村上さん）
■５：吉井タオル リネンボーダー
今回ピックアップされたなかでは、最も厚みが薄いのがこちら。
「上下で色目が異なる配色になっており、色の濃いほうの横糸にリネンが使用されています。表地がガーゼで裏地がパイルのタオルで、サラリとしなやかなリネン本来の感触を楽しめ、麻は綿より吸水力もあるので、特に夏場におすすめです」（村上さん）
■６：今井タオル 天使の眠り
編み方やデザインによるやわらかさの違いに加え、綿の素材もクラスアップしたのがこちら。
「吸湿・速乾性にすぐれた超長繊維綿の高級綿『ピマコットン』を使用しており、繊維が細かく滑らかで、絹のような光沢があり、とても優しいやわらかさです。ガーゼはよれやすいため、一定の間隔で留めをしていますが、生地の間に空気が保たれるよう、留めを少なくしてあります」（村上さん）
最近はタオルにもファッションのようにトレンドがあるそうで、タオルの色目も落ち着いた、少しくすんだカラーが増えています。ショップでも、はっきりした色目よりも落ち着いた色目のほうが人気とのこと。
「男性の方はしっかりとしたタイプのタオルを好む方が多いように思いますが、女性はふんわりやわらかいタイプを好む方が多いです。暑い時期は特にハンカチの需要もあり、片面ガーゼのような薄手のタイプがポケットにも入れやすく人気です」（村上さん）
まだまだ暑い日が続くタイミングに、新しいタオルハンカチを手にしてみませんか？
※掲載された商品の価格はすべて税込です。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- WRITING ：
- 北本祐子
