ファッション賢者が、Preciousアーカイブのなかから厳選! 時代を経ても色あせない「不朽の名品」|「世界で最も有名なバッグ」とだれもが認めるブランドのアイコン。シャネル(CHANEL)のショルダーバッグ

創刊以来、Precious に登場した多くの「名品」のなかから、永遠に色あせることのない「名品」とは何か、を改めて、ファッションプロのみなさんが厳選。それぞれの「名品」に対する思い入れやエピソードとともに、お届けします。

「名品特集」がスタートしたのは今から16年前の、Precious創刊号から。ファッションプロの方々に推薦していただいた「名品」候補アイテムを、スタッフが実際にお店に出向いてリサーチし、心から納得できたものだけを、「名品」として選定。

商品の歴史やつくり手の思いまでを伝えるこの特集は、当時女性ファッション誌として、画期的なものでした。 試行錯誤の結果、たどり着いたひとつの結論は、「名品」とは、観賞に値する美しさだけでなく、実用性も含めた実力を兼ね備えたアイテム、流行に左右されない不変のアイテム、ということ。

「世界で最も有名なバッグ」とだれもが認めるブランドのアイコン。「ハンドバッグを手に持つことに疲れた」マドモアゼル シャネルが、自ら考案したという、画期的なショルダータイプ。アイコンのキルティング加工は傷を目立たなくし、レザーを編み込んだチェーンは、ストラップの耐久性を高めるという実用性を兼ね備えたもの。素材やフォルムを変えた新作が次々と発表されても、ひと目で「シャネル」とわかる存在感こそ、「名品」の証。Precious2005年10月号掲載 [Precious2020年8月号71ページ]

それを手にしただけで、女に生まれた喜びに胸がときめく……。シンプルを信条としてきた私たちに、艶やかに装うことの高揚感を教えてくれたのも、「名品」でした。その筆頭はやっぱりシャネル。

「黒のキルティングにメタリックのチェーン、深紅のライナー。シャネルのバッグには、ブランドのアイコンとしての確固たるオリジナリティ、力強さを感じます。ブランドロゴから女らしさが香り立つようなバッグなんて、シャネルをおいてほかにありません」(喜多容子/本誌エディトリアル・ディレクター)

「ごくシンプルなフォルムでありながら、クラシカルでモダン、かつエレガント。圧倒的な華と気品を放つ、シャネルのバッグのオーラはさすがです。発売から長い時間を経ていながらも、現代のライフスタイルにも合うところが『最強のエレガンス名品』であるゆえん」(川村有布子さん/ライター) 


「不朽の名品」で掲載した商品は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載なため、現在は買えないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)