ファッション賢者が、Preciousアーカイブのなかから厳選! 時代を経ても色あせない「不朽の名品」

創刊以来、Precious に登場した多くの「名品」のなかから、永遠に色あせることのない「名品」とは何か、を改めて、ファッションプロのみなさんが厳選。それぞれの「名品」に対する思い入れやエピソードとともに、お届けします。

「名品特集」がスタートしたのは今から16年前の、Precious創刊号から。ファッションプロの方々に推薦していただいた「名品」候補アイテムを、スタッフが実際にお店に出向いてリサーチし、心から納得できたものだけを、「名品」として選定。

商品の歴史やつくり手の思いまでを伝えるこの特集は、当時女性ファッション誌として、画期的なものでした。 試行錯誤の結果、たどり着いたひとつの結論は、「名品」とは、観賞に値する美しさだけでなく、実用性も含めた実力を兼ね備えたアイテム、流行に左右されない不変のアイテム、ということ。

デイリー使いこそ、エレガンスを極めるのが大人の選択。ロジェ ヴィヴィエ(Roger Vivier)の『ベル ヴィヴィエ』

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「ヒール靴の名門」ブランドとして知られる「ロジェ ヴィヴィエ」が生んだアイコン、『ベル ヴィヴィエ』。もともとは1965年に「イヴ・サンローラン」の「モンドリアンスタイル」に合わせ、デザインされたもの。名画『昼顔』でカトリーヌ・ドヌーブの足元を飾ったシューズとして知られ、象徴的な長方形のバックルとローヒールは、世界で最も多くコピーされた靴としても有名。写真は本体もバックルもパイソンという贅沢な一足。Precious2012年5月号掲載[Precious2020年8月号75ページ]

デイリーに活躍するカジュアルな「名品」だからこそ、エレガンスを極めるのも、大人の選択です。

「ロジェ ヴィヴィエの『ベルヴィヴィエ』は、上品でいてインパクト十分。何年愛用していても、足を入れるたびに、気分が上がる一足です。映画『昼顔』の影響も大きくて、『ローヒールなのに、とびきりエレガント』という印象が強いですね。まさにエターナルな魅力を備えた『名品』です」(川村有布子さん/前出)


「不朽の名品」で掲載した商品は、過去のPreciousで掲載した記事からの転載なため、現在は買えないものも含まれています。ブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。

WRITING :
河西真紀
EDIT&WRITING :
兼信実加子、喜多容子(Precious)