マインドフルネス瞑想で頭をスッキリ整えて毎朝をスタート!

昨日公開された【キャリア編】では、withコロナ時代を迎え、この春からほぼ在宅勤務だと語っていた、日本ロレアルのヴァイスプレジデント コーポレートコミュニケーション本部長の楠田倫子さん。「会社全体としては、残業を減らしワークライフバランスを整えていくことにすごく注力しているので、深夜残業は基本ないです」とのことですが、なかなか17:00に仕事が終わることはなく、オンラインミーティングが続く多忙なスケジュールをこなしています。

キャリア_1,インタビュー_1
 
名前 楠田 倫子さん
日本ロレアルヴァイスプレジデント コーポレートコミュニケーション本部長
(くすだ ともこ)1989年上智大学法学部国際関係法学科を卒業後、富士銀行(現みずほ銀行)に総合職として入行。1992年に同行を退職、米国コロンビア大学経営大学院へ留学。MBAを取得後1994年に帰国。米系消費財メーカー(ワーナー・ランバート、現ファイザー)を経て1999年に日本ロレアル入社。シュウ ウエムラ、ヘレナ・ルビンスタインなどロレアルグループ内のブランドの事業部長職を歴任。2015年にアクティブ コスメティックス事業部事業部長に就任し、2020年1月1日より現職。
日本ロレアル

そんな楠田さんが、心と身体を緩めて自分らしく過ごす時間とは? パワフルなキャリア女性のライフスタイルに関するエトセトラを、どうぞお楽しみください。

日本ロレアル副社長 楠田倫子さんへ10の質問

──Q1:暮らしている街の環境は?

「東横線沿線、一軒家に1人暮らしです。家を建てた際についてくださったインテリアコーディネーターの方に従いつつ、どちらかというとシンプルなインテリア。強いて言えば、輸入のカーテンにはこだわりました」

──Q2:モーニングルーティンは?

最近、マインドフルネス瞑想を取り入れています。在宅が多く、人と接したり外出する機会が減ってしまい、煮詰まってしまったときにいいかな、と思い始めました。

アプリを使いオンラインクラスを受講しています。先生によってやり方は異なりますがヨガクラスみたいなイメージで、最初ストレッチをし、瞑想が深まってくるとサイレントになり、何分間かに一回鐘が鳴ったり。30分のクラスをとることが多いです。何も考えないようにするので、頭がとてもスッキリします

──Q3:ナイトリールーティンは?

「入浴です。ヘアケアはケラスターゼを使用していて、髪のボリュームをコントロールしたいときは『ケラスターゼ オレオリラックス シリーズ』を、また、ストレートパーマをかけているので毛先のダメージを補修したいときには『ケラスターゼ エクステンショニスト シリーズ』を愛用しています」

 

いつも花を自宅に。直接購入で生産者をサポート

──Q4:ワークライフバランスのとり方は?

「コロナ前はできるだけ仕事を自宅に持ち帰らないようにしていました。在宅中心になってからは、仕事のスペースとオフタイムのスペースとを明確に分けるように心がけています。

在宅が始まった際、一時ダイニングテーブルで仕事も食事もしていたことがあり、同じ空間なので『座敷牢』みたいかな、と(笑)

当たり前なんですけど、仕事は書斎、食事はダイニング、リラックスはリビングと分けようと思い実施しています」

──Q5:最近凝っていることは?

コロナ禍のイベントキャンセルなどで行き場を失った花を生産者から直接購入して、花を自宅に切らさないようにしています。もともと近所のセンスのいいお花屋さんに花材を月に一度届けていただいていました。ちょっと変わった種類を入れてくださるので気に入っていて。

それも続けつつ、今回コロナになってロスフラワーの問題があったので、直接購入をよく利用しています。生産者さんから直送なので、ダリヤ30本、向日葵30本とか基本的に一種類が大量に届きます」

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大量に届いたバラをセンスよく活けて。
花_2,キャリア_3,インタビュー_3
近所のセンスのいいお花屋さんから届く花材でアレンジ
花_3,キャリア_4,インタビュー_4
ガーベラの一種活け
花_4,キャリア_5,インタビュー_5
今までで一番すごかったという芍薬30本。「ピンクのチャウチャウみたい!」と楠田さん。スモークツリーを混ぜて。

──Q6:趣味は?

「料理はひと通りやります。今はできないのですが、人を呼んでワイワイやるのが好きなので、そういうときに好評をいただいているのが魚の塩釜焼き。とても簡単ですが盛り上がります。一匹丸ごとのお魚の鱗を取り内臓を綺麗にして、ニンニクとローズマリーを詰めて、卵の白身に塩を入れ泡だてたもので覆ってオーブンで焼くだけ」

キャリア_6,インタビュー_6,レシピ_1
ホームパーティで盛り上がる!鯛の塩釜焼き
キャリア_7,インタビュー_7,レシピ_2,ホームパーティー_1
鶏肉と小玉ねぎを使った、楠田さん手製のパーティー料理

──Q7:STAY HOMEで重宝したレシピは?

「STAY HOME前からのお気に入りレシピですが、キャロットラぺは日持ちがして美味しいのでよく作ります。

人参の皮をむき、ピーラーで削いでリボン状にし、そこへオリーブオイルと酢、そして人参一本に対して一個のオレンジの果汁を投入します。それによって香りが爽やかになります。お好みでレーズンやクルミを足しても。一晩おいたほうが味がなじんで美味しくなります。一人一本くらいペロッと食べられちゃいます」

──Q8:マスクファッションのこだわりは?

「日焼け止め対策はしっかり塗り、眉、アイラインといった目周りのメイクをはっきりと」

大好きな京都でお気に入りのお店や意外な愛読書とは?

──Q9:お気に入りのバカンスの行き先や過ごし方、滞在先は?

「長めの休暇は軽井沢の家で過ごすことが多いです。2~3日の小旅行は、美食を求めて国内プチ旅行をするのが好きです。コロナ前は毎月のようにあちこちを旅していました。特に京都は年に1度は必ず行きます。コロナ前の最後の旅は岡山美食の旅で、おすし、中華、イタリアン、ワインなどを堪能しました。

京都は清水寺と三十三間堂が好きです。レストランなどは毎回開拓していて、京都の町屋でフレンチやイタリアンを頂けるお店が最近多いですが、『山路陽介』や『リョウリヤ ステファン パンテル』というフレンチや、イタリアンの『山口』がおすすめです」

──Q10:愛読書は?

『失敗の本質―日本軍の組織論的研究』ですマネージメント論としてはロングセラーの古典的な堅い本ですが、私は非常に感銘を受けました。

日本軍が負けたことを組織運営的に失敗があったと分析し、ガダルカナル島であったりとか、最後の悲惨な様子も克明に描かれているのですが、そうなった結果は、日本軍の意思決定のあり方や戦略の立て方で避けられたのではないか、という。反戦文学としても胸を打つものがありますし、もちろん組織論としてもすごく学ぶところもあります。とても得るものが多い書籍です」


以上、日本ロレアルのヴァイスプレジデント コーポレートコミュニケーション本部長の楠田倫子さんにうかがった、ライフスタイルについての10の質問でした。

取材時に話題にのぼったトピックの資料をリクエストしたところ、インタビュー終了後、30分も経たない間に自ら即座に送ってくださり、その驚きのスピード感にも成功の理由を感じました。

楠田さんは、先進国のなかで遅れをとっている日本の女性活躍の、トップランナーです!

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この記事の執筆者
立教大学法学部卒。ドイツメーカーにパーチェイサーとして勤務後、2009年に渡米し音楽修行。ジュリアード音楽院、マネス音楽院にて研鑽を積む傍ら、2014年ライターデビュー。2018年春に帰国し、英語で学ぶ音楽教室「epiphany piano studio(エピファニーピアノスタジオ)」主宰。ライターとしては、ウェブメディアを中心にファッション、トレンド、フェミニズムや音楽について執筆している。
公式サイト:epiphany piano studio