これから秋が深まるにつれ、着用機会が増えそうなブラック。

華やかさとモード感のある着こなしが40代女性にも人気のオリビア・パレルモが、黒を着る日にどんなヘアスタイルを合わせているのかを過去3年分のスナップ写真をさかのぼりチェック。

黒の着こなしをクラスアップさせるヘアスタイルの秘密を紐解いていきたいと思います。

黒コーデが引き立つオリビア・パレルモのヘアスタイル4

■1:マニッシュなパンツスーツの日は…アクティブな高め位置のシニヨンに

パンツスーツの日は、浅めのインナーとまとめ髪で肌見せすることで女性らしさをプラス。首まわりをすっきり見せる効果も。
パンツスーツの日は、浅めのインナーとまとめ髪で肌見せすることで女性らしさをプラス。首まわりをすっきり見せる効果も。

フェミニン派のオリビアには珍しいパンツスーツには、ボリュームのあるシニヨンスタイルを。

高めの位置でまとめたボリューム感のあるお団子は、程よいカジュアルさと快活さをもたらし、マスキュリンな着こなしに抜け感をプラスしてくれます。

高め位置のシニヨンヘアは、サイドと襟足はタイトに、トップは少しゆるめにまとめると、カジュアルに傾きすぎず、パンツスーツとの相性もバッチリ。

【つくり方】

1.全体にヘアミルクをなじませた髪を、手ぐしでつむじ位置に集めます。
2.トップとサイドだけ、コームかブラシでとかしてタイトに抑え、ヘアゴムで結んでポニーテールに。
3.結んだ毛束を根元からクルクルとねじって丸め、アメピンで固定。
4.トップの髪を部分的につまんで少しずつ引き出し、少しだけ高さを出せば完成です。

■2:エレガントなマキシドレスの日は…センターパーツのひとつ結びでしっとり感を

シンプルなヘアアレンジには、パープルを使ったスモーキーな目元やネックレスを重ねづけした首元を際立たせる効果も。
シンプルなヘアアレンジには、パープルを使ったスモーキーな目元やネックレスを重ねづけした首元を際立たせる効果も。

袖に花があしらわれたエレガントなマキシドレスの日は、シンプルなセンターパーツのひとつ結びに。

根元はきっちりとタイトに抑え、毛束にウエーブをつけてボリュームを出し、メリハリをつけることで艶やかさがアップ。

耳前にウエーブ感のあるおくれ毛を残すことで、グッと華やいだ印象になります。

【つくり方】

1.クセ毛の方やパーマがかかっている人は、そのままの質感を生かします。ストレートの人はヘアアイロンで全体をランダムに巻いておきます。
2.センターで分けた髪のトップにヘアワックスをなじませます。耳前にひと筋、おくれ毛を残し、コームでとかしながら襟足に集め、ひとつ結びに。
3.結んだ毛束にまとまりが出る程度に少量のヘアミルクを揉み込みます。ヘアミルクの残った指先で耳前に残したおくれ毛をつまんで毛束感を出せば完成。

■3:カジュアルモードなミニワンピの日は…スタイリッシュなミドルポニーに

ポニーテールで頭をコンパクトにまとめることで、全身のバランスアップがかない、ミニワンピをよりスタイリッシュに着こなすことができる。
ポニーテールで頭をコンパクトにまとめることで、全身のバランスアップがかない、ミニワンピをよりスタイリッシュに着こなすことができる。

「ジャンバティスタ ヴァリ」のコレクションにてスナップされた際には、ミニワンピに高すぎず、低すぎずの位置で束ねたポニーテールを披露したオリビア。

大人女性がポニーテールにする際、重要なのが「どの高さで結ぶか」です。高すぎると若作りな印象に、低すぎるとポニーテールの溌剌とした魅力が損なわれてしまいます。

大人のポニーテールのベストなのは、こめかみの高さです。

また結んだ毛束の一部を根元に巻きつけて、結んだゴムを隠すのもポニーテールに洗練感をもたらす鍵に。

【つくり方】

1.髪全体を太めのヘアアイロンでランダムに巻いておきます。コンサバ感が出ないように、毛先まで巻き込まないのがコツ。巻き終わったらヘアワックスを全体に揉み込みます。
2.ブラシでとかしながら髪をこめかみの高さに集め、細めのヘアゴムで結びポニーテールに。
3.結んだ毛束を少しとり、根元に巻きつけてゴムが見えないように隠し、巻き終わったらアメピンで固定します。
4.結んだ毛束を指で割き、軽くボリュームを出せば完成。

■4:ポンチョ+プリーツミニの日は…ボブのダウンスタイルでシンプルに

ともすれば野暮ったく見える可能性のあるコーデも、ボブのもつヘルシーさやモード感をプラスすることでさらりと着こなすことができる。
ともすれば野暮ったく見える可能性のあるコーデも、ボブのもつヘルシーさやモード感をプラスすることでさらりと着こなすことができる。

ロングヘアのイメージが強いオリビアですが、2017年6月からしばらく、あご下のボブ〜肩にかかるロブを楽しんでいた時期も。当時は、断然ダウンスタイルで過ごすほうが多かったようです。

ポンチョ+プリーツミニ+ニーハイブーツの大人ガーリーなコーデには、シンプルなストレートボブを合わせ、甘さを緩和。さらに、ボブがもつモード感がポンチョコーデのスパイスになっています。

【つくり方】

1.髪をストレートにブロー。毛先は軽く内巻きに。クセのある方は、ストレートアイロンで伸ばします。前髪を6:4で分け、全体に少量のヘアミルクをつけてまとまりをもたせます。
2.仕上げにグロススプレーを吹きかけ、艶やかな質感に整えれば完成。


ブラックコーデをよりスタイリッシュに見せるためには、マッチするヘアスタイルを選ぶことが重要だとおわかりいただけたと思います。黒の出番が多くなるこれからの季節の参考にしてみてください。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
新田晃与