お仕事コーデに必須の「ジャケット」は、キャリアウーマンと縁深いアイテムではありますが、着こなしに変化をつけるのが難しいと悩まれている方も多いのが現実。今回は、世界を代表するキャリアウーマンのひとり、クリスティーヌ・ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁のジャケットスタイルに注目します。

知的でエレガントな佇まいが美しいラガルドさんですが、その風貌を印象付けているのは「スカーフ、ネックレス、ブローチ、襟」という4つの存在です。クリスティーヌ・ラガルド流の「首元のアレンジテクニック」を習得して、いつものジャケットスタイルをアップデートしていきましょう。

ジャケットスタイルを華麗にアップデート!クリスティーヌ・ラガルド流、知的エレガントな着こなしテクニック4

■1:顔まわりを華やがせる「スカーフ」

スカーフを添えて
エルメスのスカーフをはじめ、ワードローブに多数そろえていると公言しているラガルドさん

「スカーフ」は、お仕事スタイルの定番である「ジャケット」に女性らしい艶めきを与えてくれます。コーディネートに加えるだけで顔周りを華やがせてくれる効果もあるので、幅広いシーンで頼りになりそう。選ぶ柄次第でムードチェンジも自在に行えるので、出張先でも重宝しそうですね。

シーンによってスカーフの色や柄を使い分けるのがラガルド流。メディア向けの会見に臨んだこの日は、ブルー地にグラフィカル柄があしらわれたスカーフで、知的な雰囲気に。クールなイメージをまといながら、首元にゆるく添えて、生地のソフト感をアピール。シャツの内側に添わせる大人な着こなしも習得したいポイントです。

■2:黒ジャケットを華やかに一新する「ボリュームネックレス」

ネックレスとピアス
ネックレスとピアスのトーンを合わせて、ジュエリーを主役にしたビジネスコーデを完成

定番ジャケットを華やかに仕立てるには、「ボリュームネックレス」を加えるテクニックも。首元にしっかりと寄り添うチョーカータイプを選ぶことで、知的なイメージを印象付けることができます。

公の舞台に出ることが多く、ジャケットを着慣れているラガルドさんは、ネックレスで華やぎを加えるアレンジもお得意。この日は、ブラックのジャケットに好相性のシルバーネックレスをセット。リッチ感の強いゴールドよりも、ハンサムな印象に整います。サテン地の襟と共鳴し、顔まわりを華やかに仕上げています。

■3:凛々しさと個性をアピールする「ブローチ」

ブローチ投入
着慣れたお仕事ジャケットも、ブローチを使ってイメージチェンジ

ラガルドさんが得意とする、襟や胸元に上品なブローチを迎える着こなしは、世界の王室レディーが好むスタイルでもあります。メンズライクなダークトーンのジャケットにも、ブローチをあしらうだけで、一気に品位と華やぎを灯してくれます。自分好みのモチーフを選ぶことで、個性を印象づけることも。

報道機関向けの会合に出席したラガルトさんは、ブラックジャケットで威厳を感じさせました。胸元に配したブローチは、知性のシンボルとされるフクロウのモチーフをチョイス。シンプルな白シャツと組み合わせて、端正で凜々しい装いに仕上げました。

■4:首回りを優美に演出する「襟のレイヤード」

襟レイヤード
白、グレー、チャコールと、色をずらしたグラデーションがエレガント

シャツやジャケットの襟は、それぞれの形ごとに異なるイメージを与えます。襟を重ねることで、味わい深い重層的な装いへ。年齢とともに気になりがちな首まわりをきれいに演出する上でも、効果的なテクニックです。

カッチリしたジャケットは、重ねることでスタイルに奥行きが出て、表情が深まります。ラガルドさんはジャケットの襟を立てて、シャツの襟を少しのぞかせた上からコートを羽織って、襟の「3重奏」を完成させました。それぞれの襟のロール加減を調整することで、全体が優美に映っています。


今回は、ビジネスシーンに欠かせない「ジャケット」スタイルのバリエーションを増やすためのラガルド流・4大テクニックに注目しました。「スカーフ、ネックレス、ブローチ、襟」という4つのキーワードを巧みに操り、シーンに合わせたスタイルを披露するその様は、ため息が出るほどの美しさ。世界の大舞台で磨かれたラガルド流ジャケット術を、この秋冬のお仕事スタイルに生かしてみてくださいね。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃