お仕事シーンで欠かせない「ジャケット」ですが、ベーシックな印象から抜け出すことが難しいアイテムでもあります。今回注目するのは、鮮やかなカラージャケットでセルフプロデュースするアメリカのTulsi Gabbard(トゥルシー・ギャバード)下院議員の着こなし。人前に出る機会の多い政治家ならではの、カラージャケットのスタイリングは、それだけで好感度アップへと繋げる強さがあります。

今回は清楚な白色、情熱的な赤色、知的な青色という3色を味方につける女性政治家から、ビジネスシーンに生かしたい巧みなジャケットの着こなし術を学んでいきましょう。

色選びで好感度アップ!大切な日のジャケット選びは、女性リーダーがお手本

■1:清らか&上品イメージを強調する「白色のジャケット」

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あえてシャツを選ばず、エレガントにデコルテを演出

誠実さや清潔感を示すうえで、最適な選択は「白」でしょう。全身を白でまとめる「オールホワイト」の装いは、大事なプレゼンテーションの日など、オフィシャルなシーンでの第一候補になります。

ギャバード議員は、ダブルブレストの「白色の正統派ジャケット」できちんと感を印象づけました。クリーンな印象を与えてくれるオールホワイトのスーツは、オフィシャルな場面に最適。白のくるみボタンも統一感を高めています。ネックレスとイヤリングは華奢なタイプのゴールドを選んで、やわらかい雰囲気を添えました。

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小ぶりのゴールドネックレスが上品テイストをプラス

白は「膨張色」ともいわれますが、オールホワイトでまとめれば、クールですっきりと見せることもできます。コーディネートの基本形は「ジャケット×ボトムス」の端正なスーツです。

シングルボタンの軽やかなジャケットを選んで、スーツ姿を爽やかに見せています。ウエストに程よくシェイプを利かせて、シルエットにめりはりをもたらしています。

■2:情熱や人柄をアピールする「赤色のジャケット」

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スプリングホックジャケットが凜々しくシャープ

情熱を感じさせる「赤色のジャケット」は、説得力が求められる場面に向いています。ボトムスは赤を引き立てる黒パンツが好相性です。

大事な選挙集会に臨んだギャバード議員は、「勝負ジャケット」をまとって登場。内に秘めたパワーを、燃えるようなレッドに託しました。立ち襟に加え、ボタンレスの打ち合わせという一風変わったディテールが個性を引き出しています。黒のストレッチパンツを合わせて、女性らしいスリムなスタイルへと整えています。

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ウエッジソールの靴で美脚を演出

赤色のジャケットはインパクトが強いので、ビジネスシーンにおいてはコンパクトな形を選ぶほうが好印象を与えやすいでしょう。コーディネートに動きを出す袖先を折り返す小技がアクティブなムードをまとわせています。

ノーカラーのジャケットは、襟付きに比べて、フレンドリーに映ります。インナー、パンツ、靴はすべて黒でそろえて、「赤×黒」のコントラストを生かしたスタイリングに。センタープレスのスラックスパンツが、マスキュリンな雰囲気を引き立てています。

■3:爽やかで知的なキャラクターを印象づける「青色のジャケット」

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フープピアスでパンツスーツに艶やかさを添えて

冷静さや品格のイメージが伴うブルーカラーは、スーツやジャケットに取り入れることで、知的なキャラクターを印象付けることができます。

インタビューを受ける日に、ギャバード議員が選んだのは、目の覚めるような青色のスーツ。ストレッチ素材のセットアップで、行動力もアピールしています。

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モダンさを引き出す、スナップボタン仕様のデザインジャケット

凛とした女性像を印象づけてくれるだけでなく、自然な細感を引き出してくれるのも魅力といえるでしょう。

英国王室に伝統のロイヤルブルーが物語る通り、ブルーは気品を薫らせてくれます。本格的なテーラーリングが冴えるジャケットを選ぶことで、さらに格上げ効果を発揮。白シャツで合わせるのがオーソドックスな合わせ方ですが、ギャバード議員のように黒のインナーを合わせることで、コンパクトかつスマートに整えることができます。


ビジネスシーンで勇気を与えてくれる「ジャケット」選びは、キャリア女性にとって重要なテーマ。今回注目したギャバード議員の着こなしのように、ホワイトやレッド、ブルーなどの「色ジャケット」を上手に取り入れることで、スタイルから自身の熱量を伝えることもできます。

目的やシーンに合わせて、色を生かしたジャケットスタイルを取り入れることで、仕事に臨むモチベーションも整えてくれそうですね。「勝負ジャケット」としてお仕事コーデに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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この記事の執筆者
多彩なメディアでランウェイリポートやトレンド情報、着こなし解説などを発信。バイヤー、プレスなど業界での豊富な経験を生かした解説が好評。自らのTV通版ブランドもプロデュース。TVやセミナー・イベント出演も多い。著書に『おしゃれの近道』『もっとおしゃれの近道』(学研パブリッシング)がある。
PHOTO :
AFLO
WRITING :
宮田理江
EDIT :
石原あや乃