2020年のラストを飾る12月は、ハッとするほど品格を備えたスタイルを目指したいもの。そんな中、雑誌『Precious』12月号では、「スタイリスト髙橋リタPresents!憧れのジャッキー・テイストで盛り上がる12月の『1か月コーディネート』」企画を、展開しています。

着こなしのお手本にしたのは、ファッショアイコンとして、ジャッキーの愛称で親しまれ、今なお人気を集めるジャクリーン・ケネディ・オナシス。ファーストレディとして活躍したのち、出版社の編集者へと歩みを進め、自立した生き方を貫いたジャッキー。

「その着こなしはベーシックでいてどこか華やか。彼女こそが、永遠のファッションミューズです」と語るのは、ジャッキーの着こなしを敬愛することで知られる、スタイリスト髙橋リタさん。ジャッキー・スタイルを、髙橋リタさんとともに再解釈したコーディネートを、12月のカレンダーに乗せて、発信していきます。

この記事では、1か月コーディネートで着回す、「主役アイテム」7着をご紹介します。

冬のジャッキー・スタイルを完成させる主役のワードローブ【土台編】

好感度の高いジャッキーの着こなしを完成させる主役となるワードローブはシックカラーが中心。大人にふさわしい冬の着回しの土台となるアイテムの選び方を、スタイリスト髙橋リタさんが指南します。

ベーシックも華やぎも手に入る、珠玉のアイテムを厳選!

アウター_1,コート_1,ニット_1,ブラウス_1,パンツ_1,ワンピース_1,スカート_1
A.コート¥450,000(キートン)、B.ニット¥25,000(スローン)、C.ブラウス¥113,000(キートン)、D.パンツ¥32,000(スローウエアジャパン〈インコテックス〉)、E.ワンピース¥80,000(マルティニーク ルコント ルミネ有楽町〈マディソンブルー〉)、F.スカート¥89,000(イザ〈ヌメロ ヴェントゥーノ〉)、G.ジレ¥400,000(クルチアーニ)

A:グレージュベルテッドコート

知的な印象をもたらすグレージュのカシミアコートは、軽やかなダブルフェース仕立てや、ドロップショルダーで着心地も抜群。ショールカラーに施したラペルをつなぐゴージラインがアクセントに。

B:黒タートルネックニット

ジャッキーがこよなく愛したごくシンプルな黒タートル。なめらかなウールと光沢感のあるシルクの混紡糸を用い、細番手の16ゲージで編み上げたシンプルな一枚。

C:ジオメトリック柄ブラウス

ボウ幅が広く、優美な雰囲気を醸し出すシルクブラウスは'70年代ごろのジャッキーが愛用したプリント柄をセレクト。

D:白ウールパンツ

重心を軽やかに見せる白のパンツで小粋な装いを。

E:ワンピース

ハリ感のあるジョーゼットで、ふんわりと広がるドラマティックなシルエットに。

F:ツイードスカート

冬らしい素材感でコントラストを楽しめる、ツイードのスカートは、ジャッキーが好んだ上品なシルエットに、スリットで今どきのモード感を加味して。

G:フォックスファージレ

毛足の長いフォックスファーと、温もり感のあるベージュがリッチな印象を約束。後身ごろにはシープレザーを、裏地にはウールカシミアのニットを採用し、快適な着心地も実現。


「知的で上品な装いが輝きを放つということをジャッキー・スタイルが証明しています」(髙橋リタさん)

知的で品格を備えたジャッキーの着こなしを、だれよりも愛する髙橋リタさん。

「ジャッキーのスタイルが今もなお、輝きを放つのは、リアルに働く女性としての着こなしを楽しんでいたということが根底にあります。

ファーストレディとして好感度を抱かれる装いを大切にしていたり、地中海でのバカンスでは、街の雰囲気に溶け込むカジュアルを、編集者時代にはシャープな装いで…、とそれぞれのシーンにふさわしい装いを選んだりしていたからです」

大人コーデ_1,セレブ_1
ジャクリーン・ケネディ・オナシス

「ジャッキーが愛した上質なアイテムで着こなしを構築することで究極のベーシックがかないます」髙橋リタさん

ジャッキーが愛した上品な着こなしは、実は着回しを考えるうえでも実に有効。

リタさんいわく、「ジャッキーは奇をてらわないベーシックな洋服をつねに選んでいたぶん、小物のアレンジで華やぎやリッチ感を演出する名手でした。パールジュエリーやスカーフ使いを楽しむ余裕が、真の洗練へと導いてくれるという最良のお手本です」

問い合わせ先

PHOTO :
小林美菜子、Getty Images
STYLIST :
髙橋リタ
HAIR MAKE :
野田智子
EDIT :
川口夏希、小林桐子(Precious)