フィンランドは、国土の半分以上を森が占め、北極圏ではオーロラが楽しめるなど大まかな知識はあるものの、その土地特有の文化や風習までは詳しく知らない。また、日本では北欧デザインのインテリアが人気であるが、そのルーツまでを詳細に知る者は少ないだろう。フィンランドに限らず、言われてみるとよく知らないことが多い世の中であるが、そんなフィンランドの疑問に答えてくれるのが、ここで紹介する「デザインあふれる森の国 フィンランド」だ。

フィンランドの魅力を1冊に凝縮

思わず旅に出たくなる魅力を、現地コーディネーターならではの視点で紹介!

「デザインあふれる森の国 フィンランド」P50〜51より
「デザインあふれる森の国 フィンランド」P50〜51より

構成は全部で4部構成で、現地コーディネーターならではの視点でフィンランドの魅力を丁寧に解説。パート1では、主にヘルシンキの街の様子を紹介。歴史的建築物をはじめ、自然とデザインが融合した街並みや、お洒落なカフェやレストランなどを紹介。コーヒー休憩が法律で定められているなんていう情報も。

「デザインあふれる森の国 フィンランド」P106〜107より
「デザインあふれる森の国 フィンランド」P106〜107より

パート2では、都会の荘厳から離れ、我々が思い描くフィンランドらしさをもっとも感じることができる田舎町だ。フィランドに訪れたならぜひとも訪れたい大自然だ。公衆サウナや、世界的に有名なムーミンなど四季折々の風景を楽しめる世界を楽しんでいただきたい。

「デザインあふれる森の国 フィンランド」P128〜129より
「デザインあふれる森の国 フィンランド」P128〜129より

パート3では、フィンランド、スエーデン、ノルウェー、ロシアにまたがる北極圏エリア「ラップランド」だ。サンタクロースやオーロラなど、誰しもが憧れる幻想的な世界を紹介している。

「デザインあふれる森の国 フィンランド」P150〜151より
「デザインあふれる森の国 フィンランド」P150〜151より

パート4では、暮らしに溶け込むフィンランドデザインの魅力を再認識できるブランドやアイテムを紹介している。もちろんフィンランドを代表するアアルト作品も紹介しているので、合わせてチェックしたい。

そのほかにも、明日自慢したくなるような、小ネタなどが紹介されているので、知見を深めるためにも読破していただきたい。

本来は旅へと掻き立てるのが旅本であるが、いずれ来る時期に備えて知識を蓄えたり、想像で行った気分に浸るのもありだ。読めばほんのり癒される1冊は、疲れた体に新鮮なスパイスを与えてくれる。現地コーディネーターによる丁寧な解説は、普段気がつかないところや、知ることのない魅力を再認識させてくれることだろう。

<出典>
旅のヒント BOOK シリーズ「デザインあふれる森の国 フィンランドへ」
「デザインあふれる森の国 フィンランド」
【内容紹介】現地在住でコーディネーターやライターとして活躍している著者による選りすぐりのフィンランド・ガイドブック。首都ヘルシンキは、大聖堂や岩の教会、多彩な美術館や美しい図書館の数々、サウナなどを厳選してご紹介。
2020年11月24日発売 ¥1,760(税込)

問い合わせ先

イカロス出版

TEL:03-3267-2766

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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