機能とデザインを両立したインテリア家電の流れは、暖房器具にも増えている。エアコン以外の、家庭で使われる暖房器具は、大きく電気式と燃料式に分けられる。いずれもファンを使って温風を室内に届けるファンヒーターが主役だが、電気ファンヒーターでは、温風・冷風・空気清浄機能をひとつにまとめたダイソン「ピュア ホット アンド クール」や、暖炉の炎をLEDで再現した“疑似炎”が特徴のディンプレックス「ジセラ2」といった、オリジナリティあふれる商品の台頭も目立ってきている。
プレミアムな温もりは身も心も暖める
燃料系では、見える炎でも温もりを与える、昔ながらのストーブも根強い人気。レトロなデザインながら、モダンな応接室に置いてもインテリアに溶け込む、アラジンの石油ストーブ「ブルーフレーム」は製造から90年を経た現在も定番として幅広い世代に利用されている。また、電気と燃料のハイブリッドいえるのが、密封されたオイルを電気で暖めることでパネルから放熱し、輻射熱によって室内を暖めるオイルヒーターも冬の定番。
給油は不要で、風にあたらないことから、個室、寝室用としては長く使われている。このオイルヒーターの代名詞といわれるデロンギから登場した、オイルヒーターのクリーンさと暖房効率のよさを受け継いだ「マルチダイナミックヒーター」も愛用者を増やしている。
冬本番の今、新しい温もりを求めて、機能も見た目も満足できる、デザイン暖房を選んでみてはいかがだろう。
インテリアにもなるデザイン暖房器具４選
デロンギ マルチダイナミックヒーター（Wi-Fi モデル）
輻射熱と自然熱対流で、空気だけではなく壁や天井まで、ムラなく素早く暖める、電気ヒーター。やけど・火事が起こりにくいなど安全面にも配慮。温風が出ないため、肌やのどが乾燥しにくく、ホコリも巻き上がらず、部屋の空気をクリーンに保つ。
オイルヒーターの暖房特性を踏まえながら、0.5℃刻みの温度設定に対応するなど、よりスマートな使い方ができる。さらに本モデルには、Wi-Fiを搭載。スマートフォンアプリを利用して細かな制御や、外出先から帰宅前に部屋を暖めたり、ヒーターの停止操作も可能。アプリ内にある「MySleep」を使えば、就寝中の温度管理もでき、良質な睡眠環境を整えられる。スマートスピーカーによる音声コントロールにも対応。折り畳みキャスター付きで、部屋間の移動も簡単だ。
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ダイソン ピュア ホット アンド クール 空気清浄ファンヒーター
温風、冷風、空気清浄の１台３役で使える、空気清浄機能付きのファンヒーター。暖気をパワフルに送り出し、速く、均一に部屋全体を暖め。350°の首振り機能と、遠くの空気の汚れを引き寄せて循環させることにより、清浄された暖かい空気だけを部屋中に届ける。また、スマートな温度制御機能を搭載。室温が設定温度に達すると、自動で温風モードを停止して無駄な加熱を防ぎ、室温が下がると温風モードを再始動して設定温度を保つ。
さらに定評のある空気清浄機能は、密閉性の高い360˚グラスHEPAフィルターによって、空気中からウイルスなども含むPM0.1レベルの微細な粒子を捕集。活性炭フィルターが、有害なガスやニオイも除去する。オールシーズン活躍し、羽根がないのでお手入れも簡単にできる。
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ディンプレックス 暖炉型電気ストーブ ジセラ2
イギリスで長く親しまれる家電ブランド「ディンプレックス」の、奥行きを17cmに抑えたスリムな暖炉型電気ヒーター。インテリアとして部屋になじむ、木目調の上質でシックなスタイル、そしてLEDのイルミネーションによって再現された炎のゆらめきが、暖炉の独特な温もりを演出し、贅沢な気分に浸ることができる。省スペースタイプのため、リビングだけではなく、書斎や寝室といった個室用にも最適。壁と一体となる薄型設計ながら、本体のトップにはオブジェなどを置ける飾り棚が付いた機能的なデザイン。もちろんリモコンによるコントロールにも対応している。
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アラジン ブルーフレーム BF3912K
完成されたデザインと性能を受け継ぎながら、90年以上も製造され続ける、石油ストーブのロングセラー。「ブルーフレーム」の名は、ムラなく気化された灯油が充分な酸素を供給され、良好な燃焼状態であることを表す「青い炎」に由来。気になる風や駆動音もなく、暖められた空気が上昇して広がる対流式なので、暖かさが部屋をくまなく包みこんでくれる。
点火・消火時のニオイを抑え、耐震自動消火装置や、一酸化炭素、臭いの原因となる炭化水素を低減する排ガス浄化触媒を採用するなど、高い安全性も備えている。部屋や空間を問わず、どこに置いても違和感のない、親しみのあるレトロでコンパクトなデザインも本製品の魅力。インテリアとして導入するユーザーも増えている。
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- TEXT ：
- 安藤政弘 ライター
