「原ねる」ってなんと読む?「はらねる」ではないですよ!原点に立ち返ります!

みなさま、人類の知る、史上最大のダイヤモンド原石の大きさはどのくらいかご存知ですか?

なんと、3106カラット、621.35g!男性の握りこぶしほどの大きさです。

この「史上最大のダイヤモンド原石」が発見されたのが、1905(明治38)年の1月26日です。

南アフリカのカリナン鉱山で発見された原石は、鉱山の所有者・トーマス・カリナンの名をとって『カリナン』と名付けられました。鉱山の監督者が原石を発見した際には、ここまで大きなダイヤモンドがあるなどと連想せず、最初はガラスだと思った…という逸話があります。

…というところで、原石の「原」という字から、本日1問目のクイズです。

【問題1】「原ねる」ってなんと読む?

「原ねる」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「物事の根本を探究する。根本にさかのぼって考える。」という意味の言葉です。

「小手先のことを考えるより、原点を原ねたほうが、良いアイデアにつながるんじゃないかしら?」

「○○ねる」と読み仮名2文字です。
「○○ねる」と読み仮名2文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 「原(たず)ねる」 です。

正解できましたか?
正解できましたか?

「原始」「原因」「原石」などの熟語になっているように、「原」という字には「おおもと。起こり。」という意味がありますので、「原(たず)ねる=物事の根本を探究する」という読みがあるのも納得ですね。

さて、史上最大のダイヤモンドの原石『カリナン』の行方はどうなったのでしょうか?

『カリナン』は、当時英国植民地であった南アフリカのトランスバール政府が買い取り、時の英国王エドワード7世に贈呈されました。エドワード7世はアムステルダムの一流研磨師・アッシャー兄弟に、この巨大な原石のカットを依頼。彼らの元で『カリナン』は9個の大粒ダイヤと、96個の小粒ダイヤに加工され、中でも最も大きな粒『カリナン1世』は、イギリス王室の王笏に、2番目に大きな『カリナン2世』は王冠にはめられています。

…さてクイズです。

【問題2】「王笏」ってなんと読む?

「王笏」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「君主が持つ、象徴的かつ装飾的な杖」という意味の言葉です。

「王様の杖」、正式な単語では何というのでしょう?
「王様の杖」、正式な単語では何というのでしょう?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 「王笏(おうしゃく)」 です。

意外と知らない単語ですよね!

「王様の杖」の正式名称は「王笏(おうしゃく)」なのです。

『カリナン1世』のはめ込まれた王笏、『カリナン2世』のはめ込まれた王冠は、現在、英国議会の開会式などでエリザベス女王が身に着けられたり、イギリスのロンドン塔内『ジュエルハウス』に展示されたりしています。

本日は、116年前に発見され、今なお「史上最大のダイヤモンド原石」と言われる『カリナン』のエピソードに合わせて、

・原(たず)ねる

・王笏(おうしゃく)

などの難読漢字クイズをお送りしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『カラッツGem Magazine』株式会社KARATZ
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ILLUSTRATION :
小出 真朱