殿様気分で会議や休息!?江戸時代へタイムスリップできる宿

長野県松本市・四し賀が地区に建つ本陣小澤家。

江戸時代、松本藩の藩主が参勤交代の往来の際、休憩に立ち寄ったという屋敷です。当時の建物は明治41年に焼失したものの、大正2年に忠実に復元し再建されました。

2340㎡の広大な敷地には、母屋、離れ、蔵4棟が点在。本陣の様式を今に残す貴重な建造物である母屋と、昭和初期に建てられた離れの2棟を4つの客室、ダイニングとラウンジに改修し、新たに宿泊施設としてオープンしました。

運営は、老舗旅館「扉温泉明神館」などを手がける扉グループ。2019年開業の「Satoyama villa DEN」に続く里山再生プロジェクトの第二弾です。

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建物外観。
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建物の一角。

旧江戸街道の保福寺宿にある由緒ある建物。当時の日本家屋では珍しい3階建て。問屋として栄えた名家の風格が残ります。

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客室A。実際に殿様が休息したという最も格式の高い部屋。
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左/客室C。吹き抜けの大空間に架けられた渡り廊下でふたつの部屋を行ったり来たりできる。右/客室B。一段上がったこの部屋では殿様と家来が会議をしていたとか。

特筆すべきは母屋の3室。殿様が実際に休息した奥座敷、家臣と会議をしたと伝承される部屋、渡り廊下でふたつの部屋を行き来できる部屋など、江戸時代の雰囲気を体感できる面白い造り。高さ13mの吹き抜けや1本の欅でつくられた梁などダイナミックな建築様式も圧巻です。

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離れの2階にある客室Dは和モダンテイスト。
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離れの一角。
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ダイニング

離れは、現存するステンドグラスをそのまま生かした大正ロマンな空間となっています。

ダイニングは予約すれば宿泊者以外も利用可能です。

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宿泊者専用の、地元食材を楽しめる夕食の鍋。事前予約制。
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宿泊者専用の華やかな朝食。事前予約制。

さらには、囲炉裏が残るダイニングで地元の食材を使った滋味あふれる夕食や、殿様をイメージした朝食も楽しめるとあれば、ぜひ一度訪れてみたいものです。

※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。

問い合わせ先

  • Satoyama villa 本陣
  • サトヤマ ヴィラ ホンジン
  • 料金/客室A~C¥80,000、客室D¥40,000
  • TEL/0263-31-2301(予約・問い合わせは扉温泉明神館)
  • 住所/長野県松本市保福寺町246
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EDIT&WRITING :
川村有布子、田中美保、古里典子(Precious)