自分にあったバイシクルライフをかなえる一台と出会える

「今までにない独創的な自転車を作りたい」。それが、ポプロモビルのオーナー、山田敦彦さんの思い。いすゞやマツダのカーデザイナーとして活躍した山田さんは、独立して大手自動車メーカーのデザインコンサルティングを手がけた後、2017年にポプロモビルを創設した。現在、同社では、オリジナルモデルの「ポプロ ワン」をはじめ、「ポプロ スマイル」「ディティ」の3モデルを展開。2020年8月からは、オンラインでの発売の充実も図られている。

populo ONE(ポプロ ワン)/ポプロモビルのエッセンスが詰まった原点モデル。継ぎ目のないシンプルで美しいステンレスフレームは最先端の技術を使ったメイドインジャパン。装着されるパーツは、日本だけでなく、ヨーロッパを中心に世界からも集めたこだわりの逸品。長さ1.45mは、エレベーターの乗降にも便利で都会 生活でもストレスなく使用できるサイズ。¥239,000
populo ONE(ポプロ ワン)/ポプロモビルのエッセンスが詰まった原点モデル。継ぎ目のないシンプルで美しいステンレスフレームは最先端の技術を使ったメイドインジャパン。装着されるパーツは、日本だけでなく、ヨーロッパを中心に世界からも集めたこだわりの逸品。長さ1.45mは、エレベーターの乗降にも便利で都会生活でもストレスなく使用できるサイズ。¥239,000

山田さんの長年にわたるカーデザインの経験と哲学を生かしたポプロモビルの原点が「ポプロ ワン」。シンプルな美しさと使いやすさを両立。低重心による安定性の高い走りが、幅広い年齢層に受け入れられている。

populo SMILE(ポプロ スマイル)/SMILEの名前のとおり、楽しくゆったり走れるリラックスライディング・モデル。原点モデルのpopulo ONEをベースに、ラウンドハンドル、アルミ製フェン ダーを標準装備。 イタリアのセレロイヤス社製のサドルは、ポプロモビル限定 のホワイトカラー。エレガントなスタイルが目を引く。¥255,000
populo SMILE(ポプロ スマイル)/SMILEの名前のとおり、楽しくゆったり走れるリラックスライディング・モデル。原点モデルのpopulo ONEをベースに、ラウンドハンドル、アルミ製フェン ダーを標準装備。 イタリアのセレロイヤル社製のサドルは、ポプロモビル限定 のホワイトカラー。エレガントなスタイルが目を引く。¥255,000

「ポプロ スマイル」は、リラックスしたポジションで景色を楽しみながら、街中や自然の中をゆったりと走ることをコンセプトに生まれたモデル。

Diti(ディティ)/厳選された高性能なパーツを装着したスポーツ・モデル。ホイールセットをGran Compeの451サイズに、ギアはシングルスピード化。Sugino Engineering のクランクセット、I z u m iのチェーンの組み合わせ 。ハンドル、ステム、シートポストはNitto、ブレーキシステムはDiaCompe。サドルはイギリスのChargeBikes、スポーティでありながら日常でもコンフォートに使える。¥362,000
diti(ディティ)/厳選された高性能なパーツを装着したスポーツ・モデル。ホイールセットをGran Compeの451サイズに、ギアはシングルスピード化。Sugino Engineeringのクランクセット、Izumiのチェーンの組み合わせ。ハンドル、ステム、シートポストはNitto、ブレーキシステムはDia Compe。サドルはイギリスのCharge Bikes、スポーティでありながら日常でもコンフォートに使える。¥362,000

「ディティ」はポプロ ワンと同じステンレスフレームをベースにしながら、さらに厳選されたハイスペックなパーツを装着したモデル。スポーツカーのように低重心で安定し、気持ちのよい走りを実現してくれる。

それぞれに違ったスペックをもつこの3モデルの写真を見ると、その共通するフォルムに、「今までにない独創的な自転車を作りたい」という山田さんの思いを感じる。そう、ポプロモビルがこだわったのが、U字型のフレームのデザイン。それもかなり深いU字型。その理由は、スーツやジャケットなどの通勤スタイルの時でも、足を上げて跨ぐというアクションなしでスマートに乗り降りできるようするためだった。

部品のひとつひとつがポプロモビルのヒストリーを紡ぎ出した

2017年に起業したポプロモビルのヒストリーは、このU字型フレームをはじめとする独特な部品を製造・提供してくれるメーカーを探すことから始まった。というのも、日本では、自転車の部品メーカーの多くが廃業しており、小ロットでの発注は難しいのが現実だった。半ばあきらめかけたときに道を開いてくれたのが、排気管を中心とするバイクのコンポーネントを開発・生産する静岡県(掛川市)の「榛葉鉄工所」の社長の「一度ゆっくり会いましょう」という電話でのひと言だった。

キックスタンドを手がける自転車スタンドの専門メーカー「丸一金属工業」は、2019年に百余年の長い歴史を閉じている。しかし、その質実剛健でありながら、細部まで繊細なデザインのスタンドは、ポプロモビルにはなくてはならない存在であることに変わりはない。

山田さんの熱い思いを受けとめて「榛葉鉄工所」がU字型フレームの開発・生産を担当することになったのを機に、社長自らも設計者である老舗の自転車ブレーキーメーカーの「ヨシガイ」、大正12年創業という歴史ある自転車ハンドルメーカー「日東」、明治43年創立の自転車スタンドメーカーの「丸一金属工業」といった錚々たる顔ぶれが、ポプロモビルの協力メーカーとして名乗りを上げた。それらのメーカーには使い込まれた加工機械などの設備があり、創業者や社長の発想とリーダーシップのもと、職人的スタッフが世界最高のモノを作り出す能力があった。

そんな協力メーカーのひとつ「丸一金属工業」は、日本で普及しているスタンドの原型を発明したともいえる歴史的なメーカーなのだが、残念なことに2019年に閉業。だが、閉業を前に、これから生産するポプロモビルのモデルのために十分な数のスタンドは確保してもらった、と山田さん。そんな物語が秘められた部品を集結させてでき上がるポプロモビルの自転車。山田さんは「メンテナンスをすることで100年のロングライフも可能な、高品質なパーソナルモビリティです」と語る。そして、地球温暖化の危機の中、環境に優しい自転車を手がけることに胸を張る。

ポプロモビル鎌倉本社兼ショールームでは見学、試乗も可能(予約制)。心おきなく外出ができるようになったら足を延ばしてみたいところだが、オンラインストアも、155cmから1cm刻みで自分の身長を記入して注文できるシステムになっており評判がいい。もちろん、電話やメールでダイレクトに山田さんに質問や相談をすることも可能。

お気に入りのジャケットを羽織って、快適でエレガントなバイシクルライフを楽しむ。ポプロモビルとの出会いが、これまで予想もしていなかった新しいライフスタイルを実現してくれるに違いない。

※価格は全て税抜です。

問い合わせ先

※営業時間などの詳細は、店舗HPなどでご確認ください。 

この記事の執筆者
音楽情報誌や新聞の記事・編集を手がけるプロダクションを経てフリーに。アウトドア雑誌、週刊誌、婦人雑誌、ライフスタイル誌などの記者・インタビュアー・ライター、単行本の編集サポートなどにたずさわる。近年ではレストラン取材やエンターテイメントの情報発信の記事なども担当し、ジャンルを問わないマルチなライターを実践する。