プロサーファーの五十嵐カノアさんのホームでもある、カリフォルニアのハンティントンビーチ。サーフタウン特有のフレンドリーなバイブスが漂い、通年にわたりサーファーのみならず海好きの人々が集まってきます。そんなハンティントンビーチのベストポジションに建つのが、「キンプトン・ショアブレイク・リゾート」です。

キンプトン・ショアブレイク・ハンティントン・ビーチリゾートの中庭
キンプトン・ショアブレイク・ハンティントン・ビーチリゾートの中庭。夕暮れにはファイヤーピットに炎が灯ります
アートはキンプトンの大切なファクター。こちらはレストランの壁画
アートはキンプトンの大切なファクター。こちらはレストランの壁画

2020年10月に東京・新宿に初上陸したラグジュアリーなライフスタイルホテルのブランド、「キンプトンホテルズ&レストランツ」(以下、キンプトン)。今では浸透している“ブティックホテル”という概念を、アメリカではじめて導入したのが、このホテルブランドの創業者ビル・キンプトンでした。第1号がオープしたのは、1981年サンフランシスコでのことです。

コンセプトは、まず、五感を刺激するアーティスティックな空間であること。マニュアルのない“とんでもなくパーソナルな体験”を提供すること。ゲスト同士、ゲストとスタッフ、あらゆる人との交流を大切にすること。地元に愛されるレストランであること。そしてペット・フレンドリーであること。

これらのコンセプトは「キンプトン新宿東京」はじめ、いずれのキンプトンでも共通しています。が、陽気なカリフォルニアでは、それが5割増に感じられるから不思議です。

地元の人々に愛されるレストラン&バーであることもキンプトンの目指すところ
地元の人々に愛されるレストラン&バーであることもキンプトンの目指すところ

そして、ライフスタイルホテルの中でもラグジュアリーなランクであるために、タオルやリネン類の質感など、触れるものに上質なものを厳選しているのも、特徴でしょう。

 

フレンドリーなカリフォルニアはまさにキンプトン的ロケーション

「キンプトン・ショアブレイク・ハンティントン・ビーチリゾート」が位置するハンティントンビーチは、海にすっと伸びた長さ1850フィート(563.8メートル)の桟橋がアイコン。その桟橋を望む海岸線のフロントロウ、ヤシ並木が続く大通りのパシフィックコーストハイウェイ沿いに立っています。まさに、ベストポジションです。

ハンティントンビーチのアイコン、桟橋を目の前に望みます
オーシャンフロンの客室からはハンティントンビーチのアイコン、桟橋を目の前に望みます
2階のロビーラウンジ。いろんなタイプのソファが並んでいます
2階のロビーラウンジ。いろんなタイプのソファが並んでいます

ただ、エントランスが奥ゆかしいというか、でかでかとした看板もなく、少々わかりづらい。どうにか入口を探し当てて、波やサーファーの写真が壁一面に飾られたエレベーターホールへ。そして2階のロビーフロアの扉が開いた瞬間、別世界が待っていました。

ゲストが気ままに楽しんでいる空気感がホテル全体に
ゲストが気ままに楽しんでいる空気感がホテル全体に
散歩の帰り道に寄ったというご夫妻。地元の人々にも愛されています
散歩の帰り道に寄ったという地元のご夫妻。ワンちゃんの帽子がかわいい

太陽溢れるパティオから歓声が届き、いろんなデザインの座り心地よさそうなソファがバランスよく並び、視線を投げる先にはサーフィンや波の写真、海を感じるアートがあちこちに飾られています。ビリヤード台で真剣にボールを見つめている人もいれば、テラスでワンちゃんとお茶している地元民らしきご夫妻もいます。

バーカウンターではシャカシャカとシェイカーを振っているバーテンダーさんが次々とカクテルを生み出し、各テーブルに運ばれていきます。そして空間を埋める音楽も陽気です。

芸術的なカクテルを生み出すバーテンダーさん
芸術的なカクテルを生み出すバーテンダーさん

楽しげな雰囲気にちょっと出遅れた感で、周囲を見回していたら、女性スタッフが声をかけてくれました。「こんにちは。チェックインですか?」

フロントでチェックインの手続きを済ませたのちに、施設の案内をしてくれた彼女。ジムやテラスを説明しながら、「ここで働くのが夢だった、とても幸せ!」と、瞳をキラキラさせて言います。スタッフが仕事を楽しんでいる気持ちが、ゲストにも伝播して、ホテル全体からワクワク感が伝わってきます。

レセプション。サーファー向けに波情報もこちらに提示されています
レセプション。サーファー向けに波情報もこちらに提示されています

そして「夕方に開催されている“イブニングソーシャルアワー”に来てね! 絶対楽しいから」とのお誘い。このイベントが、彼女がこのホテルのファンになるきっかけだったそうです。

イブニングソーシャルアワーとは、他のキンプトンにおいても名物のイベント。夕方にロビーやテラスなどみんなが集まる場所で、アルコールやドリンク、フィンガーフードが無料でふるまわれます。誰ともなく話かけ、話しかけられ、時に支配人も一緒になって会話に加わっていることも。人と人がコネクトするイブニングソーシャルアワーを楽しみに、キンプトンに滞在するゲストも。

ジムにはボルダリングコーナーも
ジムにはボルダリングコーナーも
ビーチクルーザーのレンタルも
リゾートフィーが1日US$35かかりますが、ビーチクルーザーやビーチチェアのレンタルもこの中に含まれます

 

ブルーを基調とした爽やかな部屋から憧れのハンティントンピアを

157の客室はブルーを基調に、白と黒が効いたポップかつ海を感じさせる色使い。サーフタウンならではの、波の写真やアートが目を楽しませてくれます。

オーシャンフロントスイートキングは広さ約45平方メートル。窓の向こうにハンティントンピアが
オーシャンフロントスイートキングは広さ約45平方メートル。窓の向こうにハンティントンピアが

イタリアのフレッテ社の肌触りのいいバスローブとリネン、キンプトンのために「MALIN+GOETZ」が開発した「アトリエ・ブルーム」のバスアメニティにバスソルト、そしてレコードプレーヤー、ヨガマットを全室に用意。アメニティにも、五感に働きかけるアイテムがラインナップされています。

ゆったりとしたバスタブ。シャワーはセパレートタイプ
ゆったりとしたバスタブ。シャワーはセパレートタイプ
バスアメニティは「アトリエブルーム」バスソルトも用意
バスアメニティは「アトリエブルーム」バスソルトも用意

ライティングデスクなど十分なワークスペースに、ゆったりしたバスタブなど、デザイン性のみならず、居住性もしっかり考慮されています。広さは28平方メートル以上。効率よくレイアウトされているので、使い勝手も上々です。

ライティングデスク脇にサーフィンのアートが
ライティングデスク脇にサーフィンのアートが

ビューはできれば、オーシャンフロントを選びたいところ。テラスに置かれたチェアに座り、好きなだけハンティントンピアが眺められます。特にサンセットタイムは、パシフィックコーストハイウェイに連なるテールランプと、夕映えに染まる桟橋が最高にロマンティックです! 

問い合わせ先

料金/デラックスキングUS$260

TEL:+1-714-861-4470

住所/500 Pacifc Coast Highway, Huntington Beach, CA 92648

日本での問い合わせ先/インターコンチネンタル・ホテル&リゾート予約センター0120-455-655

 

※新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下では一部情報が変更となる可能性があります。公式HPなどでご確認ください。

この記事の執筆者
ダイビング雑誌の編集者を経てフリーに。海外旅行専門誌でもビーチを担当。月に1~2回、海外を中心に国内外のビーチリゾートへ通うこと、かれこれ四半世紀以上になる。女性誌の旅記事、ライフスタイル誌の連載、ウェブの連載ほか、共著に『奇跡のリゾート 星のや竹富島』など。世界のビーチガイド「World Beach Guide(http://www.world-beach-guide.com ) 」主催 好きなもの:海でボーッとすること、ボディボード、ダイビング、ビーチパーティー、Jazztronik、H ZETTRIO、渋谷Room
公式サイト:古関千恵子ホームぺージ
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