ラフ・シモンズらクリエイターたちから人気に火がつき、今、世界のセレブリティやコレクターたちが熱い視線を向けるピエール・ジャンヌレの椅子。そんなジャンヌレを雑誌『Precious』4月号では特集していますが、ジャンヌレだけではなく世界で愛され続けている名作椅子を本記事ではご紹介。

時代を超え、国境を越えて愛され続ける椅子は、作り手や誕生の背景といった物語を携えています。そんな名作のなかでも、新鮮な気分をもたらし、これからの日々を豊かにしてくれる椅子を厳選! 物語を知れば、さらに愛おしくなるはず!

物語のある名作椅子たち

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1.ジョージ ナカシマデザイン ダイニングチェア『グラスシートチェア』【幅57.5×奥行き50×高さ70、座面高43㎝】(桜ショップ 銀座店)、2.ハンス J. ウェグナーデザイン ラウンジチェア『CH78』、ネックピロー【幅84×奥行き80×高さ106、座面高40㎝】(カール・ハンセン&サン フラッグシップ・ストア東京)、3.チャールズ&レイ・イームズデザイン サイドチェア『イームズファイバーグラスシェルサイドチェア』【幅47.5×奥行き56×高さ81、座面高41㎝】(ハーマンミラージャパン)、4.ジャン・プルーヴェデザイン ダイニングチェア『スタンダード』【幅62×奥行き52.5×高さ73、座面高50㎝】(ヴィトラ)、5.ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアン デザイン スウィベルチェア『LC7』【幅62×奥行き56.5×高さ73、座面高50㎝】(カッシーナ・イクスシー青山本店)、6.ポール・ケアホルムデザイン ラウンジチェア『PK22』【幅63×奥行き63×高さ71、座面高35㎝】(フリッツ・ハンセン青山本店)

■1:日本の美意識と職人技が息づく心地よさジョージ ナカシマの『グラスシートチェア』

木の魅力を引き出す木工家具作家、ジョージ・ナカシマの初期の傑作には、おおらかさと繊細さが宿るよう。こっくりとしたウォールナットの無垢材と天然のい草を用いた椅子は、見た目も軽やかで軽量、そしてどこかモダン。ずっと座っていたい・・・そんな思いを抱くしなやかな背もたれ。曲げ木で作られた半円状の背もたれが、優しく包み込まれるような座り心地。

■2:包み込まれるように快適なチェア ハンス J. ウェグナーの『CH78』

500以上の椅子のデザインを手掛けたハンス J. ウェグナー。通称「ママ・ベア」と言われるこの椅子は、思わず体を預けたくなるおおらかなフォルムが魅力的。広々とした座面で、体を優しく包みこんでくれる。1954年に発表された名作が復刻。

■3:ミッドセンチュリーを代表する名作チャールズ&レイ・イームズの『イームズシェルサイドチェア』

MoMAニューヨーク近代美術館主催の「ローコスト家具デザイン」コンペで誕生し、半世紀以上。多種多彩に登場するなか、おすすめは、オリジナルの素材を環境に優しく進化させたファイバーグラスで、柔らかなヴィンテージカラーのもの。ひと目で魅了されるヴィンテージ仕様の深みあるグリーン。脚はウッドを。
現在製造一時停止中のため問い合わせを。

■4:スタイリッシュでありながら快適!ジャン・プルーヴェの『スタンダード』

フランスのデザイナーで建築家、エンジニアのジャン・プルーヴェの椅子の魅力は、シンプルで彫刻的な美しさに加え、使う人のことを考え抜いた快適さ。幅広の三角形の後脚は太さのある中空の鋼板、前脚は細い鋼のチューブを用いているのは、椅子にかかる重さを床へ逃したエンジニアらしい構築的なデザイン。復刻版。

■5:モダンな美しさが際立つ回転式椅子ル・コルビュジエ、ジャンヌレ、ペリアンの『LC7』

1929年、パリの美術展覧会で、ジャンヌレら3人の連名で発表された回転式の椅子。座面の「水平」と金属パイプの「垂直」が印象づける機能美はもちろん、クッション部分も背もたれも肉厚で疲れにくいのも魅力。モダンの極みと称えられる椅子は体を包み込む心地よさも。

■6:北欧生まれのラウンジチェアの傑作ポール・ケアホルムの『PK22』

スティールの脚に籐の座面が載った、ごくミニマルな作り。プロポーションの美しさに魅了される椅子は、デンマークの家具デザイナー、ケアホルムの代表作。優しいだけでない、繊細なクールさも併せもつ北欧デザインは、部屋に軽やかなムードをもたらしてくれる。背もたれの角度が絶妙で座り心地もいい。

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この記事の執筆者
TEXT :
Precious.jp編集部 
BY :
『Precious4月号』小学館、2021年
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PHOTO :
神林 環
STYLIST :
中林友紀 
EDIT&WRITING :
川村有布子、古里典子(Precious)