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『Precious』5月号

2021年4月号で、17周年を迎えた『Precious』。5月号では、社会や価値観が大きく変容している現在、常に時代をリードし続けるトップ企業、一流ブランドが力を注いでいる活動に迫っていました。その姿勢には、ラグジュアリーの本質がかいま見えます。

この記事では、6つの企業・ブランドによる取り組みについてご紹介します。

ラグジュアリーと社会貢献 | 明るい未来へ向けて、今、私たちが取り組むこと

環境破壊や地球温暖化、その他さまざまな不平等や差別など、私たちは世界中を取り巻く多くの問題に直面しています。同時に、この数年「持続する社会を実現しなければならない」という危機感の高まりも感じます。

「SDGs(持続可能な開発目標)」や「サステイナビリティ」というキーワードは、耳になじむ言葉になりましたが、これは、私たちが未来のために何を優先し、何に取り組むべきか考える機会が増えたということにほかなりません。

ブランドや企業に目を向けてみると、多岐にわたる活動が行われ、そこには、企業が果たすべき社会的責任と、パイオニアとしての役割を果たす、という強い意志が感じられます。

かつて「ラグジュアリー」といえば、「高価なもの、豪華なもの」の同義語だとだれも疑いませんでした。

しかし、豪勢に贅沢し、消費をしているだけでは、この世界は続かない。未来に繋がる・巡る行動をする、その姿勢にこそ「エレガンス」が宿る、ということを、一流企業の姿勢からも学ぶことができるのです。

■【カルティエ】社会にインパクトを与える女性たちを支援するプログラムが、さらに充実

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創設以来、56か国240名の有望な女性起業家をサポートし、その事業支援は300万ドル以上に。

’06年以降、「カルティエ ウーマンズ イニシアチブ」として、SDGsに定義される持続可能な社会的・環境的インパクトを与える女性や女性が所有するビジネスに対し、経済的、社会的、人的支援を行っています。

’21年度からは、新たに科学技術イノベーションのカテゴリーも加わり、さらにさまざまな業種の最前線で活躍する女性をサポートします。


■【グッチ】ネイチャーポジティブな環境戦略を発表し、自然環境の保全に注力

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新たな環境戦略により、重要な生態系や森林を保護・再生することで、自然環境の好循環を目指している。©Courtesy of Gucci

温室効果ガスの排出の回避、削減を最優先にしながら、カーボンニュートラルを達成してきた「グッチ」。’21年からは、さらに「自然の力」を活用した取り組みをスタートしています。

そのひとつとして、気候変動を緩和する、重要な森林やマングローブ林を保護し、生物の多様性と気候を将来にわたって持続可能にするための援助を実施中。


■【パレスホテル東京】有機農園と提携し、食材ロスに配慮

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南アルプスにある、有機栽培農園「白州杜苑」は標高が高く、寒暖差があり、虫の少ない環境が野菜づくりに最適。
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日本の大地と海の恵みを大切にした、ヘルシーで地球に優しい料理を提供。

「パレスホテル東京」内のフランス料理「エステール」では、有機栽培農園と専属契約し、安心安全な野菜の提供はもちろん、皮や種など使用できるものは調理して活用しています。

さらに野菜の廃棄物は農園へ戻し、肥料にして土に戻すという食材の循環にも取り組んでいます。


■【ハリー・ウィンストン】家庭の経済格差による子供の教育格差の解消に務める

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シールド・チャーム[イエローゴールド×ダイヤモンド]¥319,000、ペンダントチェーン[イエローゴールド]¥88,000(ハリー・ウィンストン)

2021年4月から新たに開始するチャリティ・プログラム。

『チャーム・コレクション』の「シールド」チャームを対象に、税抜き小売販売価格の20%を公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」に寄付。寄付金は子どもの教育格差の解消に役立てられます。


■【ルイナール】全世界的に100%リサイクル可能なパッケージにリニューアル

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環境に配慮しながらも、洗練されたデザインは、さすが世界最古のシャンパーニュメゾン。

環境に配慮したパッケージ「セカンドスキン」を発表。プラスチック完全不使用のため、100%リサイクル可能。

原料も持続可能な管理がされている欧州の森林を供給源とし、さらに既存のギフトボックスより9倍軽く、二酸化炭素排出量を60%削減することに成功。


■【資生堂】医療現場のサポートのための「手守り習慣」と寄付を推進

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ハンドソープや消毒液、ハンドクリームなど一部の自社製品の販売利益が寄付される。

全国の医療従事者に感謝と敬意を伝えることを目的とした「資生堂Hand in Hand Project」が今年2月からスタート。

正しい手指の消毒による感染予防と手荒れを防ぐ「手守り習慣」を多くの人に伝え、医療現場への寄付も実施。社会の変容に合わせた活動に積極的に取り組んでいます。


■【金沢21世紀美術館】若手の芸術家の個展を数多く開催

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アペルト14として、2021年5月29日(土)〜原田裕規《Waiting for》2021を開催予定。© Yuki Harada

世界の「現在」と共に生きる、と掲げる美術館では、’14年から「アペルト」(イタリア語で開くこと)として、若手作家を中心に個展形式で紹介する展覧会を実施。

経験は少ないが、実力ある作家に発表とさらなる飛躍の機会をつくり、未来の創造の橋渡しをしています。


※掲載した商品は、すべて税込みです。

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EDIT&WRITING :
渡邊和泉、池永裕子(Precious)