今年もやってくる高温多湿の夏。汗と湿気が肌にまとわりつくようなあの不快感を少しでも和らげたいと誰でも思いますよね。その対策として「汗をかく夏こそ、服とブラジャーの間に1枚インナーを着て欲しい」と下着のプロである川原好恵さんはいいます。「1枚着たほうが快適」なのはどんなインナーなのか? 早速教えていただきましょう。

除湿できる機能素材に肌触りが優しい天然素材。夏こそ着るべきインナーとは?

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湿気や汗の不快感を軽減する夏インナーを着て、夏のおしゃれを楽しんで

暑い夏はできるだけ薄着で…そう考える方が多いかもしれませんが、実は夏こそ服とブラジャーの間に1枚インナーを着たほうが、汗や湿気による不快感を軽減できます。

例えば屋外で汗をかいた後、冷房のきいた車内や室内に入って時間が経つと、汗のついた服がひんやり。体まで冷えて体調を崩してしまった…そんな経験はありませんか?

それに背中に汗をかいて服にしみるとブラジャーがくっきり透けて見えることも。大人の女性としてそんな失敗は避けたいですし、汗染みは大切な服を傷めることにもなります。そんな夏ならではのさまざまなお悩みを解決してくれるのが、夏インナーです。

夏になると、各メーカーから機能性に富んだ夏インナーがたくさん発売されていますが、今回フォーカスしたのは、機能素材を使って湿気を軽減する除湿インナーとコットンやシルクなどの天然素材を使ったインナー。いずれも夏を快適に過ごすスペックを備えています。例えば汗をたくさんかく外出時は除湿インナー、自宅でリモートワークの時は優しい肌触りの天然素材インナーと使い分けるのもおすすめです。

服の中のもわっとする湿気を軽減する「除湿インナー」

汗をかいた後、服の中に湿気が充満してもわっとするような不快感を軽減してくれる、機能素材のインナーです。

■1:汗の湿度で編み目が開くから通気性抜群!【トリンプ】

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インナー「タンクトップ・Vネック」¥3,740/トリンプ・インターナショナル・ジャパン

汗の湿度で生地の編み目が開閉し、衣服内の湿度を調整して通気性をアップするというハイテク素材を使用。汗による不快感を少しでも軽減することにこだわった、涼しい着ごこちのインナーです。優れた吸水速乾性があり、汗をかいたあとのベタつきも軽減。脇部分には共生地の汗取りパッドつきで、脇汗もしっかりキャッチします。

■2:湿気を素早く逃がし、快適な衣服内環境をキープ【クールマジック】

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インナー「爽快除湿 汗取り付キャミソール」¥1,650/クールマジック(グンゼ)

グンゼのシーズンインナーブランド「クールマジック」から今夏発売されたのは「爽快除湿」をコンセプトとするインナー。吸放湿性に優れた素材を採用し、肌側の湿気を素早く吸湿することで快適な衣服内環境をキープします。こちらも脇部分には汗取りパッドつきです。

天然素材が好きな方におすすめのコットンとシルクのインナー

天然素材の優しい肌触りが好き、という方におすすめしたいコットンとシルクのインナーです。

■1:肌あたりの優しさに徹底的にこだわって縫製【フリープ】

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インナー「サマー汗取りタンクトップ」¥3.850/フリープ(島崎)

ふんわりと優しい肌触りのスマイルコットン(R)とキュプラを使用し、肌への優しさに徹底的にこだわって縫製されている「フリープ」の夏用タンクトップ。縫い代や縫い目の糸が肌にあたらないように縫製されていて肌側はフラット。タグも外側につけられています。脇が高めの設計になっているので、汗をしっかり吸収。日本アトピー協会推薦品です。

■2:希少価値の高いワンランク上の綿を使用【ワコール】

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インナー「スゴ衣 シルキーコットン ノースリーブ」¥3,740〜/ワコール

希少価値の高い「天綿」を使用し、毛羽の少ない特殊加工をほどこすことで上品な光沢感を実現した、綿100%のインナー。薄くてハリ感があり、ネックラインは繊細なサテンパイピングテープで仕上げられています。夏に嬉しい吸汗速乾性、通気性、接触冷感性も装備。紡績から縫製まで全て日本製です。

■3:やっぱり安心できるシルク100%のなめらかな肌触り【イーアールエム】

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インナー「シルクリブタンクトップ」¥4,950/イーアールエム(アダストリア)

夏は涼しく冬は暖かい万能素材シルク100%のリブタンクトップ。細めのリブ編みなので繊細な表情となり、大人の女性も満足できるデザインになっています。ネックラインの深さが前後で異なり、どちらを前に着てもOK。シルクは肌に近いアミノ酸で構成されていることから、最近はその美容効果にも注目されている素材。もちろん自宅で洗濯可です。


あなたのお好みの夏インナーはどれですか?これからは「暑い夏こそ、インナーを1枚プラス」が常識。その実力をぜひ体感してみてください。

※掲載した商品はすべて税込み価格です。

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃