トップス一枚として着こなせば新鮮な肌見せスタイルが楽しめる、夏のジレ。重ね着用として取り入れても、軽量なので暑苦しくならないのが頼もしいです。それぞれ異なるテイストでジレを着こなしていた、三人のコーディネートをチェックしてみましょう。

■1:クセニア・アドンツは…すっきり肌見せスタイルはジレを使って品よくまとめる

一見カジュアルな上下も、ジレを足すだけでこんなにきちんとして見えます。
一見カジュアルな上下も、ジレを足すだけでこんなにきちんとして見えます。

2021年7月1日にパリにて開催されたツイリー ドゥ エルメスのローンチパーティに出席した、インフルエンサー兼アパレルブランド『ATTIER THE STUDIO』創設者のクセニア・アドンツ。手脚を露出する着こなしに抵抗がある場合も、こんなふうにジレを重ねれば品よく着地します。

淡いベージュのショートパンツには、ノースリーブトップスとサボを使って黒を投入し、きりっと引き締め。これだけでもコーディネートは完成しますが、そこに凛としたジレをプラスすればたちまちエレガントな表情になり、肌見せスタイルも上品に着地します。さらに共布ベルトをラフに垂らしたことで、歩く度に揺れて立体的に。オフホワイト、ベージュ、モカブラウンといったニュアンスカラーに、少量の黒を効かせた配色バランスもこなれて見える理由の一つです。

■2:フローラ・マクドナルド・ジョンストンは…ジレを使えばいつものデニムパンツコーデが見違える

マンネリしがちなデニムパンツコーディネートこそ、ジレを使って簡単にアップデート。
マンネリしがちなデニムパンツコーディネートこそ、ジレを使って簡単にアップデート。

イギリスの経済紙『Financial Times』のジュニアファッションエディターである、フローラ・マクドナルド・ジョンストンをロンドン ファッションウィーク中のストリートでスナップ。彼女は定番カジュアルのデニムパンツにジレを合わせていました。

親しみ慣れたデニムパンツだからこそ、トップスをジレ一枚に置き換えるだけで楽々マンネリ解消が叶います。パンツ共にややオーバーサイズを選んで今季らしいリラックスムードを醸しつつ、きゅっとウエストマークすればメリハリも両立。

バッグもジレと同じ黒を選んで、デニムパンツの爽やかなブルーを引き立てて。チャンキーチェーンのゴールドネックレスや、太めのシルバーバングルのような存在感のあるジュエリーをセレクトすれば、モダンさが際立ちます。

■3:リンダ・トールは…レザーのジレと小物で夏カジュアルをきりっと見せる

白とベージュの優しい色をベースにすれば、引き締め役の黒とボルドーがより引き立ちます。
白とベージュの優しい色をベースにすれば、引き締め役の黒とボルドーがより引き立ちます。

アイウエアブランド『TOL EYEWEAR』を手掛ける、インフルエンサーのリンダ・トールのNYファッションウィークでの着こなしをピックアップ。

白Tシャツとベージュチノパンツといった夏のカジュアルルックをベースに、レザーアイテムを散りばめてモダンにアップデート。ジレ、ベルト、シューズを黒レザーで統一したことで、着こなしに重厚感が加わってきりっとかっこよく整います。ベーシックカラーの大人らしさは損わずに、けれどしっかりアクセントとなるボルドーのトートバッグを投入すれば、シックなムードがミックスされた大人の夏カジュアルが完成です。


夏コーディネートのマンネリ解消に役立てたい、ジレを活用したコーディネートをお届けしました。いつもの着こなしにさらっと足したり、トップスそのものをジレに置き換えるだけで着こなしに鮮度を宿すことができます。ぜひチャレンジして、夏コーディネートの振り幅を広げてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香