シャツをまとう大人に必要なのは、ただシンプルなだけでない「成熟した華やかさ」。ラグジュアリーなネックレスの重ねづけを極めれば、シャツの可能性はもっと広がるはず。

『Precious』9月号では、企画「ベーシックシャツにドラマを生む『重ねづけネックレス』の贅沢」を特集。シャツの胸元に成熟をもたらす、自由なジュエリー使いのコーディネートをご紹介しています。

今回は、さまざまなブランドの重ねづけネックレスのコーディネートや、スタイリスト・伊藤美佐季さんに伺ったジュエリースタイリングのポイントを一挙にお届けします。


■1:ミキモト コム デ ギャルソン|カジュアルなシャツと正反対の印象の正装感あるパール。クセのあるシルバーのアクセントでモードにカジュアルダウン。

ネックレス_1,シャツ_1,大人コーデ_1
ネックレス すべて『ミキモト コム デ ギャルソン』上から/¥275,000[アコヤ真珠×SIL]・¥590,700[アコヤ真珠×SIL]・¥660,000[アコヤ真珠×SIL](ミキモト)、シャツ¥38,500(マディソンブルー)

正統派の美しさをたたえたアコヤ真珠と、相反する強さを表すシルバーのチェーンやセーフティピン。決して一緒には存在しえないふたつを、ひとつのデザインへと落とし込み、ジェンダーを超えた新しい価値観を確立した「ミキモト コム デ ギャルソン」のネックレス。

カジュアル感あるサファリテイストのブラックコットンシャツの襟を開け、あえてたっぷりと重ねづけすれば、ただ美しいだけでない意志ある大人にふさわしい上質な遊び心を表現できます。

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■2:ティファニー|スタイリッシュな黒コードと白シャツの組み合わせには、ダイヤモンドのロングネックレスで大人の余韻をプラスして。

ネックレス_2,シャツ_2,スカート_1,大人コーデ_2
すべて『エルサ・ペレッティ(TM)』上から/『セビアナ シルク ペンダント』¥3,080,000[PT×DIA]・『スターフィッシュ シルク ペンダント』¥4,070,000[PT×DIA]・『ダイヤモンド バイ ザ ヤード(TM) ネックレス』¥4,070,000[PT×DIA]・ピアス『ダイヤモンド バイ ザ ヤード(TM) ピアス』¥1,760,000[PT×DIA]・バングル『ボーン カフ』¥161,700[SIL](ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)、シャツ¥51,700・スカート¥56,100(マックスマーラ ジャパン<スポーツマックス>)

2本重ねた有機的なモチーフのペンダントを、優雅なオーラで囲むダイヤモンドのネックレス。

マニッシュな白シャツをキャンバスに見立てて、モダンな世界観をクールなモノトーンで堪能。

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■3:ポメラート|ネイビーとローズゴールド、成熟した大人だからこそ着こなせるセンシュアルな色合わせを満喫

ネックレス_3,シャツ_3,大人コーデ_3
ネックレス上から/『カテネ』¥1,914,000 [RG]二重にして着用・『ヌヴォラ』¥1,001,000[RG×DIA]・『カテネ』¥5,082,000[RG×DIA]・リング『イコニカ』[RG]¥330,000(ポメラートブティック 銀座店)、「マーク・ケイン」のシャツ¥58,300・「アルビーノ テオドロ」のスカート¥108,900(三喜商事)

落ち着いた光沢感のあるネイビーシルクのシャツを選んだ日は、優しいローズゴールドのネックレスを繊細に重ねて。

胸元の主役は、敷き詰められたダイヤモンドが螺旋を描く、丸みのあるローズゴールドトップのペンダント。長さに大胆な差をつけ重ねたチェーンネックレスによって生み出される空間も、リュクスさのポイント。

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■4:エルメス|可愛らしくなりがちなチャームネックレスは、襟を立てボタンを留めた黒シャツでバランスをとって。

ネックレス_4,シャツ_4,パンツ_1
ネックレス上から/『アミュレット』ケリー¥1,062,600[PG×DIA]・同 カデナ¥696,300[PG×DIA]・『ケリー・クロシェット』¥2,750,000[PG]・リング『シェーヌ・ダンクル・ヴェルソ』¥687,500[PG×ブラックセラミック]・時計『ナンタケット』¥1,221,000[PG](エルメスジャポン)、「コー」のシャツ¥95,700・「ヴィヴィビー」のパンツ¥66,000(イーストランド)

バッグ『ケリー』とカデナ(南京錠)のチャームペンダントをふたつ並べ、きっちりボタンを留めたシャツの襟元に。さらにクロシェットとカデナが両端に付いたタイネックレスを長めに垂らして。

チャームの可愛らしさをシャツの黒できりりと引き締めた、ハンサムなコーディネート。

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*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合がありますので、予めご了承ください。


大人のシャツスタイルを際立たせる、ネックレスの重ね方の3つのポイント

ジュエリースタイリングの第一人者・スタイリストの伊藤美佐季さんに、大人のシャツスタイルを際立たせるネックレスの重ね方・3つのポイントについて伺いました。

優等生的な印象になりがちなシャツスタイルを優雅に着映えさせる、伊藤さんのネックレス術。今すぐ習得したいポイント満載です。

伊藤 美佐季さん
スタイリスト
(いとう みさき)プラチナの広報機関に勤務した後、フィレンツェに遊学。イタリアの多くのジュエリー工房やデザイナーを取材する。帰国後、スタイリストとして雑誌、広告などのスタイリングを数多く手がける。また、日本におけるジュエリー・ディレクターの第一人者としても幅広い活動を行っている。

■1:カジュアルになりがちな「シルバーネックレスこそ、あえてエレガントなシャツ」にプラスして。

ネックレス_5,シャツ_5
ネックレス上から/¥206,800[SIL](エスケーパーズオンライン<ソフィーブハイ>)、¥111,100[SIL](エドストローム オフィス<オール ブルース>)、2本つなげたネックレス 右¥90,200[SIL]・左¥82,500[SIL](エスケーパーズオンライン<ソフィー ブハイ>)、ピアス¥42,900[SIL]・リング¥38,500[SIL](エドストローム オフィス<オール ブルース>)、シャツ¥121,000(ブラミンク)

重ねたチェーンネックレスはお揃いにせず、ボリュームも形もばらばらにすれば、さらなる洗練が生まれます。いちばん上の大玉ネックレスは中空で軽いつけ心地。

伊藤さん「しゃれ感とギャップの大きさは比例すると私は思っています。カジュアルなシルバーなら、あえてシャツをドレッシーに。さらにメインのネックレスを意外なほど大きなものにすれば、その人のおしゃれへの心意気もかいま見えて素敵です」

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■2:色石は複数ミックスすればリッチに! 「シャツの色も、配色の一部」と考え、丁寧に重ねづけして

ネックレス_6,シャツ_6,パンツ_2
ネックレス上から/¥605,000[YG×珊瑚×イエロートルマリン]・¥330,000[YG×珊瑚]¥638,000[YG×翡翠×ルビー×オパール×アコヤ真珠]・¥352,000[YG×珊瑚]・ピアス¥308,000[YG×珊瑚×アメシスト×ルビー](ボン マジック)、シャツ¥36,300(ガリャルダガランテ 表参道店<カーサ ガリャルダガランテ>)、パンツ¥99,000(エストネーション)

パンツの色とリンクさせた翡翠の緑が効果的。

伊藤さん「カラーストーンのネックレスを重ねるときは、シャツの色を背景に色合わせを見極めて。珊瑚と翡翠は、いずれも自然がプレゼントしてくれた生命力溢れる美しい色で、とても相性のいい組み合わせです」

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■3:襟を大きく開けるなら、「いちばん上を思いきってチョーカー風」につけて、美しい迫力を演出!

ネックレス_7,シャツ_7
ネックレス上から/¥5,379,000[22KYG×DIA]・¥1,793,000[22KYG]・¥3,410,000[22KYG]・ピアス¥391,600/片耳価格[22KYG](クロムハーツ トーキョー)、シャツ¥35,200(チェルキ<パクイート>)

ネックレス、ピアスはすべて、黒シャツに際立ちつつも、大人の肌にラグジュアリーになじむ22Kゴールド。いちばん上の印象的なネックレスは、定番チェーンをテーパードシルエットに昇華させた逸品。

伊藤さん「最もボリュームがあるものを、ぐっと短くチョーカー風につけるのも私が好きなテクニック。年齢を経て成熟してくる大人の首元には、プチネックレスは逆効果。これくらい迫力のあるものこそ大人の味方です」

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※掲載した商品は、すべて税込です。

※文中の表記は、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、22KYG=22金イエローゴールド、PT=プラチナ、SIL=シルバー、DIA=ダイヤモンドを表します。

問い合わせ先

PHOTO :
長山一樹(S-14)
STYLIST :
伊藤美佐季
HAIR MAKE :
Shingo Shibata(eight peace/ヘア)、Kie Kiyohara(beauty direction)
MODEL :
田沢美亜
EDIT&WRITING :
大野智子(Precious)