秋も深まり、そろそろ冷え対策が必要な時期になってきました。ご存知のように、女性のからだに冷えは大敵。ランジェリーライターの川原好恵さんによると「厚着や防寒インナーに頼るだけでなく、冷えやすい3つの首とお腹を温めるアイテムを使うことで冷え対策の効果はかなり増す」といいます。

川原さん自身が実際に愛用している、あったかアイテムを紹介していただきながら、私たちの健康にも役立つ冷え対策のポイントを教えていただきましょう。

首、手首、足首は冷やすべからず。お腹もしっかり温める「冷え対策アイテム」で、不調からからだを守って

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冷えやすい部分を温める小物をプラスするだけでも、からだを守ることができます

これからの季節、女性にとって冷え対策は大きなテーマですよね。室温は決して低くないのに、なんだか背中がゾクっとしたり、暖かい服を着ているのに寒く感じたり。私自身は冷え症というわけではないのですが、首の冷えが大敵。冬に限らず、夏の冷房でも首が冷えるとすぐに微熱が出たり、風邪をひいたりしてしまうことが多々。手首と足首も同様で、ここが冷えると全身が寒く感じ、不調を招いてしまうことがよくあります。

昔から「女性は3つの首(首・手首・足首)を冷やすべからず」といわれますが、その理由はこの部分の皮膚が薄く、そのすぐ下に太い血管が通っているから。3つの首が冷えると、血管が冷えて、その冷えが全身に回ってしまう、ということのようです。

逆にいえば、この3つの首を温めれば全身が温まるということ。そのため、私は冷房を使う夏も含め季節を問わずネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマーを手放さないようにしています。

そして、もうひとつのポイントがお腹。お腹が冷えると消化器系の働きが落ちたり、生理のときの症状が重くなったりすることも。お腹を温めると全身がほっこりと感じるので、はらまきやはらまき付きショーツも必須です。

女性のウイークポイントを温める、使って良かった愛用アイテム5選

日々の生活の中で、3つの首とお腹の冷え対策におすすめのアイテムを紹介していただきましょう。全て下着メーカーやボディケアアイテムを展開するブランドのもので、川原さんが実際に愛用している、お墨付きアイテムです。

■1:からだの不調を招く前に、首を冷えから守る「フリープのネックウォーマー」

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シンプルネックウォーマー¥880/フリープ(島崎)

伸びやかでふんわりとした肌触りが特長のスマイルコットン社の片袋生地を使用した「FLEEP(フリープ)」のネックウォーマー。首にぴったりし過ぎず、離れ過ぎず、絶妙のフィット感が心地いいんです。肌側が綿100%の素材なので、1年中愛用できるのもお気に入りポイント。

私は春先や初秋など、季節の変わり目に体温調整がうまくできず、一番体調を崩しやすいので、季節を問わず使えるアイテムはとても重宝します。冬の外出時は防寒用マフラー、家で過ごすときはこのネックウォーマーで万全の冷え対策をしています。

■2:デスクワークにも便利!手首を冷えから守る「フリープのアームカバー」

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シンプルアームカバー¥1,980/フリープ(島崎)

このアームカバーも「フリープ」のもので、優しい肌触りのスマイルコットン社の生地を使用。袖丈58cmで腕全体を脇の下まで覆う長さです。私は暖房のきいた部屋でパソコンワークをしていても、体の末端である手だけが冷えることがあり、愛用しています。

親指を入れる穴があるので、キーボードを打つときもスマートフォンを触るときも支障がなく、くしゅくしゅとたるませて手首をしっかり温めます。UV遮蔽率97%なので、夏の日焼け対策として使用される方も多いそうです。

■3:肌あたりも優しくて、足首を冷えから守る「福助のレッグウォーマー」

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シルク混ショートレッグウォーマー¥1,980/福助

レッグウォーマーは様々な素材のものを持っていますが、一番登場する回数が多いのが、この「FUKUSKE(福助)」のシルク混ショートレッグウォーマーです。シルク混で肌あたりも良く、薄手なのにしっかりと足首を温めます。

パンツの下にはいても、おしゃれの邪魔をしないのも嬉しい点。畳めばコンパクトになるので、夏はバッグに入れて携帯し、長時間の新幹線や飛行機移動のときなど素足の上にはくこともあります。とにかく、1年中使える優れものです。

■4:ワンピースのときにおすすめ! おなかを冷えから守る「ホットマジックのはらまき付ショーツ」

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はらまき付ショーツ¥1,650/ホットマジック(グンゼ)

お腹の冷え対策にははらまきが活躍しますが、ショーツ、インナー、はらまき、トップス、ボトムと重ねていくと、お腹まわりがもたついて着太りしてしまう可能性も。そんなお悩みを解決するのが「HOTMAGIC(ホットマジック)」のはらまき付ショーツ。

1枚でお腹をすっぽり包んで温めます。とくに活躍するのがワンピースのとき。冬はタイツをはいていても、スカートの下からスースー風が通ってお腹が冷えてしまいがち。はらまき付きショーツがあれば、スマートに防寒対策ができます。

■5:疲労改善も寒さ対策も1枚でOK、 首・肩・背中を冷えから守る「ベネクスのリカバリークロス」

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リカバリークロス6101 ¥8,800/ベネクス

肩から背中がちょっと寒いけれど、もう1枚服を重ねると動きにくい…そんなときに私が使っているのが「VENEX(ベネクス)」のクロス。端にボタンとボタンホールが4つ付いていて、前で留めればショールになり、首に巻いたり膝掛けとして使ったりもできます。実はこのクロス、体の疲労軽減をサポートするリカバリーアイテム。

鉱物を練り込んだPHTという特殊繊維が使われていて、身に纏うだけであたたかくリラックスでき、休養環境を整えてくれます。疲労改善と寒さ対策を兼ねるアイテムはとても頼りになる存在で、私は海外出張の際も機内に持ち込むほどです。


私にとって冷え対策は冬だけでなく、一年を通して必要なこと。ちょっとでも寒さを感じたら、服を着替えるよりも、上記で紹介したアイテムを直ぐにプラスして温めています。その早め早めの対処が健康を保つ、私の大切な習慣です。

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この記事の執筆者
文化服装学院卒業後、流通業界で販売促進、広報、店舗開発を約10年経験した後、フリーランスとして独立。下着通販カタログの商品企画などを経て、現在はランジェリーを中心に、雑誌、新聞、ウェブサイトなどで執筆・編集を行なう。モットーは「ラグジュアリーからプチプラまで」。国内外の展示会・店舗を幅広く取材する。
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WRITING :
川原好恵
EDIT :
石原あや乃