有名女優からも絶大な信頼を得るスタイリストの犬走 比佐乃さんが、自身の経験値から大人の女性に必要なファッションの選び方を教えていただく連載。第17回目は、犬走さんがどうしても手に入れたくて、パリからお取り寄せしたというDIOR(ディオール)の「バー」ジャケットの魅力に迫ります。

犬走 比佐乃さん
スタイリスト
(いぬばしり ひさの)本誌をはじめ数々の女性誌や女優のスタイリングを手がけ、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。30年以上を誇るキャリアと卓越した審美眼で、セレクト&スタイリングする自身の着こなしも、注目を集める。

ディオールの不朽の名品「バー」ジャケットをついに購入!の中でも扱いやすい素材のモデルをセレクト

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犬走さんが購入した、ディオールの「バー」ジャケット

ムッシュ・ディオールによる「バー」ジャケットが誕生したのは1947年。ニュールック革命の象徴となり、今も進化しながら受け継がれているディオールのアイコニックな名品です。

犬走さんが今回購入したジャケットと出合ったのは、本誌9月号で特集した中谷美紀さんのスタイリングを担当したことから。

「『バー』ジャケットはずっと気になっていたのですが、何よりもこの素材が気に入ってしまって! しわになりにくく、通年活躍しそうなので、絶対手に入れたいと思いました」(犬走さん)。

ブティックや百貨店、オンラインストアを隈なくチェックするも、犬走さんが欲しかったサイズは売り切れ。どうしても諦められなかったため、パリ在住の友人にお願いして購入してもらったという、思い入れの強いアイテムでもあるのです。

「肩パッドが入っているのでかっちりはしているけれど、着心地が軽いだけでなく、ウエスト部分がシェイプされているので、着ると美しく見えます。『バー』ジャケットは胸元がタイトなので、自身のサイズより小さいものを無理して着ると動きにくいように思います。自分に合うサイズを選ぶことが肝心ですね」(犬走さん)

【犬走さんの私物コーデを拝見】マニッシュにもフェミニンにも。万能ジャケットの2大コーデをプロが指南

今回は、大人が楽しめる「バー」ジャケットの着こなしテクニックを犬走さんに教えていただきました。名品のエレガンスを生かした、遊び心のあるスタリングにご注目を!

■1:赤で脱・無難! きちんと見えしながらも遊び心のあるパンツスタイル

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赤いパンツを合わせた、大人の余裕を感じさせるコーディネート(犬走さん私物)

「黒いパンツだとつまらない」と、犬走さんがチョイスしたのは「Theory(セオリー)」の赤いパンツ。落ち着いたトーンの赤色なので、黒い「バー」ジャケットともうまく調和します。

「『バー』ジャケットの美しさを堪能するなら、パンツですっきりとスタイリングするのがいいですね。もう少し抜けのあるコーディネートなら、チェック柄のパンツもオススメです」(犬走さん)

■2:異素材MIXで、全身黒でもニュアンスを。軽快な気品を持つスカートスタイル

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黒いチュールスカートを合わせたコーディネート(犬走さん私物)

チュールスカートを合わせたレディライクなスタイリング。かっちりした「バー」ジャケットに、チュールが軽快さを加えます。

「全身黒の場合は質感の異なるものを組み合わせると、表情が生まれます。コーディネートする靴は、量感のあるレースアップブーツ。少しカジュアルに外したスタイリングが今の気分です」(犬走さん)

このスカートは「green label relaxing (グリーンレーベル リラクシング)」のもので、4桁プライスだとか。「バー」ジャケットに合わせると、価格以上に質がよく見えるマジックです。


人気スタイリストの犬走比佐乃さんが、今もっとも気になるファッション情報をお届けする連載。第17回目は、永遠の名品であるディオールの「バー」ジャケットをご紹介しました。

カジュアルなアイテムと組み合わせても、気品のあるスタリングになるのは、時代に即してアップデートを繰り返しながらも長年愛されているマスターピースだからこそ。オンにもオフにも活躍するジャケットをお探しの方は、ぜひチェックしてください。

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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
STYLIST :
犬走比佐乃
WRITING :
津島千佳
EDIT :
石原あや乃