「落零れ」ってなんと読む?「おちぶれ」と誤読せぬよう要注意です!

明日・10月22日は、世界で初めて、人間がパラシュートで降下することに成功した、「パラシュートの日』という記念日です。

時は1797年。…日本はまだ江戸時代ですが、フランスのパリ公園で、アンドレ・ジャック・ガルヌラン氏が、高度約2400mまで上昇していた気球から、直径7mの布製の傘のようなものと一緒に飛び降り、無事に地上に降り立ったそう。…すごい勇気ですね。

さて、パラシュートといえば、日本語では「落下傘(らっかさん)」です。本日は「落」という字の入った、読めそうで意外と間違ってしまう難読クイズをお送りします。

【問題1】「落零れ」ってなんと読む?

「落零れ」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「組織や体制についていけない人。」「残ったもの。あまりもの。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「私の出身高校は進学校だったから、落零れないように、当時は必死で勉強したわ。」

「○○○○れ」。
「○○○○れ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 落零れ(おちこぼれ) です。

「零」は数字の「0(レイ)」を表す字です。
「零」は数字の「0(レイ)」を表す字です。

「零細(れいさい)」といえば、「非常に細かい・規模が小さい=0に近い」という意味ですよね。

「零」という字は「何もない」という意味のほか、「ごくわずかにこぼれおちたもの=あまり」という意味も持っており、「零り(あまり)」「零る(ふる)」「零れる(こぼれる)」などとも読みます。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「瓦落多」ってなんと読む?

「瓦落多」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「使い道や値うちのなくなた雑多な品物や道具類。」という意味です。

<使用例>

「部品の壊れたオルゴールなんて瓦落多かもしれないけれど、私にとっては大事なものなの。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は…瓦落多(がらくた) です。

値打ちの無くなったものを、なぜ「がらくた」というのでしょう?

「がらくた」という言葉の語源は諸説ありますが、「ガラ」という物が触れ合う時の擬音語と「朽ちる(くちる)」がなまった「くた」が複合した言葉である、とか、「ガラ」+「芥(あくた)=廃物」が複合した、などの説が有力です。

表記は、出題の「瓦落多(がらくた)」のほか、「我楽多(がらくた)」もあります。後者の表記は愛着が込められていて、ちょっと素敵ですね。

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本日は、10月22日『パラシュートの日』のトリビアと、

・落零れ(おちこぼれ)

・瓦落多(がらくた)

など、「落」という字の入った日本語の読み方をおさらいいたしました。

 

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
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小出 真朱